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22.秋の夜長は芋焼酎と地鶏のタタキでごちそうさまですの 2006/11/15
 

■ またもやゆきぴゅーのもとにクール宅急便がっ。
  こんどは何ですのー?!

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11月某日。

ゆきぴゅーのおうちにクール宅急便が届きました。
送り主の名前を見るとなんと知らない人。 しかも九州、宮崎県から。
そして中身は食品と書いてあるですの。

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しょくひんー?! 誰ですのー?

食べ物と分かったとたん警戒心のかけらもないゆきぴゅーはさっそく開けてみることにしましたの。すると中には炭火焼モモ肉や鳥のタタキがわんさか。おいしそうな宮崎地鶏オンパレードですの。

“あぁ、これはきっとタダごはを見てくださっているどなたかが送ってくだすったんですわ”

見ず知らずの人から送られてくるはずもないのに勝手にそう思って感激していたところへお友達のマサミからメールが届きましたの。

 「おはよう、ゆきぴゅー。今日うちの実家からゆきぴゅーん家に地鶏が届く
  はずだから一緒に食べようよ。今日は仕事半休とったから泊まっていい?
  お昼過ぎには行くからねー。あ、それから鳥はちゃんと冷蔵庫に入れて
  おいてね。」

いきなり地鶏を送ってきて、しかも仕事半休までとって一緒に食べようなんてどーいう風の吹き回しですの。よくわかりませんがご馳走が食べられることになってゆきぴゅーはとってもうれしくなりましたの。

午後マサミはスーパーの袋をたくさん抱えてやってきましたの。
 「なんなんですの、その買い出しは」
 「餃子作ろうと思って」
 「餃子〜?」
 「ケーキも買ってきたよ」
 「ケーキも〜?」

そう言って勝手に冷蔵庫を開けて食料やお酒を詰め込んだと思ったらこんどはこう言いますの。
 「夕飯までに時間あるからわたしはちょっとそこのスーパー銭湯行って一年の
  垢落として来る」

(一年の垢って、、まだ年末じゃないですわよ)
 「ゆきぴゅーはお仕事していてね。夕飯の支度は私がやるから」

まるでその日のスケジュールが決まっているかのようにお風呂セットを持って出かけていきましたの。実をいうとゆきぴゅーも締め切り間際で一緒に餃子作りどころではなかったので助かりましたの。

2時間後。マサミは、2900円のアカスリ30分コースをやってすっきりした〜♪やっぱり大きいお風呂はいいねぇと言いながら一皮むけたようなぴかぴかの顔で帰ってきましたの。それからすさまじい勢いで5、6人分はあるんじゃないかという大量の餃子をあっという間に作ってくれたのでした。

 「ゆきぴゅーごはんできたよー」

めったにお目にかかれない宮崎地鶏と、焼き餃子と水餃子を前にして、まずはビールで乾杯ですの。

 「いっただきまーす」
 「ねぇ今日は一体どーしたんですの?」
 「えっ?な、なんでもないよ。ただ無性に餃子が作りたくなっただけだよ」
 「そうですの。それにしてもこの宮崎地鶏美味しいですわねぇ。
  ゆきぴゅー初めて食べましたわ〜」
 「でしょー?!いつか宮崎一緒に行こうねぇ」
 「行くですわ〜♪行くですわ〜♪」

お酒はビールからチューハイ、そして芋焼酎へと変わっていっていよいよ酔いが回ってきたマサミは、目の上のたんこぶだという会社の後輩のダメ男くんの愚痴を言い始めましたの。

 「聞いてよ〜ゆきぴゅー。そいつったらねー。今日だって見てるばっかで
  なーんもやらんと、、、」
 「、、、もーホント絵にかいたよーな役立たずで、、、」
 「、、、でさぁ〜、いっちょまえに彼女がいるらしくってっさぁ、、、」
 「どーして今の若いもんはあーなのかねぇ、、、」

会社っていう組織の中にいることはいろいろ大変なんですのね。ふと見るとマサミはすっかり気を失って机に突っ伏していますの。仕方ないのでお布団を敷いてあげるとあっという間にいびきをかきながら大の字で寝てしまいました。やれやれですの。普段こんなに酔いつぶれることなんてないのにまったく今日はどうしちゃったんですの。相当うっぷんがたまっていたんですのね、、、、。
・・・と、ゆきぴゅーは後片付けをしてるとき、マサミが持ってきてくれたケーキを食べていないことを思い出しましたの。それにしても2人分なのになんだってこんな大きな箱なんですのと冷蔵庫から出して箱を開けたゆきぴゅーはケーキを見てその日が何の日だったのか初めて知ったのでした。

 「・・・・」

そこには、“たんじょうびおめでとう マサミ”と書かれたチョコレートの板とイチゴが何個ものっかった大きなホールケーキが入っていたのでした。そして数字の3をかたどったロウソクが2本添えられていますの。
こ、このバースデーケーキ、自分で買ってきたんですのね・・・。しかも名前書いてもらって歳の数を表したローソクまでつけてるですわー!!!

時計を見るとかろうじて日付は変わっていませんの。

“マサミ、誕生日おめでとうですの”

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ゆきぴゅーは大の字で酔いつぶれているマサミの寝顔を見ながらそうつぶやきましたの。そして、生クリームをぺろりとなめながら、来年の今日は彼女がステキな殿方と一緒にバースデーケーキと地鶏を食べていますように、と哀れな親友のために心から祈ってあげたのでした。

33(サンサン)と輝く歳にしてくださいませ、、、アーメン。

翌朝、マサミはバースデーケーキの1/4を朝食代わりに食べて元気に出社していったのでした。

 

 

 

今月の教訓:お友達の誕生日はしっかり覚えておきましょう、ですの。

 

 
初出:2006/11/15
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