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  ■ 属性パネル - 環境 - IBL ( Image Based Lights )
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● IBL ( Image Based Lights )

サンプル画像 ball_floor_01.psd
サイズ 11.27MB
サンプル画像 ibl_sky_under.jpg
サイズ 336KB
IDとパスワードが必要です

 3D 画像の編集で頻繁に使うことになる [ 属性 ] パネル。その 「 環境 」 の [ 属性 ] パネルに表示されている 「 IBL 」 は、イメージ・ベースド・ライト ( Image Based Lights ) の略で、画像を使った環境光のことです。環境光というと、 「 グローバルアンビエント 」 とどう違うのかと思うかもしれませんが、「 IBL 」 は、写真などの 2D 画像を使って環境光を表現するところが 「 グローバルアンビエント 」 と大きく異なります。「 IBL 」 が初めての人は、こうした説明ではなかなかピンとこないでしょう。そこで、ここでは前回と同じサンプル画像を使って、「 IBL 」 の実際を試してみましょう。

 

● IBL に空の画像を読み込む

 「 グローバルアンビエント 」 の説明で使ったサンプル「 ball_floor_01.psd 」 を今回も使います。この 3D 画像では、ボールの [ マテリアル ]( 後述 ) と床の [ マテリアル ] の両方に、「 反射率 」( 後述 ) という設定が施されています。それにより、これから試す 「 IBL 」 の効果がよりわかりやすくなります。たとえ 「 反射率 」 が設定されていなくても、「 IBL 」 は相応の効果を発揮します。そうした 「 IBL 」 本来の使い方は後述します。

 操作1の図2では、「 IBL 」 に使う 2D のテクスチャ「 ibl_sky_under.jpg 」 を読み込んでいます。「 IBL 」 に設定する画像は、「 ibl_sky_under.jpg 」 のように、横長のものを使います。「 IBL 」 は、3D 空間において画像をドーム状にするため、こうした横長の画像が必要となります。また、「 IBL 」 の効果を最大に発揮させるためには、使う 2D 画像は 32bit HDR 画像であることが望まれますが、ここでは、レンダリング速度を優先させるために、8bit の JPEG 画像を使っています。

 IBL 画像を読み込んだら、図3のように 「 IBL 」 のオプションを設定します。「 カラー 」 オプションは、IBL 画像を設定する場合は指定する必要はありませんので、ここでは無視します。

 「 照度 」 は、IBL 画像の効果の強弱を調整するオプションです。0〜1000% の間で調整します。ここで使っている空の画像のように、ハイライト部分の多い画像の場合、初期設定の 「 100% 」 では、効果が強くですぎてしまうので、「 10% 」 まで弱めます。

 ここでは、「 IBL 」 の概念を簡単に理解してもらうために、サンプル例としては、いささか幼稚なものを用意しましたが、本来の 「 IBL 」 の活用法は、下の画像のように、リアルな 3DCG をより簡単に作成するときに使います。こうした画像を作成するときは、前述したように 32bit HDR 画像を IBL 画像として使うことが望まれます。後日、改めて IBL 活用法を紹介する予定ですので、詳しくはそのときまでお待ちください。

▼図5 IBL の活用例
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  解説1  ★クリックで拡大  
▼図1 IBL とは画像を使った環境光
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環境の [ 属性 ] パネルにある 「 IBL 」 に 2D 画像を指定すると、その画像を使った環境光が作れる。3D オブジェクトの [ マテリアル ] に 「 反射率 」 を指定しておくと、IBL 画像を 3D オブジェクトに映し込ませられる。一般的な用途では、他の [ 3D ライト ] と組み合わせて使う。

  解説2  ★クリックで拡大  
▼図2 IBL による照明効果のイメージ
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2D の画像を、内部処理で球体のドーム状にして 3D オブジェクトを覆い、指定した画像が持つ輝度・色相・彩度を利用して環境光を実現するのが IBL です。品質を高めるためにはダイナミックレンジの広い HDR 画像 ( 32bit ) が推奨されますが、容量増大に伴いレンダリング時間もかかるため、ここでは 8bit 画像で例題を紹介します。

  操作1  ★クリックで拡大  
▼図2 IBL に空の画像を読み込む
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[ 属性 ] パネルにある 「 IBL 」 C にチェックを付けると、D の 「 イメージベースドライトのマップ 」 が選択できるようになるので、ここをクリックする。表示されたメニューから 「 テクスチャの読み込み 」 E をクリックし、ダウンロードしたサンプル画像 「 ibl_sky_under.jpg 」 F を読み込む。

▼図3 IBL の設定をしてレンダリング
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「 照度 」 H を 「 10% 」に設定し、「 シャドウ 」 I にチェックを付けて、「 ソフトネス 」 J を 「 0% 」 にする。[ レンダリング ] ボタン K をクリックして、レンダリングを開始する。

▼図4 完了
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初出:2013/05/22 追記:2013/08/21
文: 薮田織也
 
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