コンテンツのトップページへ
68. 秋の下町遊びとヘーヘーホーホーでごちそうさまですの 2008/10/15
 

■ ゆきぴゅーが文学とグルメと芸術を堪能するために
  秋のお江戸をゆくですの〜!

ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ


3連休初日、タダごはのバックナンバーを読みながら“あの白蛇みたいな一本うどんを食べてから、もう一年経つんですのね〜”と懐かしい気持ちになっていたゆきぴゅーは、ふと、以前から行ってみたいと思っていた「池波正太郎記念文庫」のことを思い出しましたの。

調べてみるとうれしいことに入場無料だそうで、しかも“直筆原稿展”なるものを開催中らしいんですの

文学の秋・学問の秋にはぴったりの場所ではないですの〜!

というわけで、一人ぶらりとお出かけすることにしたのでした。

ここはオススメです

平成13年に作られたという池波正太郎記念文庫は、地下鉄日比谷線の入谷駅から徒歩10分ほどの所にありますの。台東区中央図書館の一角に併設されているのですが、一歩足を踏み入れると、白熱灯の灯りに包まれたモダンな部屋の中に、700冊を超えるという初版著書本や、パイプ・帽子などの遺愛品が展示されていて、まさに池波ワールド!

特にゆきぴゅーが気に入ってしまったのは復元された書斎コーナー。さすが日本を代表する時代小説家ですわね、机の後ろの本棚にはびっしりと江戸に関する分厚い本が並んでいて、

( ここで鬼平や梅安が生まれたん
 ですのね〜)

と、その映画に出てきそうな書斎をうっとりと眺めてしまったのでした。

そして、

(ゆきぴゅーもこんな素敵な書斎で万年筆を持って原稿用紙に向かったら、
 さぞかし執筆がはかどりそうですわ〜!きっとタダごはだって締め切り前日に
 徹夜で書くなんてことはなくなるはずですわ〜)

と、わけのわからない結論に達したところで、お次はお目当ての直筆原稿コーナーですの。
あの『鬼平犯科帳』や『剣客商売』の生原稿が展示されていてファンにとっては涙もの。滑るように万年筆で書かれた原稿用紙にはびっしりと赤ペンで推敲した形跡がありました。わたくしたちが目にするあの小説やエッセイもこうやって何度も何度も修正されてきたものなんですのねと感慨深く見入ってしまいましたの。

(それにしても昔の作家さんてなぜか格好良いですわよね〜。あこがれるですわ〜)

こうして気分は勝手に作家先生になったところで、池波正太郎記念文庫を後にしたゆきぴゅー。

それからどうしたかというと、来年の手帳を見ようと銀座の伊東屋に向かったのですが、こういう精神状態のまま伊東屋に行くもんじゃございませんわね。ショーケースの中のモンブランの万年筆をよだれを垂らしながら眺めた後、気づいたら原稿用紙売り場に立っていましたの。レジに並ぶ直前で我に返ったからよかったものの、あやうく気絶寸前でしたわ。あぶないあぶない・・・

で、結局本来の目的だった手帳のことはすっかり忘れて伊東屋を後にしたゆきぴゅーは、そのまま中央通りをぶらぶらと日本橋方面に歩いていたのですが、これまたナイスなアイディアが思い浮かんだんですの。

“お昼はたいめいけんに行くですわ!”

ご存じ「たいめいけん」は日本橋にある古き良き洋食屋さんの草分け的存在とも言われる有名店。生前、池波先生も足繁く通っていて、お気に入りのお店として数々のエッセイにその名が出てきますの。

ゆきぴゅーはたしか5年くらい前に一度行ったことがあって、その時は名物のオムライスを食べています。
道に迷いながらもどうにかお店にたどり着くと、さすが超有名店ですわね、20人くらいの行列が出来ていましたの。ここ最近食べ物屋さんで並ぶのはラーメン二郎以外ありえなかったゆきぴゅーでしたが、その日は素直に並ぶことにいたしました。そして順番待ちをしながら何を食べようか思案しておりましたの。

(うーん、、、オムライスも捨てがたいけど、今日はせっかく池波ワールドを洒落込んでいるのですから、池波先生を真似してみるですわ。たしかエッセイの中で“たいめいけんには夕方混み合う前にふらりと行って、帆立のコキールか何かで一杯やりながら〆でカツレツを食べて帰る”とかなんとか書かれていたのを読んだことがありますわ、、、)

というわけで30分後、お一人様どうぞこちらへと案内されて席に座ると、こう注文しましたの。

「ビーフカツレツと瓶ビール!」

まずは運ばれてきたヱビスビールを手酌でついで、セレブY澤よろしく、ぐっびーっとやりましたわ。空きっ腹にキューっとしみこんでいきますの。

(ぷっはー。昼間のビールって何て美味しいんですの〜)

たいめいけんのビーフカツレツ(ライス付)。ちなみに、周りを見回すとお客さんの約7割が“たんぽぽオムライス”を注文しておりました

さらにしばらくして運ばれてきたビーフカツレツ、その見た目の美しさにまずは一撃。そしてカラッと揚がったお肉にナイフを入れた時の幸せな音ったらないんですの!お肉はいい具合にミディアムレアで最高の食感、デミグラスソースももちろんですが、付け合わせの野菜も脇役ながらすばらしいお味で、思わず“おお、これは”と池波風にうなってしまいましたわ。

いつかやってみたいと思っていた“池波流のたいめいけん”を実現出来たところで、下町に生まれて下町を愛した池波正太郎的休日なのだから、今日はとことん遊ぶですわと決めたんですの。そこで、下町の庶民的娯楽といったら落語ですわ!ということで、寄席を観に行くことにしたんですの。

向かうは上野にある鈴本演芸場。着くとあと30分ほどで夜の部が始まるところで、しかも番組表を見ると、な、なんと!ゆきぴゅーの大好きな漫才コンビ、昭和のいる・こいるさんの名前があるではないですか!

(なんてラッキーなんですの〜!!!)

150年の歴史を持つという正真正銘日本で一番格式高い寄席ですの

通り沿いに15名ほどの待ち行列が出来ていたので最後尾について並んでいましたら、しばらくするとドンドコドンドコという太鼓の音が聞こえてきました。どうやらそれが開場の合図らしいんですの。

チケットを買ってエスカレーターで 3 階の客席に上がると、さすが連休初日ですわね。あっという間に席が埋まっていくのですが、なぜか一番前の席が空いていますの。

(こんなチャンスめったにありません
 わ〜!!!)

と、ゆきぴゅーは思い切って最前列のド真ん中を陣取ることにしたんですの。

もちろん、お目当ての昭和のいる・こいるさんが登場すると割れんばかりの拍手を送りましたわ。相変わらずヘーヘーホーホーと健在なのいこい師匠を、夢のかぶりつきで観ることが出来て大感激のゆきぴゅーだったのでした。

こうして丸一日遊んで笑い疲れたゆきぴゅー。翌日は一日中ゴロゴロしておりましたが、まぁそれはしょうがないしょうがないしょうがない・・・・・・・

Click で拡大

★落語百選DVDコレクション★

ゆきぴゅーはコレを定期購読しようか悩み中ですの。そういえばこの日は、創刊号で登場している古今亭菊之丞さんが出たのですが、まくらでこのDVDの宣伝をしていらっしゃいました。


 

初出:2008/10/15

  このページのトップへ
 


     
 
 

     
 
Creating Supported by
トライセック
サンタ・クローチェ
リンクについて
著作権について
プライバシーポリシー