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19.電車男と一日東京デートでごちそうさまですの 2006/10/11
 

■甥っ子カンタを連れてゆきぴゅーが
  東京中をぐるぐる回るですの〜!

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 行楽日和だった先日の3連休、妹ちゃん一家が長野から上京しましたの。

なんでも夫婦でハマっているウェイクボードの全日本選手権大会に出場するんだとか。お台場近郊、東雲運河の辺りの決してキレイとは言えない海でその大会は行われているらしいのですが、一日だけ、いや半日でもいいから3歳になる甥っ子カンタのお守りをしてくれないかという申し出がありましたの。

お安い御用ですわ♪とノコノコと出かけていったゆきぴゅー。カンタは無類の乗り物好きで、特に電車が大好き。毎日DVDや絵本でスペーシアやラピートや由布院の森を観ているんですの。そんなテツ道まっしぐらの3歳児と秋晴れの東京でデートすることになったのでした。

ゆりかもめは知らない間に豊洲まで伸びていて、その豊洲駅では数日前にオープンしたという“ららぽーと豊洲”に行く人の波に押されつつ大会会場の最寄駅である市場前駅に着くと改札前にご夫婦&カンタが待っていました。

 「おしっこの時はちゃんと“チーでる”っていうからトイレに連れて行ってズボン
  下ろしてちょっと前かがみでさせてね。うんちは朝したからたぶんしないと思
  うけど。万が一お漏らししちゃったらこれ着替えね。とにかく電車を見たり乗っ
  たりしてればご機嫌なはずだから。じゃよろしくね!
  カンタ、ゆきぴゅーによろしくね、は?」

 「いきぷ、よろしくね」

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 まずは駅のトイレで一回目のチーを済ませてゆりかもめに乗りました。もちろん一番前の席に向かって突進していきますの。このままいくと間違いなくテツになる素質がありますの。そのうち883系ソニックは、、、なんて言い出すんですわ。そして近い将来はTVチャンピオンでその姿を見られるハズですの。流れる景色を真剣な表情で見ながら電車男がぽつりと言いました。

 「いきぷ、ゆりかもめ、うんてん
  しゅさんいないねえ」


さ、さすが目の付け所が違いますの。

 「そう。ゆりかもめは運転手さんいなくても走るんですのよ。
  今日はカンタが運転手さんですのよ」

 そのうち目の前にお台場の大観覧車が見えてきましたの。

 「カンタ、観覧車乗りたい?」
 「うん。かんらんしゃのる」

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 即答するので大慌てで青海で下車ですの。初めて乗る観覧車を目の前にして大興奮のご様子ですの。ゴンドラには64台中4台だけシースルーっていうのがあって若者には人気らしいですの。カンタがあれに乗りたいって言ったらどーしようかと思ったのですが“だいだい色に乗る”と言ってくれたので高いところがちょっぴり苦手なゆきぴゅーはホッとしましたの。ふたりを乗せただいだい色のゴンドラは東京を見下ろせる地上115mの空へゆっくりと上がっていきますの。

 「いきぷ、あそこにもかんらんしゃあるよ」

そう言って真下に見える観覧車の影を指差すカンタ。彼の場合、どーやら景色なんかどーでもよくって前後のゴンドラの構造のほうが気になる様子ですの。てっぺん地点では海からの強風でビュービューとものすごい音がしてゆきぴゅーは止まったらどうしようとそればかり心配で景色を楽しむどころではなかったのでした。

空中デートを楽しんだ後はMEGA WEBで40分待ちの電気自動車に乗り、パレットタウンではクレープを食べ、まるで初々しいカップルのデートのようですの。しかし実態は偽装親子。いよいよお台場のネタも尽きたのでこれからどうしようかと考えていると、電車男が一言。

 「けーひんとーほくせんにのる」
 「け、京浜東北線〜?!」

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 というわけで一路新橋へ。しかしなぜに京浜東北線?ママにメールで聞くと「毎日見てる電車のDVDに京浜東北線が出る」んだとか。新橋では山手線も東海道線も横須賀線も走ってるので大興奮のご様子ですの。まずはお目当ての京浜東北線の下りに乗りこみました。上野で降りて次は“やまのてしぇん”で品川・大崎方面へ逆戻り。

品川では“チーが出る”というので大急ぎで階段を駆け上がってトイレに連れ込み、またまたけーひんとーほくせんで新橋まで戻ってきて再び山手線に乗り込むと、さすがの電車男もに疲れたのかウトウトし始めましたの。そのうちゆきぴゅーにも睡魔が襲ってきて日暮里あたりまでの記憶はあるのですがその直後で気絶しましたの。遊び疲れて爆睡中のふたりを乗せた山手線内回りはその後何周したのでしょうか・・・。
 ハッとして起きると浜松町ですの。カンタを抱っこして次の新橋で降りてホームのベンチに座りましたの。彼は寝起きながらも持ってきたポップコーンをぽりぽり食べながら再び行き交う電車に見とれていますの。きっとここはカンタにとって映画館なんですのね。、、、と、その時向こうのホームにちらりと新幹線が見えましたの。

「・・・!」

 予感は的中ですの。その瞬間カンタが大声で言いました。

「あっ、のじょみ!いきぷ、のじょみ乗る!のじょみ乗る!」

 いくらカンタが無賃とはいえ、いきぷにはのぞみに乗るお金はないですの、と説得し、こんどパパとママに乗せてもらいなさいね、となだめて新幹線の見えるJR新橋駅は撤退することにいたしましたの。改札を出ようとしたらSuicaがエラー表示で出られませんの。残高はあったはずなのにどうしてですの?と思って駅員さんがいる所で見てもらいましたの。

 「数時間前に新橋で入ったままになってますが」
 「・・・(あっそうでしたわ!)」
 「どこまで行かれました?」
 「ええと、山手線をぐるぐると、、、あ、いえ、えっとぉ、、し、し、品川まで
  行ったんですがまた戻ってきたんです。あとはホームにいました」
 「???品川ですね?じゃ品川までの往復だけ引かせて頂きますね」
 「はい。すみませんすみませんすみません」

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 再びゆりかもめに乗車のふたり。またもや一番前の席を陣取って、やっぱり「うんてんしゅさんいないねぇ」のつぶやきを聞きながらパパとママの待つ市場前駅を目指しましたの。途中浜松町を出たモノレールが見えたのですが気付いていないようなので放っておきましたの。モノレールに乗って羽田空港まで行かされ、挙句の果てにひこーきにのるなどと言われたらたまったもんじゃないですの。
 駅の改札にはパパとママがお迎えに来てくれていました。カンタの武勇伝を聞かせてあげると大喜びですの。こうして長い電車男との東京デートは終わり、その日は皆で大江戸温泉物語に行って疲れを癒し、お守りのお礼にとおいしくて楽しいお夕飯をごちそうになったのでした。
 帰りがけカンタがひとこと。

 「いきぷ、のじょみ、こんど乗ろうね」

 

 
初出:2006/10/11
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