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44. 鬼平気分でごちそうさまですの 2007/10/24
 

■ 先月のビアガーデンに引き続き、またもや ゆきぴゅーが
  計画したものとは???

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最近ゆきぴゅーは池波正太郎にハマっていますの。

「食卓の情景」や「散歩のとき何か食べたくなって」など“食”に関する著書が豊富な池波ワールドは、この“タダでごはん”という食のエッセー?を書いているゆきぴゅーにとって大きな目標でもありますの。 

そんなわけで、先日読んだ鬼平犯科帳の中に『男色一本饂飩』というお話がありました。
そこで登場する“一本うどん”を出してくれるお店があると知ってどうしても食べたくなったゆきぴゅーは、さっそくお友達にこんなメールを出したんですの。

すっかり空も高くなり、日に日に秋が深まっていく今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。このたび、日頃お世話になっている諸先輩方やお友達との親睦を図ろうと思い 食欲の秋にちなんで『一本うどんを食べる会』を企画いたしました。

みなさまご多忙中のこととは思いますが、ふるってご参加くださいませね。

場 所:    文京区本郷「釜あげうどん高田屋
食べる物:  忠吾の大好物 一本うどん
予 算 :   1,000円+飲み物代

当日。
集まったのは、「最近通勤電車の中で鬼平を読んでいるんですよ」という、とよけんこと豊田堅二氏。
「ったく、いろんな企画考えるわよね」とブツブツ言いつつ毎回参加のセレブY澤嬢
「ついにセレブY澤さんとお会いできます〜」と酒豪対決の意気込み満々のオリンパス I さん
ヒマ人の皆さんよくお集まりくださいましたわ。

「ところで一本うどんて何よ」

うどんが来る前から瓶ビールを手酌しながらセレブY澤が言いました。

「一本うどんというのはですね。池波正太郎の鬼平犯科帳の中に『男色一本饂飩』っていう話があるんですよ。長谷川平蔵の同心に木村忠吾っていう人物がいるんですけどね、そいつの好物が一本うどんなんですよ」

一本うどん

と、とよけんさんの説明が終わったところへ、お店の人が大きなザルを持って来ました。
「こちらが4人前になります」

目の前にでんと置かれたそのうどんを目にした全員は一瞬言葉を失ってしまいました。

まるでとぐろを巻いた白蛇のようですの。

ゆきぴゅーは思わず、「ほう・・・・・・」とうなってしまいました。

「えっ?!こ、これ、どうやって食べるのかしら???」
「どれどれ、箸でちぎってみましょうか、、、あ、あれ???か、かなり、固いですよ」
「こ、これって本当に一本つながっているんですかね」

あれこれと騒いでいると、お店のおやじさんが笑いながら言いました。

「いつもは50分ゆでている間に切れちゃうんですよ。でも今日のは一本ちゃんとつながってますよ。6メートルありますからね」

「えええー?!50分?!6メートル?!」

一本うどん

そこで、幹事であるゆきぴゅーが箸を使って食べやすい長さに切ることにしましたの。たかがうどんですが、普通のうどんの3,4倍の太さがあるのでかなり大変なんですの。何本か切れたところで、全員が一本ずつうどんを箸でつまんでお汁に入れました。

「いただきま〜す!!!」

ゆきぴゅーもさっそく一口。

「や、これはよい」

一本うどん

かなりコシのあるというか、もはやこれは“歯ごたえ”???
お店の人曰く、1人前が通常の1.5人前の分量だそうで、ザルに盛られた4人前の一本うどん、食べても食べても減りませんの。アゴも丈夫になりそうなこの一本うどん、さっぱりした関西風の冷たいお汁にぴったり合ってなかなかのお味でございました。

さて、6メートルの一本うどんを完食したところで、その日ゆきぴゅーにはさらなる計画がありましたの。

鬼平といえば軍鶏鍋です。今日は徹底的に鬼平気分に浸る一日にしなくてはいけませんの。

「もう腹いっぱいですね」

とみんなが言ってるそばから、

「さぁ皆さん。これから軍鶏鍋を食べに行くですわ♪」
「えええっー?!これからですか〜?!」

しかし、まずは I さんが、

「ご、ごめんなさいゆきぴゅーさん。
 今日はちょっとこれから用事がありまして帰らなくちゃいけないんです」。

するとそそくさと、とよけんさんも、

「わたしも今日はこれで」
「そうなんですの、残念ですわ、、、」

二人を見送ったゆきぴゅーの隣にはポツンと残った酔っ払いが立っていました。

「な、なによ!私は何の予定もないわよ!こうなったら軍鶏鍋でもなんでもつきあうわよ!」

一本うどん

一時間後、セレブY澤とゆきぴゅーは深川の軍鶏鍋専門店で鍋をつついていました。
昼過ぎから大蛇のようなうどんを食べたかと思いきや3時間後には軍鶏鍋フルコースですの。

ふたたび「のどが渇いた」というセレブは生ビールを一気飲みしてゴキゲンのようですの。

「それにしても食べ過ぎよね、私たち。」
「うむ・・・・・・」
「海外ロケで太ったって言ってるのに、こんなところ連れてきて、、、ったく」
「とか言いながら食べてるじゃないですの」「まあね。おいしいお酒があればいいのよ」
「来年のホノルルマラソンに向けて走り込みは始めたんですの?」
「ま、まだよ。来月からやるわよ。
 でも走るとなればそれなりのトレーニングウェアが必要よね。
 ってことは走るたびにそれを洗濯しなくちゃいけないのが面倒よね」
「そ、そればっかりは仕方ないですわよ」
「まぁ、そうね」
「でもセレブ。この間も言いましたがいきなりホノルルは無謀だと思うんですのよ。
 だからまずは国内のマラソン大会に出るってのはどうですの?
 ほら、長野でも毎年春にオリンピック記念マラソンなんてのがありますわよ」
「長野〜?!遠いわよ」
「じゃ諏訪湖マラソンは?」
「諏訪湖も遠いわ〜」
「でも走った後には温泉とおいしい地酒が待ってますわよ」
「行くわ!」

美味しい軍鶏鍋に舌鼓を打ちつつ、またまたマラソン談義に熱が入り、しっかり〆のラーメンまで胃袋に詰め込んでお店を出たセレブY澤とゆきぴゅーだったのでした。

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本郷にある『釜揚げうどん高田屋』さん。
名物一本うどんは、前日までに予約のこと。(4人前より)

たしか鬼平では濃い目の汁で食べるとありましたが、ここ高田屋さんは関西風のお汁。ゴマや細ネギ、わさびなどの薬味を入れていただきますの。忠吾になった気分でお試しアレ〜♪


 

 

初出:2007/10/24

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