築地といえば言わずと知れた大都市・東京の台所。
つい先日ゆきぴゅーは、以前から見てみたいと思っていたマグロ卸売場の競り見学に行って参りました。
実はこの競り見学、東日本大震災後の影響で4ヶ月近く中止していたのですが、先月末に再開したばかりなんですの。
眠い目をこすって早朝5時に築地着。
勝どき門入り口にある“おさかな普及センター”前が受付場所ですの。
受付といってもお金を払うわけでもなく、ただ人数の確認のみ。ここで蚊に刺されながら待つこと3、40分。「それではついてきて下さい」と、ようやく競り場に行けるのかと思いきや、すぐ隣の建物に連れて行かれ、そこでメッシュ地の青いベストを着て下さいと手渡されますの。
どうやら見学者ってことが一目でわかるための目印のようです。この時点で集まった人は100人くらい。夏休みということもあって、小学生くらいのお子さん連れも多く、もちろん首からカメラをぶら下げた外国人観光客もたくさんいましたわ。
で、その部屋で見学の際の注意事項が流れるビデオを延々5回くらい観させられて、ようやく見学者ご一行はぞろぞろと競り場へと移動ですの。
朝の6時とはいえすでに蒸し暑い東京。
競りをやっている建物の中に一歩入ると、ひんや〜り涼しくって生き返りましたわ〜!
それもそのはず、目の前にはカチンコチンに冷凍された本マグロ(たぶん)がずらりと横になっています。尻尾はスパッと落とされていて、切り落とされた近くの部分は身が見えるようにぺろんと切られています。仲卸さんは競りが始まる前にその切り口を見比べて身質や鮮度を判断しているようです。
しばらくして競りの始まりを告げるベルが鳴り響き、競り人のおじさんが前かがみになって呪文のようなものをしゃべり始めました。
「にーごー、にーごー、じゅうにばん。
はい、にーごー、にーごー、
じゅうにばん!」
じゅうにばんというのがマグロの背中にかかれた番号。にーごーというのは2,500円のことなのか、25,000円ってことなのか、はたまた250,000円のことなのかわかりませんが、とにかく値段のことらしいんですの。
そして一匹当たり15秒ほどで、あっという間に競り落とされていきます。
日本人のゆきぴゅーが観ても興味深いのですから、青い目のガイジンさんには相当物珍しいのでしょう。必死にシャッターを切っていましたわ。ちなみに競り場はフラッシュ撮影禁止なので、多少ISO感度を上げて撮らないとブレちゃいますの。
さてこの競り場見学、特に築地の人からの説明もなく、ただ立って見るだけで正味20分ほどで終わりですの。
あっけないといったらあっけないのですが、まぁこんななものかと思いながら建物を出て、再び暑い外の世界に戻ると同時に、ゆきぴゅーのお腹はぐうぅと鳴りました。
もちろん気分はマグロ!
というわけで、魚がし横丁に移動。
なんだかものすごい行列のできているお寿司屋さんを横目に、ほどほどに待ち人がいる海鮮丼のお店で食べることにしましたの。よく考えたら3時くらいから活動してるので空腹はピーク!目の前に豪華な海鮮丼が置かれると、まさに丼をかっこんで平らげたのでした。
あ〜、おいしかった。
お腹がいっぱいになったところで、魚がし横丁をブラブラしながら思いましたの。築地市場って、東南アジアに行くと必ず立ち寄る市場と同じ匂いですわ〜。
タイでもベトナムでもバリ島でも、市場はどこもこんな匂いがしましたわ〜。
日本にいながらにして外国を感じられる場所、そして日本がアジアであることを感じられる場所、築地市場。
働くおじさんのジャマにならないように、またカメラ持ってお出かけしようと思いますの。
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