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1年程前からつけているらしい鉄ノート |
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初めての駅では必ずスタンプを押すのであります |
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都電荒川線の『荒川車庫前』停留所下車すぐにある都電おもいで広場。古い車両が2台展示保存されています |
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スタッフのおじいちゃんから運転の仕方の指導を受けています |
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「こんな気持ちになったのは生まれて初めてだぁ〜!」と心から感激したご様子 |
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なにやら専門的な説明を受けております |
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おもいでジオラマ |
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「Always三丁目の夕日」の世界 |
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貴重な昔の写真やパネル展示もあります |
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鉄ノートの中身を拝見 |
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マックでの休憩中は、日本全国路線名クイズ。「ゆきぴゅーはママより知ってるほうだね」 |
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葛西駅高架下にある地下鉄博物館に移動 |
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東洋初の地下鉄1000形。これと同じような色の電車が4月から銀座線を走るんだとか |
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地下鉄運転シュミレーター(計7回やった) |
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日本初の地下鉄車両の内部。着物姿の人形が展示されています |
お馴染みテツの甥っ子カンタ(8)とその妹ワカナちゃん(4)がママと一緒に東京に遊びに来るというので、ゆきぴゅーは一日お付き合いすることになりました。
今回はワカナちゃんたっての希望でサンリオピューロランドに行くとのこと。
(そういえば一度も行ったことありませんわ、
サンリオピューロランド。
キティちゃんと一緒に記念撮影
するですわ〜!)
と、ワクワクしながら新宿駅にお迎えに行き3人と合流すると、
「じゃ ゆきぴゅー。
カンタのお守りお願いね〜!」
「えっ?!サンリオピューロランドは?!」
「やだなぁ何言ってるの、
行くのはワカナと私だよぉ。
カンタは別に行きたいところあるみたい
だからよろしくね〜!」
そう言って京王線ホームに消えて行く母娘。
「・・・で、私達はどこに
行くですの???」
「都電おもいで広場と
地下鉄博物館!!!」
や、やっぱり、、、。
鉄はキティちゃんじゃないですわよねー、電車ですわよねー。
っていうか、そのなんとか広場ってどこにあるですの?
「ちょっと待って」
そう言ってカンタがリュックから取り出したのは『鉄道の旅プランノート』。
「えーとね、都電荒川線の
荒川車庫前を下車すぐだって。
ここはね 土曜日と日曜日しか
やっていないんだけど、
今日は土曜日だから開いてるね」
そういえばこの間女子鉄ちゃん取材で都電荒川線に乗った時に、史絵.さんがそんなような場所があるって言っていたような、、、。
しかしまさかこんな短期間に都電荒川線に再び乗ることになろうとは・・・。
そんなわけでゆきぴゅー&カンタが会いに行ったのはキティでもマイメロディでもなく、都電の旧型車両だったのでありました。
■都電おもいで広場
それがですね、この都電おもいで広場、思いのほか楽しめたんですのよ。昔の停留場を模した作りになっている広場には旧型車両が2台展示されていて、その運転席に実際に座ってブレーキレバーやスイッチを触れるんですの。
パラパラと小雨降る午前中だったからか、他のお客さんはいなくて貸し切り状態。黄色いスタッフジャンパーを着た、かつて都電の運転士をやっていたというおじいちゃんが親切丁寧に説明してくださいました。
カンタはそれを真剣な眼差しで聞きながら、
「都電荒川線は運転間隔は昔から
変わらなかったの?」とか、
「その頃も学園号っていう
ヘッドマークは付いていたの?」
とか一丁前な質問をしていて感心感心。
そしてなんといっても素晴らしいのはココ、入場料がタダだということ!おじいちゃん曰く、
「お天気の良い日はお弁当持って
外のベンチで食べる親子連れで
賑わうんですよ」
電車好きのお子様だけでなく、カメラぶら下げた大きなお友達や、懐かしい旧車両を見に年配の方々も来られるそうで、老若男女に親しまれている場所のようです。
■地下鉄博物館
さて、続いては江戸川区東葛西にある地下鉄博物館に移動ですの。
電車の中では
「ゆきぴゅー、この電車はね、
東西線で一番活躍している車両で、
ワイドドアっていって、
ほらドアが普通のより広いでしょ。
たくさんの人が乗り降りするから
こういう作りになっているんだよ」
などとご教示されながらの移動なので寝てなんぞいられません。
この博物館、東西線葛西駅の高架下にあってこちらは有料。とはいえ大人210円、子供100円と良心的なお値段でした。そして地下鉄の歴史や世界の地下鉄、最新の技術などを、“目で見て、さわって、動かして”学べる楽しいミュージアムなんですの。
入ってすぐ目を引くのが真っ赤な昔の丸ノ内線と、黄色い昔の銀座線。どちらもレトロでかわいいんですの。わたくし日本で最初の地下鉄が浅草〜上野間だったのは知っていましたが、それが昭和2年だったこと、しかも東洋初だったことを知ってびっくり。さらに、世界で最初の地下鉄はそれより60年以上前の1863年、ロンドンで走ったってこと、皆さまご存知でしたか?
ここでの目玉はなんといっても千代田線運転シュミレーター。
路線の全区間をフルハイビジョンカメラで撮影した映像を、目の前のスクリーンで観ながら実物大の運転席で運転が出来るんですの。しかも動揺装置とやらが付いているそうで実際に乗っているみたいに揺れるんですの!
お客さんは順番に一駅ずつ運転して次の人に交代というシステム。10分ほど順番待ちしたカンタ運転士は、日比谷駅〜霞が関駅間を運転することになりました。
さっき都電おもいで広場で触ったものとあまり変わらないのか、慣れた手つきで運転開始。次の駅に着いてぴったり停止線で止まれるかどうかがポイントらしいです。ここでもスタッフのおじさんに“おっ、ボクは上手だねぇ”と褒められて上機嫌のご様子。
他にも見所満載の地下鉄博物館、たっぷり2、3時間はいられる大人の社会科見学としてもオススメのスポットでしたわ。
最後に、チケット売り場に貼ってあった『〜地下鉄博物館からお知らせ〜』が心に残ったので書きますわね。入場料をPASMOやSuicaで買えるようにして欲しいというお客さんからの要望に対しての回答だったのですが、要点をまとめるとこういうものでした。
現在はPASMOやSuicaの普及で“切符を買って乗車する”という行為自体が減りつつあります。地下鉄の歴史を学べる当博物館としては、それは残していかなければいけない行為と考えてしばらくはこの形を続けさせて頂きたくご理解お願い致します
そっかぁ、これからはどんどん切符を買って電車に乗ることってなくなっていくんだなぁ。そしていつの日か「昔は切符なんてのがあったねぇ」なんていう日が来るのかなぁ。
そんなことを考えながら、隣で流れる車窓を眺めているカンタに、こう言ってみたのでした。
「切符、無くさないでね」 |