かっぱ橋道具街といえば、言わずと知れた調理器具専門の問屋街。
南北800mほどの通りには和洋中さまざまな食器屋さんやプロ向けの厨房用品、食品サンプルの専門店などが軒を連ねます。
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ニイミ洋食器店屋上の巨大コックさんを
見上げながらスタート |
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カップの中に入れたら楽しそう |
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通りは歩行者天国に |
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チアガールのパレードは目の保養 |
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食品サンプルのお店では在庫処分の大安売り |
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これも作り物。よく出来てますわね〜 |
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ビルの合間からはスカイツリーも見えますの |
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合羽橋道具街のナゾその1、
ベランダにカブトムシ |
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ナゾその2、ベランダに信楽焼たぬき |
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たい焼き機に興味津々のセレブY澤嬢 |
そのかっぱ橋では、“道具の日”である10月9日前後に『かっぱ橋道具まつり』を毎年開催しているんですの。道具と食のコラボレーションと題したこのお祭り、カラくじ無しの大抽選会や、目玉商品満載のワゴンセール、コロッケの無料試食会など催し物が盛りだくさんということで、おなじみセレブY澤嬢を誘って行ってまいりました。
今回ふたりの目的はコロッケでもガラガラ抽選会でもなく、ましてや先着2000個のだっこちゃんかっぱでもありませんの。
何かというと、デジタルカメラとデジタル画像を楽しむWEBサイト、スタジオグラフィックスの名にふさわしいネタになるであろう『かっぱ河太郎フォトコンテスト』でしたの。
ときに写真愛好家の皆さん、この超マイナーなフォトコンの存在をご存知でしたでしょうか?
知らないですわよね。
最優秀賞1名、優秀賞4名に選ばれると高級調理器具がもらえるそうですの。
そこでゆきぴゅーは、
かな〜り穴場なフォトコンである
↓
応募する人が少ない
↓
よって賞をとれる確率が高い
というスルドイ分析をしていざ出陣となったのでありました。
お祭り当日。
かっぱ橋は初めてというセレブY澤嬢はちゃっかり一眼レフカメラ持参でやってきました。見るからに高級調理器具狙いですの。
「で、何を撮ればいいんだっけ?」
「えーとえーと、、、撮影条件は、
かっぱの着ぐるみ又はかっぱ像を
撮影された作品って書いてありますわ」
「着ぐるみ〜? かっぱ像〜?
何よそれ」
「とにかく行ってみるですわ♪」
歩行者天国で賑わう通りをブラブラ歩きはじめたふたりは、よくできている食品サンプルに感動したり、業務用たい焼き機に心奪われたりしながら道具街の真ん中あたりの合羽橋交差点付近までやってきました。と、その時ですの。
「あっ、あれがきっと河太郎ですわ!」
狭い一角に、黄金色に光る河童像を発見ですの。
身長1m50cmほどで右手に釣り竿を、左手には釣り上げた鯉でしょうか、魚を抱えて石の上で直立しています。やけにリアルな顔立ちは(といっても河童は見たことありませんが)ちょっと不気味ですの。
なんでも有名な彫刻家の先生の作品で、平成15年に合羽橋道具街の誕生90年を記念して建てられたんだとか。
「でもこれをどうやってカッコよく
撮ればいいわけ?」
「ですわよね。後ろはパっとしない建物の
壁で撮りようがないというか、、」
その時ちょうどお祭りの関係者っぽいおじさんが来たので聞いてみましたの。
「すみません、フォトコンテストの
被写体ってこの河童ですわよね?」
「ええ、そうですよ」
「誰が撮ったって同じくなっちゃい
ますわよね?」
「そこはカメラマンが
いかにして芸術性を高めて撮れるか、
ですよ。ハハハハハ」
そう言われてしまっては何も言い返せませんの。
「俯瞰は無理だから、
真横から横顔を
狙うとか、
あおるかして撮るわけよね。
なんだかヤル気が出てきたわ、わたし」
セレブY澤嬢は立ち位置を変えて熱心にシャッターを切っていますの。ゆきぴゅーはというと、河太郎の顔をアップで狙う作戦に出たのですが、三脚を持って来なかったことに激しく後悔しましたわ。こうしてひとしきり河太郎さんを撮り終えると、
「そういえば着ぐるみの河童も
被写体だったわよね?
どこにいるのかしら」
「歩行者天国を歩いていたら
どこかで遭遇すると思ったんですが、
そういえば見かけませんわね」
「きっと子供達に人気でしょうから、
人だかりが出来てるはずよね」
なーんて話しながら歩いていたのですが、結局かっぱ河太郎とかっぱ小町ペアの姿は見えず。しかたないのでお祭りの関係者っぽい人に再び声をかけてみましたの。
「あの〜、ちょっとお聞きしますが、
かっぱ河太郎とかっぱ小町は
どこにいるんですの?」
すると、
「さぁ〜、どこでしょうねぇ。
なにしろ彼らは夢の生き物ですから
神出鬼没なんですよ」
とあっさり。
そんな生き物を被写体にしているユル〜いフォトコンテスト、締め切りは本日10月20日。
みごと高級調理器具が当たるかどうか、乞うご期待ですの。
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