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62. ゆきぴゅージロリアンへの道〜三田本店は熱かったの巻 2008/07/16
 

■セレブY澤をまんまとだまして連れて行った
  そのお店とは???

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30℃を超す炎天下、ゆきぴゅーとセレブY澤はJR三田駅から桜田通り方面に向かって歩いています。アスファルトに容赦なく照りつける強い日差し、梅雨が明けていない東京は湿度も高めでムワ〜ンとした空気がより一層不快指数を高めています。

二人は慶應義塾大学正門付近までたどり着きました。

「あっ、ありましたわ!あれですわ!」

ゆきぴゅーが指差したその先にあったもの、それは、知る人ぞ知るラーメン二郎三田本店ですの。

ラーメン二郎は、都内を中心に約30店舗の支店を持つ有名なラーメン店。
何が有名かっていうとまずは想像を超えたそのボリュームなんですの。麺は限りなく極太、その上にごっそりと盛られる野菜。そして“ブタ”と呼ばれるチャーシューもまた豪快で、まさしく体育会系の食べ物なんですの。

さらにこの二郎、他のラーメン店には見られない独自のルールが存在するために、一見さんの敷居を高くしているんですの。まずは食券を買ってから店員さんに麺の量を申告、そして席についてからトッピングの希望を伝えるのですがこれがまるで呪文のようなんですの。

ゆきぴゅーも最初はどのタイミングで言えばいいのかドキドキでした。

とにかく“ラーメン二郎”でググると食べ歩きブログが鬼のようにヒットするので、その根強い人気がどれほどのものかわかります。なぜここまで人気があるのでしょうか。

それは二郎のラーメンがかなり中毒性のある食べ物だからだと言われています。よく聞くのは“二郎は3回行くとハマる”。実際ゆきぴゅーもそうだったんですの。そしてこのように二郎に取り憑かれてしまった人のことを“ジロリアン”と呼ぶんだそうです。

というわけで、自称ジロリアンのゆきぴゅーは、時々無性に二郎が恋しくなるとおうちから一番近いお店に行くのですが、毎度毎度同じお店ではジロリアンを名乗るのはおこがましいと思い初めて来ました。そこで、このたび『ラーメン二郎全店制覇』という目標を立てたんですの。そこで、まずはジロリアンの聖地三田本店に行かないわけには行きません、というわけで、記念すべき第一回目の同伴者としてセレブY澤が選ばれたというわけですの。

「選ばれたっていってもたかがラーメンでしょ」

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あんな高い所に黄色い二郎の看板が!
そして長〜い行列がぁ〜!!!
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入り口までもうすぐ
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500円也。ゆきぴゅーにごちそうしてくれた太っ腹セレブ。

流れる汗をハンカチで押さえながらセレブY澤がため息まじりに言いました。

「っていうか、ゆきぴゅー。人が並んで
 いるように見えるんだけど、
 気のせいかしら・・・」
「気のせいじゃないですわ、
 二郎は並ぶものなんですのよ」
「えーっ?!こんな炎天下で並ぶの?
ラーメン食べるために?」

ディズニーランドのスプラッシュマウンテンで1時間待つのはまっぴらごめんのゆきぴゅーですが、二郎なら並びます。行列はぐるりとお店の裏側まで出来ていて見事に男性しか並んでいませんの。最後尾につくなりセレブは、

「暑い!今日は暑すぎるわっ!
 ビールあるんでしょうね、このお店」
「ないですわよ」
「えっ〜〜〜?!ないの?!」

ジリジリと照りつける日差しの中、少しずつ列が進んでいきます。しかし、ビルの影で日影だった裏側とは反対に、ラーメンが近づくにつれて直射日光がいやおうなしに直撃するという半ば苦行状態に、、、。

“これは聖地三田本店に足を踏み入れる前の洗礼に違いないですわ”と、目をつぶって精神統一をするゆきぴゅー。

すると突然セレブY澤が道路の反対側にあるampmを指さして叫びましたの。

「ゆきぴゅー、コンビニがあるわよ!
 あのコンビニでビール買ってきて
 ちょうだいっ!
 でないと私死んじゃうわ!」
「えええっー?!今ビール飲んじゃっ
 たら二郎が食べられなくなっちゃい
 ますわよ。今はなんとしてでも我慢
 してくださいませ。
 食べた後で飲みに行くですわ(飲め
 たらだけど)」
「ぜっ、絶対よ!絶対後で飲むわよ!
 ビールビールビールビール
 ビール・・・」

そうぶつぶつ言い続けるセレブをなだめすかしてやっとこ席につけたのは、並び始めてから50分後のことでした。目の前ではおやっさんこと偉大なる二郎の創業者が薄手のシャツに汗をはりつかせながら調理場に立ち、その後ろにはおやっさんのサポート役のお兄さんが一人。

セレブY澤は次々と生み出される“二郎”をあっけにとられた様子で見ながら、

「すごい量の野菜とチャーシューよ!ゆきぴゅー」
「ここではチャーシューって言わないんですのよ、ブタって言うんですのよ」
「それにあのニンニクの量ったら何よ!見た?今の?」

いよいよゆきぴゅーとセレブの注文した 『ラーメン麺少なめニンニク少なめ』 が目の前のカウンターに置かれました。セレブY澤、初二郎の瞬間です。割り箸を割りながら、

「こ、これで麺少なめなの?」
「・・・らしいですわ」
「何もかもが豪快よね」
「いいですこと?セレブ。満腹中枢が刺激される前に食べきることが大切ですの」
「・・・わ、わかったわ」

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三田本店の『ラーメン麺少なめニンニク少なめ』
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セレブ、ブタと格闘中

野菜とブタの下に隠れている麺をほじくり出してまずは一口食べたセレブY澤、しばらくの沈黙の後、

「初めて食べる味よ、これ」
「大丈夫そうですの?」
「ま、まぁね、野菜から食べるわ。
 それにしてもかなり脂っぽいわね」

10分後、セレブの表情が曇ってきました。

「ちょ、ちょっとつらくなってきたわ」

と涙目になっているので、最初は無理はしないほうがいいですわと教えてあげましたの。最後はセレブリティの意地をみせて頑張っていたのですが、結局あとふた口ほどの麺を残してギブアップとなったようですの。

「さすがね、ゆきぴゅー」

ブタの脂身だけを残して完食出来たゆきぴゅーの丼を見ながらためいきをつくセレブY澤。その後、布巾でテーブルの脂をふいて“ごちそうさまでした”と言って席を立つ二郎のルールをしっかり守ってお店を出たふたり。

「あ〜、食べた、食べた。
 お腹いっぱいよ、
 もう何も入らないわ〜」
「どうだったですの、初二郎は?」
「あれはラーメンじゃないわね」

やっぱり二郎はセレブのお口には合わなかったみたいですわ。
それからまた炎天下の中、三田駅まで戻ると、これで解散と思いきや、

「やっとビールにありつけるわね♪」

とセレブがスタスタと西口構内にあるアイリッシュパブに入って行くではありませんか。
(や、やっぱりビールは飲めるですの〜?!)

そして冷えた生ビールをぐびぐびぐび〜〜っと美味しそうに飲み干すと、一言。

「で、三田本店の次はどこに行くの?ゆきぴゅー」

も、もしかして今、目の前でジロリアンがまた一人誕生ですの〜?!

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初出:2008/07/16

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