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  ■画像の選別 「 レーティング 」
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●任意のファイルにレーティング

 Bridge では、選択したファイルに [ レーティング ] と [ ラベル ] 付けをすることができます。 [ レーティング ] とは、重要度のようなものだと思えばいいでしょう。「*」〜「*****」までの5段階でレートが付けられます。次に [ ラベル ] は、ファイルにレッド、イエロー、グリーン、ブルー、パープルの5色から、いずれかのマークをつけておけます。これら [ レーティング ] や [ ラベル ] の使い方はユーザー次第です。個人的に使っても便利だとは思いますが、複数の人とデータを共有して作業するようなグループワークでは、たとえばカメラマンが意図する優先度をデザイナーに視覚的に伝えやすくなるなど、とても重宝する機能です。

●XMP メタデータに保存かキャッシュ

 [ レーティング ] と [ ラベル ] のいずれも、画像ファイルに XMP メタデータの一部として保存されます。XMP メタデータを格納できない画像ファイルの場合は、Bridge が作成するキャッシュデータに格納されます。Adobe Creativ Suite (1、2共) に含まれる製品で作成されたデータであれば、すべて XMP メタデータが搭載されています。また、JPEG や TIFF データにも、汎用的なメタデータとして格納できます。メタデータを保存することのできない BMP などの古い形式の画像データの場合は、Bridge のキャッシュに保存されます。XMP メタデータを格納できる画像ファイルの場合は、そのファイルをどこの誰に渡しても、[ レーティング ] と [ ラベル ] はそのまま保持されていますが、XMP メタデータを格納できない画像ファイルの場合は、[ レーティング ] と [ ラベル ] の情報がなくなってしまうので気をつけてください。

●XMP ってナニ?

 蛇足ですが、XMP とは何者でしょう。すごく大雑把に言ってしまえば、XMP ( Extensible Metadata Platform ) とは、アドビシステムズ社が開発した、データに関するさまざまな情報 ( メタデータ ) を記述しておく規格のことです。

 XMP は XML を使って記述する、オープンな仕様になっており、ファイルの形式にとらわれないので、アドビシステムズ社以外の企業からも、XMP に対応したアプリケーションが発売されています。

  ファイルを選別するためにレーティングする ★クリックで拡大  
▼画面1 ファイルを選んでレーティングとラベル付けする
Clickで拡大
ファイルに [ レーティング ] を付けるには、画面1のように、[ ラベル ] メニューから行ないますが、[ ラベル ] 付けは、上記方法以外にも、ファイルを右クリックして表示されるメニューから行なう方法もあります。

▼画面2 [ フィルタ ] を使って、フィルタリングしてみる
Clickで拡大
[ レーティング ] や [ ラベル ] 付けされているファイルであれば、 [ フィルタ ] 機能を使って、抽出表示することができます。

 

●XMP で何が便利なる?

 では、XMP が使えるデータの場合、ユーザーにはどんなメリットがあるのでしょうか。たとえば個人の場合は、上述したような [ レーティング ] と [ ラベル ] で画像ファイルの分類に役立てたり、また、キーワードを埋め込むことで、後から画像ファイルの検索がしやすくなります。複数の人が作業を進めるグループワークにおいては、XMP に記述された情報を元にして、デザインから印刷、または WEB ページの作成作業などの効率化を図ることができるわけです。ちなみに、Photoshop はバージョン 7 から XMP に対応しています。

 それでは、その XMP メタデータによって実現した、高機能な画像検索機能を、次のページで紹介しましょう。 → 読む

初出:2005/7/13
文: 薮田織也
 
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