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30.電車男と行く春の房総寺めぐり二日目ですの〜 2007/03/22
 

■ さらば電車男、また会う日まで〜!

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色とりどりでうめつくされたお花畑
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ラクダに近づく電車男
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大岩の上にそびえる笠森寺の観音堂
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観音堂の75段の階段はこんなに急勾配
千葉県立図書館の参考資料
錦絵「諸国名所百景 上総笠森寺岩作り観音」

房総半島寺めぐり2日目。

朝から絶好調の電車男こと甥っ子カンタと共に、その日は南房総を出発し、房総フラワーラインを北上したんですの。
しばらく車を走らせていると、助手席のパパンがガイドブックを見ながら言いました。

「御宿ってところにラクダがいる
 らしいぞ」
「えっ?!ラクダ?」
「海岸でラクダに人が乗ってる写真が
 ある」

ホ、ホントですのー?!
千葉には象に乗れる動物園があるってのは聞いたことがありますが、ラクダに乗れる砂浜があるなんて初耳ですわ。パパンの話では、御宿の海岸は童謡「月の沙漠」の舞台となった場所なんだそうですの。それなら本当に見世物としてラクダがいそうですわ。それは行かなくちゃですわ、というわけで車を走らせること約2時間、御宿町に入りました。

なるほど、街のいたるところにある街灯にラクダモチーフが!車の中では「月の砂漠を〜はるばると〜♪」と大合唱するバカ親子。
「かんちゃん、ゆきぴゅーと一緒に
 ラクダ乗るですわよ」
「ラクダのる〜!ラクダのる〜!」

しばらく行くと広い長い砂浜に着きました。車を停めて見回すと、一箇所だけ人だかりになっている場所がありますの。きっとあそこにラクダがいるんですわ!・・・あっもしかしてあれがラクダさんっ!
「・・・あれ???」
よく見ると、ラクダに乗った人らしきものは見えるのですがいっこうに動いている気配がありません。
「・・・」
予感は的中ですの。鳥取砂丘じゃないんですから本物のラクダが千葉の海岸にいるはずはありません。そこにあったのは、ラクダに乗った王子様と王女様のブロンズ像でした。

パパンの早とちりで、ラクダに乗る夢が消えうせてガッカリのゆきぴゅー。とりあえず記念撮影をして月の沙漠発祥の地、御宿を後にしたのでした。

ふと気付くと、車を走らせている128号線の隣には外房線の線路が走っています。と、その時、カンタが大声を出しました。
「あっ!びゅーわかしお!
 びゅーしゃじゃなみ!」

さ、さすがテツ!のどかな外房の景色の中を黄色とブルーのさわやかな車両が走っていきます。
「あ、あれってビューわかしお、
 ビューさざなみっていうですの?」
「そうだよぉ〜。ぼーそーとっきゅー
 だよぉ」

と、相変わらず暴走しまくりのカンタでした。

 御宿を出発して小1時間で、いすみ市にある「清水寺」に到着しました。
ご朱印をもらうと、次なるお寺「笠森寺」に向けて出発です。

山道を行くこと30分、到着したその笠森寺、なんと観音堂が高々と崖の斜面に立てられているというめずらしいお寺なんですの。“小さいお子さんは必ず大人と一緒に!”と注意書きがある75段の恐ろしく急勾配の階段を登って回廊に行くと、その高さにびっくり。“四方懸造り(しほうかけづくり)”というめずらしい造りのこの観音堂は、国宝なんだそうです。

後で知ったのですがこの笠森寺、2代目歌川広重が『諸国名所百景』で描いているのですが(千葉県立図書館のホームページ)その錦絵を見てさらにびっくり。もしこの風景が本当なら、江戸末期にはもっと恐ろしい状態でお参りしなくてはいけなかったんですのね。
なんまんだぶー。

笠森寺でご朱印をいただくと今回の寺めぐりは無事終了。

そろそろ東京に戻ることになり、帰りはアクアライン経由で帰ることにしましたの。いいお天気だったので、海ほたるからの眺めも気持ちよかったのですが、案の定、首都高に入ると渋滞中、、、。
しかしカンタはおもちゃ箱を見るような目で大都会東京を観察しています。
時折、横をモノレールが通過するたびに、
「とーきょーものれーる!」
と叫び、そのうち、ゆりかもめや東海道線の線路が見えてきて、ビルとビルの隙間にちょっとでも新幹線が見えると大興奮なんですの。

ようやく東京駅の地下駐車場に着きました。

ゆきぴゅーはそこでカンタに言いました。

「これからカンタはあさまに乗るんですのよ」
「いきぷものる?」
「ゆきぴゅーとはここでバイバイですの」

すると途端に悲しそうな顔をするカンタ。
「カンタ、また東京に遊びにおいでね」
そう言うと、
「じゃいきぷ、かんちゃんのことちょっと抱っこするといいよ」
と言って体を寄せてきましたの。
ああ、どこまでもオンナ泣かせな3歳児。
言われた通りカンタを抱っこして東京駅の改札をくぐり、新幹線の改札までくると、事前に切符を買ってあるパパンが時刻表を見て言いました。
「お、ちょうどもうすぐ出るやつがあるからそれに乗ろう。」
ゆきぴゅーは新幹線ホームまで行ってお見送りをしようと思っていたので、そのまま一緒に新幹線改札を通ろうとスイカをタッチしましたの。すると、バタンとバーが左右から閉まってしまいゆきぴゅーだけ入れないんですの。なぜですのー?残金ありますわよー。早くしないと新幹線出ちゃいますわー、と、近くにいた駅員さんに聞きました。
「東京駅に入るときにもスイカで入られましたよね?そうするとここの改札は通れないんですよ。同じ駅で2回入場というのが出来ないシステムなんです」
「じゃ、どうすればいいんですの〜?!」
「あそこのみどりの窓口で入場券をお買い求めください」

駅員さんの指差すほうを見ると長蛇の列、、、。
「そ、そんなー。買う頃には新幹線出ちゃいますわ〜。140円払いますので入れてくださいませ〜」
「申し訳ありませんがお客様。あちらで入場券をお買い求めくださいませ」
泣きそうになっているゆきぴゅーに、改札の中に入ったパパンが心配そうに言いました。
「とりあえず席確保するから先行ってるぞ」

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2日間、耳にタコが出来るほどのマシンガントークを聞かされつつも、やっぱり愛しい甥っ子カンタが手を引かれて遠のいていきます。みどりの窓口の列に並ぶ気にはなれなかったのでただボーっと突っ立っていたゆきぴゅー。ああ、さっきちゃんと心置きなくバイバイしておくべきでしたわ〜と後悔してもあとの祭り。と、そこへパパンから電話がありましたの。
「も、もしもしっ!?」
「自由席空いていてちゃんと
 座れたからもう上がって来なくて
 いいぞ。
 いろいろ世話になったな。
 じゃ、そろそろ動くから切るぞ」
「ちょ、ちょっとカンタに代わって〜」
「お、ちょっと待て。・・・ほらカンタ、
 ゆきぴゅーに何か言いなさい」
「もしもし、カンタ!?」

すると電車男はたったひとことだけこう言って東京を後にしたのでした。

「しーゆー!」

(欧米かっ!!!)

心の中でそうつっ込みを入れながらも、遠距離恋愛中のカップルのように胸がきゅんとなった電車男との房総旅行だったのでした。

 

 
初出:2007/03/22
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