コンテンツのトップページへ
101. 自家製海苔のおにぎりでごちそうさまですの 2010/03/03
 

■ またまた面白いイベントに潜入したゆきぴゅー。
  今回はノリノリ、海苔!

ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ

日本の自然食材、海苔。

その海苔養殖発祥の地は大田区の大森界隈だといわれています。しかし昭和38年、沿岸の埋め立て計画や海の汚染などが原因で生産は終了。江戸時代から続いた歴史に幕を下ろすことになりました。
と、今回なぜ唐突に海苔の話かといいますと、、、、

ご存じの通り「崎陽軒のシウマイ工場見学」や「江戸の味わい祭り」のように、参加費無料で何かを食べられるイベントには目が無いゆきぴゅー。

ある日、こんな面白そうなイベントを発見しました。

◆海苔つけ体験の参加者募集◆
生海苔を使って、元生産者の方々と一緒に昔ながらの手作りの乾し海苔づくりを体験してみませんか。乾しあがった海苔は、後日お渡ししますので、ご家庭で焼いてご賞味いただけます。
参加費:無料   
                                 〜大森 海苔のふるさと館〜

自分で作った海苔を食べられるなんてめったにないチャンスですわ〜!
と、さっそく申し込みをしたんですの。

Click で拡大
2008年4月にオープンした「大森 海苔のふるさと館」。全長13mの海苔船や、生産用具の数々を展示するコーナーがあって海苔の歴史を学べます
Click で拡大
明治時代はこのような包丁で海苔切りをしていたそうですが、その後飛行機包丁→突包丁と道具も時代とともに変化していきました
Click で拡大
そして今はこんな便利な機械があるのであっという間!ひき肉を作る機械とほぼ同じものなんだとか
Click で拡大
刻んだ生海苔に水を混ぜて、さぁいよいよ海苔つけ!枠の中にサッと流し込むのですがちょっとしたコツがいるんですの
Click で拡大
均一の厚さにするのがとてもむずかしい!失敗したらもう一度バケツに戻してやり直し
Click で拡大
体験できるのは一人2枚。海苔つけ場には磯の香りが漂います
Click で拡大
一日こうして天日干し。かつての大森ではこのような光景が冬場の風物詩でした。ちなみにちゃんと名札をつけてあります

当日。
まずは知っているようで知らない「海苔」についての基礎的なお話を指導員の方々からお聞きしました。10〜20代の若い頃、実際にこの地域で海苔を作っていたおじいちゃん達ですの。

“網ヒビ”という海中に張られた網に付着した海苔を採る「海苔摘み」は、11月〜3月くらいまでの冬場の仕事。右手の親指の爪を伸ばして摘み取るようにして採るので、どんなに冷たくても素手でやるしかなく、それはそれは辛い仕事だったんだとか。

海苔を採った翌日は早朝(深夜2時!)から、まずは包丁を使って生の海苔を細かく刻む「海苔切り」の作業。

そして「海苔つけ」は日の出前に終わらせなくてはいけませんでした。なぜなら当時は天日干しが主流だったから。

大森界隈ではこうして簾(す)に貼られた海苔が何百枚、何千枚と干されている光景が冬の風物詩だったんだそうです。

「素手を真冬の海に突っ込んで
 海苔採りをするので、
 潮焼けで右手の肘下だけが
 真黒になっていたんですよ。
 当時たまの休みの娯楽と言ったら
 映画くらいしかなくてね、
 チケットを買う時に
 その右手を出すのが
 恥ずかしくて、
 いつも左手を出していたのを
 覚えていますよ」

戦前は「高級食材」というイメージが定着していた海苔ですが、その後養殖の研究が進んで大量生産が安定して出来るようになってくると、庶民の生活になくてはならない食材へと変化していきました。

その証拠に海苔の 1枚当たりの平均単価はここ四半世紀ずっと10円前後を保っていて、まさに“物価の優等生”といえる食材なんだそうです。
現在日本の海苔の消費量は、業務用が約6割、家庭用が3割、残り1割が贈答用。20年程前までは家庭用の割合が一番高かったのですが、今は逆転し業務用がそれを上回るようになりました。

その背景には、コンビニやファーストフードでのおにぎり・海苔巻きなどの普及があるんだそうです。実は家ではほとんど海苔を食べないゆきぴゅーですが、なるほど、よく考えたら意外と外では食べてますわ〜、と思いました。

さていよいよ1階に移動して「海苔つけ体験」です。

参加者は 4チームに分けられて海苔つけ台の前に集合。最初に指導員さんのお手本を拝見ですの。

水に溶かした海苔を木製の容器ですくって簾(す)の上の木枠に流し込みます。
すると簾を通して水だけが流れ、簾の上には海苔が残ります。そして木枠を持ち上げれば完了という、いわば紙漉きに似たようなもの。

素早く手首を返しながら左側から流し込むのですが、均一の厚さにしなくてはいけません。

あっという間の作業なのですが実際やってみるとコツが必要でなかなか難しかったですわ。順番に一人2枚ずつ体験したら簾に名札をつけます。それを外に干して作業は終わり。

天日干しされている海苔を見ながら、無事に完成することを願って「大森 海苔のふるさと館」を後にしたのでした。

4日後。

届いた水色の封筒を開けると、パリパリに乾燥したりっぱな“My海苔” 2枚が入っていました。

「わーい、わーい!
 どうやって食べようかなぁ〜」

いろいろ考えた結果、やっぱりおにぎりを作ることにしましたの。

具材は、焼き鮭、梅干し、昆布、おかか、ツナマヨ、筋子、明太子と7種類を用意。お米もちょっと奮発して新潟産のこしひかりを炊いちゃったりしたんですの。

ガスコンロの上で少しあぶった海苔はこれまた香り高くさらにパリパリになって、格別なお味!
おうちにあった焼き海苔と食べ比べてみると香りが全然違うのでびっくりでしたわ。

こうしてスペシャルおにぎりを堪能したゆきぴゅー。

それにしても7個ってコレ、ちょっと食べすぎですわよね、、、

Click で拡大 Click で拡大

4日後に届いたゆきぴゅー海苔。
感激ですの!

「乾し海苔なので焼いて食べて下さい」とのことなので弱火であぶり焼き。少し青っぽくなりました
Click で拡大 Click で拡大
究極のおにぎりを作るため7種類の具材を調達!
自分で作った海苔を巻いて究極のおにぎりの出来上がり。ちょっと分厚かったけれど香り高い海苔、最高でした
Click で拡大

■ 大森 海苔のふるさと館 ■

大森 海苔のふるさと館
 東京都大田区平和の森公園2番2号 TEL:: 03-5471-0333
 入場料:無料  開館時間: 9時〜17時 (6月〜8月は19時まで)
 休館日:第3月曜日・年末年始(12/29〜1/3)
 アクセス:京急平和島駅から徒歩 15分、東京モノレール「流通センター」駅から徒歩 15分
       駐車場 30分 100円

冬場に月一で行われるこの「海苔つけ体験」。とても好評で電話予約初日のわずか10分で定員に達してしまうそうです(そういえばゆきぴゅーもなかなか電話がつながらなかった!)。今期分はすでに予約受付は終了していますが、来期以降機会があったら参加してみてはいかがでしょうか。
夏は「海苔簾編み体験」や「海苔編みで袋作り」なんていうもの開催するそうです。詳しくはHPで。

メールマガジンに登録しませんか

Amazon へ

ゆきぴゅーをもっともっと読みたい人には…文庫本
ゆきぴゅーの勝手に弟子入り日記
著:ゆきぴゅー 中経出版 287ページ 720円
ものづくりの現場に突撃弟子入りしちゃったゆきぴゅーの、異色イラストエッセイ。弟子入りしたいと思ったところのドアをトントンッと叩き、「アンタ、誰?」なんてお師匠様に言われながらも、修業にまい進するゆきぴゅー。名人技とその職人魂に触れる珠玉の一冊。 >> 関連記事を読む

 

初出:2010/03/03

  このページのトップへ
 


     
 
 

     
 
Creating Supported by
トライセック
サンタ・クローチェ
リンクについて
著作権について
プライバシーポリシー