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スマートフォン活用講座
第03回 : スマートフォンで3D写真を撮ってみた
       NTTドコモの「LYNX 3D SH-03C」試し撮りレビュー
 
デジカメユーザのための スマートフォン活用講座

Androidスマートフォンに早くも3D撮影&
3D液晶搭載のNTTドコモ「LYNX 3D」が
ついに新発売 。
3D撮影ってどうやって撮るの?
どうやって保存されるの?
どうやって表示されるの?

早速、試し撮りレビューします!!

(初出 : 2010/12/22)


「LYNX 3D SH-03C」試し撮りレビュー
第03回 : スマートフォンで3D写真を撮ってみた

3D写真の撮影&液晶表示に対応したスマートフォンが登場

AndroidスマートフォンNTTドコモの「LYNX 3D SH-03C」
Androidスマートフォン
NTTドコモの「LYNX 3D SH-03C」は
3D液晶搭載

3D液晶を搭載したAndroidスマートフォン、NTTドコモの「LYNX 3D SH-03C」が遂に発売になりました。

OSはAndroid 2.1なので最新とはいきませんが、携帯電話愛用派の方々にとって待望のおサイフケータイ機能とワンセグがバッチリ搭載されています(最新OSの2.2には後日アップデートされるようです)。

いやいや、LYNX 3D SH-03Cがどんなスマートフォンなのかということは他のサイトで情報収集して頂くとして、スタジオグラフィックス読者が気になるのはなんといっても3D撮影機能ですよね。

LYNX 3D SH-03Cには3D撮影機能が装備されていて、更に裸眼で飛び出す3D液晶なので、「撮って、飛び出す」が、すぐにできちゃうスマートフォンなのです。

液晶技術で定評のあるシャーブが開発したスマートフォン「LYNX 3D SH-03C」は、約3.8インチワイドVGAサイズです。iPhoneが3.5インチなのでほぼ同じサイズで、解像度はiPhone 4には及ばず 480×800ピクセルとなっています。シャープではNewモバイルASV液晶と呼んでいる種類のタイプで、ASVはAdvanced Super Viewの略称で、シャープの薄型テレビ『AQUOS』などで使われている技術。上下左右160度という広い視野角を実現し、見る角度によって起こる色や明るさの変化も少ないことが特長です。また反応が良く高速表示が可能なため、動画再生時の残像が比較的少ないことでも知られています。モバイルASV液晶はこのASV技術に半透過型の「アドバンストTFT液晶」を組み合わせた技術で…半透過型のしくみについてはまたの機会に解説します。


視野バリア技術を使った裸眼でみられる3D液晶

さて、シャープは覗き見を防止する「ベイルビュー」という技術を持っています。液晶自体は広い視野角があるものの、ユーザーが見る画面は極端に視野角を狭く表示し、周囲左右から覗き見ると覗き見防止用の意味のない模様が見えたりして、操作画面は見せない、という技術です。このような方式を「視野バリア」と言うんですが、何が言いたいかというと、シャープは見る方向によって別の画像や映像を見せる視野バリア技術を以前から開発していて、すでにベイルビュー携帯電話などで実用化しているほか、デュアルビュー(下)やトリプルビュー技術を開発しています。

デュアルビュー液晶 シャープのホームページより

そこでこの3D液晶技術。

3Dが飛び出して見えるのはどういうしくみか? の詳細はデジタルカメラのしくみのコーナーも読んで頂くとして、要するに右眼用の画像と左眼用の画像をユーザーのそれぞれの目に見せることによって、飛び出しを錯覚させている、両眼視差を利用したしくみなのです。で、シャープはスマートフォンでもこの3Dのしくみをいち早く取り入れたというわけです。

そういうしくみなわけで、残念ながらどう頑張っても、平べったい平面画面を1枚表示するしか能がないスタジオグラフィックスのホームページではその飛び出し具合を読者の皆さんに実感して頂くことはできないのですが、LYNX 3D SH-03Cの3D画面をみた私個人の感想としては飛び出し表示の印象はまさに「レンチキュラー」シール。レンチキュラーシールとは、昔、お菓子などのオマケによく付いていた右から見ると飛行機なのに、左から見ると船の絵が見える…みたいなプラスチック風のシールです。あれを正面から見ている感じです。飛行機と船を絵を正面から見たら気持ちが悪いだけですが、違う角度ではあるけれど同じ被写体の2つの画像を正面から両眼で見ると飛び出して感じます。多少、ユーザー自身が「飛び出てるんだ」と思い込む優しい歩み寄りは必要ですが、たしかに3Dに感じます。
ただ、これを「すごい」「楽しい」と感じるか、「キモい」と感じるかは個人の趣向によるところですね。

LYNX 3D SH-03Cで試し撮りレビュー

では早速、LYNX 3D SH-03Cで試写を開始。
被写体はシーサーとお花に登場して頂きました。通常の一眼レフでしたら立体感は下記の写真のように演出しますね。手前のシーサーにピントを合わせて後ろのお花を飛ばしたり、

一眼レフで立体感を出す 01

逆に後ろのお花にピントを合わせて手前のシーサーを飛ばしたり。

一眼レフで立体感を出す 02

さて、3D写真では通常、右眼用と左眼用のレンズで撮影しますが、レンズがひとつのLYNX 3D SH-03Cでは、どのように立体写真を撮るのでしょうか?
LYNX 3D SH-03Cでは、3Dモードにしてまず一枚めの写真を撮ります。

LYNX 3D SH-03Cで1枚目を撮影

一枚めの写真を撮ると▲マークが表示されて、撮影ボタンを押して本体を右にスライドさせるように指示が出ます。

LYNX 3D SH-03Cで3D撮影 スライドさせる

撮影ボタンを押して本体を右に動かします。

LYNX 3D SH-03Cで3D撮影 スライドさせる

自動的に2枚めの写真が撮影され、1枚目と2枚目の静止画から生成された3D画像ファイルがメモリカードに保存されます。

LYNX 3D SH-03Cで3D撮影 自動的に撮影して保存

撮影された画像は1回目のシャッターを押したときの静止画と、右にスライドしたときに撮った画像とで生成された3D画像です。3Dモードで再生すると3D画像ファイルが表示されます。

カメラ本体の右から見た画面と、左から見た画面を下に紹介します。(露出がコケちゃっててごめんなさい!!)

LYNX 3D SH-03Cで3D表示 見る方向によって画面が異なる

 

3D画像ファイルMPOを開く

ホームページではちっとも実感かわないですよね。ごめんなさい。
3D画像を正面から見ると、後ろのお花とドア、壁などが二重に見えていますが、これは手ぶれをしているのではなく、一眼で両眼用の画像を見た状態だからです(ややこしい表現ですね)。

LYNX 3D SH-03Cで3D表示 まっすぐから一眼で撮ると一部が二重に見える

さて、撮影した画像は2D用のJPEG画像と、3D用のMPOファイルの2つが記録されます。MPOファイルは富士フイルムやソニーなどでも使用している規格ですので、LYNX 3D SH-03C専用3D画像というわけではなく、互換性があります。

保存された2つのファイル

2D用のJPEG画像はコチラ(クリックすると実寸画像)↓
(画質はWVGA 800×480サイズまでなので、デジタルカメラほど良いわけではありません)

LYNX 3D SH-03Cで3D撮影で撮られたJPEG画像

MPOファイルは「ステレオフォトメーカー」(フリーソフト)等のアプリケーションで開くことができます。
ただし、MPOファイルを開くと飛び出すわけでなく、右眼用と左眼用の2つの画像を確認することができます。

LYNX 3D SH-03Cで3D撮影で保存されたMPO画像

なお、ステレオフォトメーカーではいろいろな機能が実装されています。例えば、左右の画像をアニメーションにして表示すると次のようになります。一見同じ見える左右の画像、どの程度の違いがあるのかひと目でわかりますね。

↓クリックしてください。
左右の画像をアニメーション(ステレオフォトメーカー)

また、シャープの3D対応液晶で表示している状態も再現できます。どうですか? パソコンで見てもなんとなく飛び出して見えますか?
↓クリックしてください。
ステレオフォトメーカーによるシャープ3D液晶で表示した合成イメージ画像

余談ですが、アナグリフの作成もできちゃいます。すごいソフトですね。

ステレオフォトメーカーによるアナグリフ調整画面

さて、いかがでしたか?

3Dの世界を少しでも実感できましたでしょうか?
それともやはり、スマートフォンでの3D撮影と飛び出す感じを実体験的に感じて頂くレポートは、ちょっと無理がありましたか?
操作方法やしくみがまた少し理解するために、この記事がお役に立てたならうれしいです。

次回もお楽しみに。

Text & Photo by 神崎洋治 (デジカメWEB)
(取材協力:株式会社FUN)
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2010/12/22
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