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42.おじいさんと公園デートでごちそうさまですの 2007/09/19
 

■ ゆきぴゅーが出逢ったナゾのおじいさんとは。
  も、もしかして大富豪ですの〜???

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今年の2月にライターの荻窪圭さん(既婚)とデートした江戸東京たてもの園で、この連休、クラシックカーが走ったりする楽しそうなイベントがあると知ったゆきぴゅー。一緒に行く人がいないので再び荻窪さんをデートにお誘いしたんですの。

しかし返ってきたメールは、

「週末はうちの妻を連れてサイクリングに出かけるんだよねー、ごめんねー」

がーん、、、。
やっぱりゆきぴゅーより奥さんをとるんですのね、、、。
いいですわ、さみしいですが一人で行きますわ、と残暑厳しい秋空の下、ゆきぴゅーはカメラをぶら下げて都立小金井公園に出かけて行ったのでした。

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いつもは園内に展示されているボンネットバスが今日は乗客を乗せて園内一周ですの。

『たてものとのりもの』と題したこのイベントは、たてもの園内の下町商店街や山の手通りを、クラシックカーが走るというもの。戦後の東京を走っていたという“リンタク”なんてのも走ったりと、親子連れにも大人気なんですの。

中でもボンネットバスには乗車待ちの長〜い列が出来るほど。それにしても、歴史ある建物がずらりと並ぶ園内では、こういうクラシックカーがとってもお似合いです。建物と乗り物のコラボレーション!まさにタイムスリップしたかのようなんですの。

中でもゆきぴゅーが気に入ってしまったのはいすゞのヒルマンミンクスという車ですの。
「もしかして現役なんですの?この車」
「そうですよ。今日もここまで乗ってきたんですから」

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いすゞのヒルマンミンクスという車のまんまるミラー。気さくなオーナーさんはゆきぴゅーを後部座席に座らせてくださったんですの。昔の車だからシートベルトがついていないのですが、これって違反にならないんですって!
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これがリンタク。日焼けした元気なおじちゃんがこいでました。
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「むかしこういうのあったねぇ」と年配の人がなつかしそうに足を止めていました。
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びっくりですわ。

こんなレトロなカッコいい車が走っていたら目立ちますわよね〜。車体はクリームとワインレッドのツートンカラーでピッカピカ。内装もレストアしていてまるで新車のよう。40年以上前の車だなんて信じられないですの。

周りにはなかなかお目にかかれないクラシックカー目当てに、大勢のカメラ小僧達が群がっておりましたの。ゆきぴゅーもオーナーさんに断っていろんな角度から撮らせてもらっているところへ、ハンチング帽をかぶり、べっ甲柄の眼鏡をして、ヤギのような真っ白なあごひげを生やしたおじいさんが近寄ってきて声をかけられたんですの。

「女の子が熱心に車の写真撮ってる
 なんてめずらしいのぅ。
 あんた車好きなの」
「い、いいえ、特に好きってわけじゃぁ、、、
 写真撮るのが好きなんですの」
「そうかい、そうかい。
 わしもクラシックカーを何台か持って
 おるんじゃよ」
「えっ、そうなんですの?」

何台もって、もしかしたらこの仙人みたいなおじいさんお金持ちですの???

「こういうのは維持するのが大変でなぁ」
「はぁ、、、そ、そうでしょうねぇ」
「あんたにもいつか乗せてあげよう」
「ほ、ほんとですのっ?!」

というわけで、なぜか見知らぬおじいさんと一緒に歩きながら昔話を延々聞かされることになったゆきぴゅー。しばらくするとおじいさんは歩き疲れたのかベンチに座りましたの。そこでハイさようならというのもどうかと思ったので、もう少しだけお話を聞いてあげようと思って、ゆきぴゅーは隣に腰掛けたんですの。すると、おじいさんは大事そうに持っていた紙袋を開けてなにやらごそごそとやっているなと思ったら、中から茶色の包み紙を出してこう言いましたの。

「わしが子供の頃はこれが大ご馳走
 だったんじゃよ」

見るとそれはメンチカツ、ですの。

「おじょうさんも一個食べないかい」
「えっ?!い、いえいえ、結構ですわ」
「なに、遠慮することないんだよ。
 わしはここのメンチカツが大好物でな。
 来しなに買ってきたんじゃ。うまいから
 一個食べてみるといい。
 
もう冷めてしまったけど本当に旨いん
 じゃよ。
 騙されたと思って食べてごらん、ほら」

あまにりも勧めるので断りきれなくなったゆきぴゅーは、

「そ、それじゃ遠慮なく頂きますわ」

と、おひとついただいただくことにしたんですの。さっき会ったばかりのおじいさんにいきなりメンチカツをご馳走になるなんて思ってもいない展開ですの。いただきます、と言って一口かじってこれまたびっくりですの。な、なんですの、コレ!お、美味しいですわ〜!

冷めてるとはいえ肉汁がたっぷりでジューシー、お肉も柔らかくて今まで食べたどのメンチカツにも勝る旨さなんですの。

おじいさんは本当にこのメンチカツが好物のようで、それはそれは美味しそうにパクパクと食べるんですの。

「このメンチは食パンにはさんで食べてもうまいんじゃよ」

食べ終わった後もおじいさんの話はなかなか終わりませんでした。白いあごひげにたくさんついたメンチカツの衣を見ながら、ゆきぴゅーはおじいさんの子供の頃の遊びの話、忘れられない校長先生の話、戦争の話を延々と聞いたのでした。折りしもそこは、駄菓子屋の屋台が出て、子供達が竹馬やベーゴマで遊んでいる風景。再現した町とはいえ、きっと懐かしい風景におじいさんは昔に戻ったつもりでいるんですのね。

しばらくすると向こうのからボンネットバスの発車のアナウンスが聞こえてきましたの。
「あんた写真撮りたいんじゃないのかい。撮っておいで」
「それじゃちょっと行ってきますわ」

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ゆきぴゅーはまた戻ってくるつもりでそこを後にしたのですが、10分後に戻るとおじいさんの姿はありませんでした。そんなに早く歩けるはずがないと、必死で走って探したのですがついに見つけることが出来ませんでしたの。もしかしたら本当に仙人だったのかもしれません。

おじいさん、美味しいメンチカツごちそうさまでした。

最後に、、、最後に、、、、
あのメンチカツはどこで買えるですのーーー???!!!

 

 

初出:2007/09/19

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