Adobe Photoshop CS 概観

●Adobe Photoshop とは？

Adobe Photoshop、日本語で「アドビ　フォトショップ」(以下フォトショップ)。皆さんご存知のデジタル画像編集アプリケーションソフトウェアです。 フォトショップは米国アドビシステムズ社が開発、販売している製品で、日本ではアドビ システムズ株式会社が販売、サポートしています。
　 フォトショップの 2007 年現在のバージョンは 「 9.0 」、製品名は 「 Adobe Photoshop CS2 」 で販売されています。

アドビ製品ページ・Photoshop：http://www.adobe.co.jp/products/photoshop/main.html

●何をするソフトウェアなのか

フォトショップを一言で言い表すのは実は、結構難しいのですが、上記した「デジタル画像編集ソフトウェア」が一番適切でしょう。具体的には以下のようなことができます。

・	デジタル写真やプリントした写真を読み込んで、サイズや色味などを編集できる
・	写真や画像を部分的に切り抜いて、他の写真と合成して実際にはありえない写真を創れる
・	写真や画像を部分的に修正できるので、古い写真を修復したり人物写真を美化したりできる
・	さまざまな描画ツールを使って、一から絵を描くことができる
・	写真や画像に文字を書き込んだり、その文字に装飾をつけて見栄えを良くすることができる
・	さまざまな形式のファイルを読み込むことができる (読み込めない形式もあります)
・	編集した写真や画像をさまざまな形式のファイルに保存できる
	書ききれません…………詳しいことは「写真レタッチ講座」をご覧ください

●どんなユーザーが使っているのか

　フォトショップはデジタル画像編集ソフトウェアのジャンルで、世界的に最もシェアを持っている製品です。特にグラフィックデザイナーやフォトグラファー、Web プロフェッショナル、ビデオやフィルム制作者などのプロフェッショナルユーザーの間では圧倒的な強さを誇っています。もちろんフォトショップは一般ユーザーの間でも人気の高いソフトウェアです。

●フォトショップは高価すぎて…

Adobe Photoshop Elements2.0 概観

　プロフェッショナルユーザー向け製品ということもあり、その価格はきわめて高価です。( アドビストア価格： \100,800 税込 )　フォトショップを使って対価を得ているプロならば、数回の仕事で十分ペイできる価格だとは思いますが、一般ユーザーはそうはいきません。
　そこで、趣味で画像編集をしたいというユーザー向けにアドビが出した答えが、「 Adobe Photoshop Elements 」( 以下エレメンツ ) です。この製品、核となる技術はフォトショップと同じで、一般的な使い方をする以上はフォトショップと比べても遜色はありません。それでいてフォトショップの約1/8というとてもリーズナブルな価格で提供されています。
( Adobe Photoshop Elements 5.0 Windows アドビストア価格： \14,490 税込 )
( Adobe Photoshop Elements 4.0 Macintosh アドビストア価格： \13,440 税込 )

　 フォトショップとエレメンツの違いは、高級デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラの違いのようなものです。フォトショップが全自動とマニュアルモードも搭載した一眼レフだとすれば、エレメンツはマニュアルモードのないコンパクトカメラだといえます。そのため、エレメンツはきわめて高度な画像編集には向きませんが、初中級者でも比較的高度な編集が簡単にできるという特徴を持っています。また、エレメンツはフォトショップにある CMYK という業務用印刷で使われるカラーモードでの編集ができないため、あくまでもホビーユースの製品として位置付けられています。

アドビ製品ページ・Photoshop Elements：http://www.adobe.co.jp/products/photoshopel/main.html