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70. 地下施設観光ツアー 〜其の一〜 2008/11/26
 

■ タダごは異色の地下施設探検シリーズ!
   (>シリーズなのか?)

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埼玉県春日部市にある『首都圏外郭放水路』というのをご存じですか。

このたびゆきぴゅーは、そのなんだか難しそうな名前のところにパパンと行って参りましたの。
なぜならパパン、「どうしても見てみたい!」と、2ヶ月前に見学会の申し込みをしていたというんですの。なんでもこの施設の見学会ってのは、予約開始日に定員20名があっという間に埋まってしまうというくらい大人気らしいんですのよ。

“わざわざ長野から出てくるんだから、たまにはパパンの社会科見学に付き合ってやるですわ〜”なーんて気楽な気持ちで同行したゆきぴゅーだったのですが、そこで見たド迫力な光景に大興奮だったんですのよ〜!

この『首都圏外郭放水路』、ひとことで言うと洪水から首都圏を守る“巨大な地下施設”なんですの。

どれくらい巨大かっていうのは後で説明するとして、なんでその地域にそんなものが作られたかというと、埼玉県東部の中川・綾瀬川流域というエリアは、川と川にはさまれた低地帯で、昔から洪水被害の多かった場所なんだそうですの。

近年になって都市化が進んで、雨水を溜めておく場所だった水田や森が減ってくると、降った雨水は一気に川に流れこんでしまい、そのたびに浸水被害が繰り返されてきたんだそうです。そこで『放水路』というものが必要になるのですが、困ったことに地上にはそのスペースがありません、それじゃあってことで「地下」に作ってしまったということなんだそうです。

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庄和排水機場。見学者はまずこちらに集合
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仮面ライダー555の最終回では
調圧水槽で戦いがありました
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これが首都圏外郭放水路全体を監視・制御している操作室。現在放送中の特撮ヒーロー番組『レスキューフォース』では“世界消防庁の総司令室”として使われているそうです。ウルトラマンのフィギュアがずらりと並んだガラス越しに撮影
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地下施設への扉
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見学者は中央の階段を降りてきます
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地下での自由時間は15分ほど。
時間がなーい。
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調圧水槽に隣接している第1立坑。その深さ71m!自由の女神がすっぽりと入る大きさだそうです(※見学会では立坑の中を覗くことは出来ません)
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平成5年に着工した首都圏外郭放水路は13年かかって平成18年6月に全区間が完了しました

というわけで、上京したパパンと共に見学会の集合場所である庄和排水機場内の龍Q館に向かったゆきぴゅー。まず目についたのは廊下の壁に貼られた有名人のサインや作品ポスターでした。

そうなんですの!

この施設ではたくさんの特撮ヒーロードラマや映画の撮影が行われているらしいんですの。

びっくりしちゃったのが、つい先日DVDで観た『魍魎の匣』もここで撮ったらしくって、堤真一や田中麗奈ちゃんなど出演者のサインがずらりっ!!!

(ぇえっ?!も、もしかして
 クライマックスのあのシーンが
 
ココですのっ〜?!)

と、ゆきぴゅーのテンションは一気に上昇。

その他にも、『北の国から2002遺言』や、『魔法戦隊マジレンジャー』、『仮面ライダー555』、『鉄人28号』など、どうやら特撮モノの撮影が多いみたいですわね。

それからガラス越しに中をのぞける『操作室』がカッコ良くってミョーに興奮しちゃいましたの。弧を描くように配置された机と大きなスクリーン、上部には監視用のたくさんのモニター、、、

(まるでウルトラマンの司令室
 みたいですわ〜!)

なんて思っていたら、係のおねいさん曰く、

「こちらは『ウルトラマン・コスモス
 (劇場版)』の司令室に使われました」

とのこと。や、やっぱりですわ〜!!!
と納得でございました。

見学会ではまず、広報員のおねいさんが模型やビデオをみながら『首都圏外郭放水路』の詳しい説明をして下さいますの。

「ここのすぐ近くを通る国道16号線の地下50mに、全長約6.3qのトンネルが掘られていて、洪水が起きると近くを流れる中小河川から溢れた水が、5つある立坑(たて穴)からそのトンネルへと流されます。地下トンネルに取り込まれた水は、調圧水槽へ流れ込む仕組みになっておりまして、その巨大な水槽に貯まった水は巨大ポンプで吸い上げられ江戸川に排水されるという仕組みです」

・・・というような説明を聞いた後はいよいよ見学会のメインである『調圧水槽』の中に潜入!

いったん建物の外に出て200mくらい歩くと、だだっ広い芝生のグラウンドの脇に、ぽつんと地下施設への入り口があります。そこから長〜い急な螺旋階段が地下へとつながっていますの。ドキドキしながらその階段を降りると、、、、目の前に息をのむほどの巨大建造物が姿を現しました。

「ヒャ〜!!!
 す、すごい迫力ですわ〜!!!
 それにしてもこんな大きいもの、
 よく作りましたわよね〜」

「まったくだ」

しばらくパパンとふたりで口をぽかんと開けて眺めてしまいましたわ。

この調圧水槽、“水槽”とはといってもポニョが入っているような水槽ではございませんのよ。

幅78m、長さ177m、高さ25.4mもある地下空間に、59本もの巨大コンクリート柱が立っていて、その光景は、さながらアテネのパルテノン神殿を思わせる壮大な貯水タンクなんですの。

ゆきぴゅー、ギリシャに行ったこともなければ歴史の教科書でしかパルテノン神殿は見たことございませんが、目の前に広がったその光景、何もかもが想像以上に巨大で、しかも息を呑む美しさでございました。

天井に伸びる柱は一本500トンもあるそうで、よく見ると水が浸水したときの跡が上の方にうっすら残っているのがわかるんですの。係のおねいさんに聞いてみると、

「今年は9回ほど稼働しました。8月の
 ゲリラ豪雨の時の跡だと思います」

とのこと。

5本ある立坑からトンネルへと送られて来た雨水が、この広い空間で柱のあんなところまで水に浸かるなんて、考えただけでぞっとする水量ですわ。見えないところで地域を水害から守っている重要な地下施設なんですのね〜と、その存在意義を再認識してしまいました。
世界に類をみないという地下放水施設、一見の価値アリですわ!

ところで、調圧水槽での自由時間は約15分ほど。

ベストポジションを探してうろうろしているうちにあっという間に時間切れになってしまいましたの。

なにはともあれ、声をかけてくれたパパンに感謝感謝、ですわ。あ、それから、この見学会のもう一つの魅力は“タダ”だということ!

フォトジェニックな地下施設、大人の社会見学にはオススメの場所ですの。

 

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■ 首都圏外郭放水路インフォメーション の情報 ■

首都圏外郭放水路インフォメーション
 問い合わせTEL : 048-747-0281

パルテノン神殿の中は暗いので手ブレにご注意を。三脚持参のおじさまもいらっしゃいました。もちろん広角レンズは必須アイテムですの。(見学会の受付はインターネットや電話で60日前から開始)


 

初出:2008/11/26

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