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フォトショップ・エレメンツ de ゴーゴー!
第39回 Adobe Photoshop Elements 9 レビュー / 新機能と特長
新しくなったフォトショップエレメンツのすべて 2010/9/21
 
1.Photoshop Elementsの市場
2.Photoshop Elements 9 の特長と新機能
3.Photoshop Elements 9 の総括と所感

アドビシステムズが「Adobe Photoshop Elements 9」を発表しました。
前バージョンのElements 8が昨年の今頃だったので、ちょうど一年でのバージョンアップということになります。
新しいフォトショップ・エレメンツの特長と新機能を緊急レポートします。  
Photoshop Elements9 がデビュー!!

Photoshop Elements 9 の市場戦略と新機能をレビューで紹介

 
1.Photoshop Elementsの市場
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Photoshop Elements 9 のパッケージ

またまたパッケージのイメージチェンジが行われた「Photoshop Elements 9」。「Yes ! We can」な感じだ。動画編集ツールの「Premire Elements 9」とのセット製品も用意されている。
>> アマゾンで「Adobe Photoshop Elements 9」の価格をみる。

2010年9月21日、アドビシステムズが「Adobe Photoshop Elements 9」を発表しました。
アドビストアでは9月21日より予約開始、店頭提供予定日は10月1日から、となっています。

報道関係者向けに事前に開かれた「Photoshop Elements 9 内覧会」では、Photoshop Elementsの製品の位置づけと新バージョンで強化された点、価格体系などが説明されました。



【Photoshop Elements 9 の価格表】(税込)

通常版 14,490円

乗換・アップグレード版

10,290円
学生・教職員版 7,140円
Photoshop Elements 9 &
Premire Elements 9 通常版
20,790円

 ※すべて Windows / Macintosh 版
   価格はアドビストア提供予定価格(参考)。
   アドビストアや各販売店で確認してください。

まずはお馴染みPhotoshop Elementsシリーズが目指す方向はどこなのか、市場性から解説します。

Elements 製品の市場とねらい

Photoshop Elementsは、デジタルカメラの普及と利用ユーザーにフォーカスした製品です。欧米や日本の景気が低迷する中で、デジタルカメラ市場は検討しています。この日のアドビが発表した数値によれば、2010年6月のデジタルカメラの日本向け生産台数は約77万台、1〜6月累計で483万台、前年同期比を上回り、同月比も約10%増と伸び続け、市場は回復してきています(CIPA調べ)。

Photoshop Elements 9 が重視するデジタルカメラ市場

2010年6月のデジタルカメラ生産台数は前年比10%増で推移。レンズ交換式の一眼タイプが好調。ビデオ一体型カメラは前年同月比22%増と更に好調が顕著。Elements 9 シリーズはこの市場を狙った製品。(デモンストレーション時のアドビシステムズ社配布の資料による)

特にレンズ交換式の一眼タイプのカメラの伸びがあり、また、デジタルカメラでのビデオ撮影も一般化してきているとみています。一般ユーザの視点でみれば、デジタルカメラ一台で写真もビデオも撮れるのは非常に便利ですし、取扱についても「写真だけ」「動画だけ」というのではなく「写真も動画もどっちも同じように簡単に取扱いたい」というニーズが増えていることを示しています。

アドビは一般コンスーマ製品として、写真ではPhotoshop Elementsを、動画ではPremire Elementsという編集管理アプリケーションをラインアップし、以前からセット構成で販売しています。管理ツールも写真と動画を取り扱える点が現在のニーズにマッチしています。

今回のバージョンでも、Photoshop Elements 9とPremire Elements 9 のセット製品が用意されていて、デジカメで動画も撮るという人にはこのセット製品もお勧めとなります。

Photoshop ElementsとPremire Elementsが目指すターゲット層は、第一に30〜40代の男女で、趣味、家族、ペット、ライフスタイルに興味を持つユーザ層としています。第二に20代の男女と定めていて、趣味、スタイルに興味を持つ世代としています。

2.Photoshop Elements 9 の特長と新機能
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Photoshop Elements 9 ではどのような機能が追加されたのでしょうか。
全体的には下記のような機能が追加されています。

【新機能・強化機能】

  • Elements Organizer (写真と動画の管理機能)
  • Photomerge Style Match (合成写真)
  • コンテンツに応じた修復
  • ガイド付きの編集の改善
  • ロモ効果(トイカメラ風)
  • ポップアート
  • 反射
  • より美しいポートレート作成

では早速、各新機能について、簡単に紹介していきましょう。

Elements Organizer (写真と動画の管理機能)

Elements Organizerは、Photoshop ElementsとPremire Elementsで共通の管理アプリケーションです。写真と動画を一括で管理できます。
今回から待望のMacintosh対応にもなりました。顔認識機能を装備し、人物を自動で認識して選別することができます。一度登録した顔情報は他の写真の分析にも反映され、Elements Organizerが候補に挙げた名前を選択するだけで順次、追加していくことができます(以下、従来からある機能を含めてElements Organizerの特長を紹介します)。

Photoshop Elements 9 の Elements Organizer画面

新しくなったElements Organizerの画面。Macintoshにも対応。従来どおり、サムネイルのサイズはシームレスに変更できる。動画ファイルがアイコンで表示されている。★マークで評価したり、旅行先名やイベント名などでタグ付けするなど、従来からある整理機能も使いやすい。


Elements Organizerの顔認識画面

顔認識機能がデフォルト(初期設定)で機能する。写真内の人物の顔を自動で認識し、名前の入力を要求する。既に過去に登録した「お姉ちゃん」や「おとうと」を自動的に識別して候補として表示する。ちなみにビリケンさんの顔は認識していない。よかった。


Elements Organizerの顔認識画面

顔認識機能を使うと、登録した「おとうと」や「お姉ちゃん」の写真だけリスト表示することができる。


Elements Organizerのタグ機能

「大阪」というタグを作って、大阪の写真にタグをドラッグ&ドロップしているところ。後で大阪の写真だけリスト表示するのに便利。

基本のカラー補正やトリミング等は、Elements Organizerの画面のままで実行することができます。あまり凝ったレタッチはできないけれど、いつも自動補正を行ったりしてちょっといじっているという人には便利です。

Elements Organizer画面のままレタッチ補正

Elements Organizer画面のまま、カラーや明るさの自動補正やトリミングが手軽に実行できます。デジカメ写真に自動補正機能で編集を頻繁に行う人には大変便利な機能です。


Photoshop Elements 9 の新機能

Photoshop Elements 9 でもっとも強化された点は「ガイド付き編集」機能の強化です。

「ガイド付き編集」とは、写真のカラー補正やトリミングなど、「ガイド」の解説に従って手順を進めていく機能です。切り抜き(トリミング)、回転、ピンボケ写真をシャープする、明るさやコントラストの調整、カラーパランスの補正など、デジカメで撮影した写真で一般的に行われる編集作業の多くが用意されていますので、初心者でも簡単に操作ができます。そう言うと、なんだか初心者向けの機能が強化されただけのように感じるかもしれませんが、もともとPhotoshop Elements 9 は高機能なツールですので、初中級者でも使いこなせるように作業に合わせてウィザードが充実した、と理解した方が良いと思います。

Photoshop Elements 9 のガイド付き編集機能

Photoshop Elements 9 の「ガイド付き編集」機能。「ガイド」タブをクリックすると、やりたい作業で選べるようにリストが表示されます。この、なんてことのない通天閣の写真がオシャレな写真に変わるのでしょうか?

なお、新機能としては「楽しい編集」に多くの特殊効果が追加されています。

ポップアート
例えば「ポップアート」を「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作してみましょう。
ガイドで「ポップアートを作成」を選択すると「スタイルを選択」→「画像モードを変換」→「カラーを追加」→「画像を複製」するとできあがる、という手順が表示されます。

ガイドに沿って操作するだけで簡単に画像編集できる

トグルボタンや各編集ボタンを押すだけで画像が変わっていきます。

「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作「ポップアートの作成」
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作「ポップアートの作成」
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作(1)
「画像モードを変換」したところ
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作(2)
「カラーを追加」したところ
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作「ポップアートの作成」
 
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作(3)
「画像を複製」したところ。ポップな感じの画像ができあがりましたね(照笑)!!
 

テンプレート通りの編集ではありますが、簡単にポップアートを楽しむことができます。

また、「ポップアート」と同様に、今回の機能追加として、トイカメラ風に加工する「ロモカメラ」、被写体を反射させる「反射」、立体写真のように写真枠から飛び出した効果を狙った「枠からはみ出させる効果」などが追加されています。

ロモカメラ効果

「ロモカメラ」効果
トイカメラ風の独特な画像編集を行うロモカメラ


反射効果

反射効果
床面や水面、ガラス面の反射効果

これはデジカメ写真より、製品写真やロゴマークなど、こんな風な素材に効果抜群。

反射効果
ロゴマークや製品写真、パッケージ写真などに最近よく見る反射効果

 

枠からはみ出させる効果

枠からはみ出させる効果

写真のフレームから被写体の一部がハミ出している写真に加工するツールです。

これもガイドのとおりに順を追って作業することができます。



枠からはみ出させる効果
枠からはみ出させる効果
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作(1)
「フレームを追加」したところ。ハミ出させる部分は無視してフレーミングする
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作(2)
ハミ出したい部分を選択したところ。はみ出している部分をクイック選択ツールでなぞる。
枠からはみ出させる効果
 
「ガイド付き編集」に沿ってボタン操作(3)
フレームから被写体の一部がハミ出して表示した。影を付けて立体感を演出することもできる。
 

更に、人物写真をきれいに見せる「顔写真をきれいに」も追加されました。
「Photoshop Elements 9」内覧会では、アドビシステムズ社の広報の男性を素材に、この機能を使った補正レタッチ加工がデモンストレーションされました。

「顔写真をきれいに」効果
「顔写真をきれいに」効果(Adobeのデモのプロジェクタ撮影画面)

 

Style Match

好みの写真家の作風に自動編集する「Style Match」、自然なパノラマ作品を作成する「Photomerge Panorama」も新機能です。
Photoshop Elements 9 「Style Match」

「Style Match」は、選択した画像(左)を参考に、色合いやカラー、コントラスト情報などを似させた画像に自動補正することができる。



コンテンツに応じた修復
Photoshop CS5の新機能が公開されたとき、"まるで魔法だ"と言われ、最も注目された機能のひとつが「コンテンツに応じた修復」です。ブラシで選択した部分を周囲の背景に合わせて違和感ないように削除する機能です。この機能がPhotoshop Elements 9にも導入されました。

Photoshop Elements 9 「コンテンツに応じた修復」

Photoshop Elements 9 の「コンテンツに応じた修復」。邪魔な電線をブラシでなぞって選択(左)し、コンテンツに応じて修復した。ブラシで選択した電線の部分は周囲の空で違和感なく塗りつぶされている。


3.Photoshop Elements 9 の総括と所感
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本文でも述べましたが、Photoshop Elements 9 でもっとも強化された点は「ガイド付き編集」機能の強化です。しかし、初心者向けのガイド機能が強化されただけということではなく、Photoshop Elements 9 の多彩な機能を初中級者が使いこなすために、作業に合わせたウィザードを充実させた、と理解すべきです。

Elements OrganizerがMacintoshに対応したり、全体的に使いやすさが向上しましたが、機能面では、Photoshop CS5で好評の機能のうち、初級者でも使えるものがいくらか反映されたものの、サプライズな新機能がなかった点はインパクトに欠けるかもしれません。

デジタルカメラは連写機能も充実し、大容量のメモリカードを使用したりして、写真の撮影枚数は増える一方です。それを効率的に整理し、手軽に高画質で補正するのには「Photoshop Elements 9」は最もお勧めのソフトウェアです。
また、デジタルカメラで写真と動画の両方を撮ることが一般化していますので、動画と写真を組み合わせて簡単にムービーを編集して、YouTube等の動画サイトに投稿したい人には、Photoshop Elements と Premire Elements の高機能コンビはお勧めです。

>> 「フォトショップエレメンツ de ゴーゴー!」 目次へ

著者 神崎洋治のコラム「進め! インターネットマン」でもPhotoshop Elements9の記事を掲載しています。
アドビシステムズが「Photoshop Elements 9」を発表 〜その市場性と新機能〜

※今回のレポートはPhotoshop Elements 9 のベータ版を使用しています。
  製品版の画面や性能、仕様は変更になる場合があります。


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※Photoshop等はアドビシステムズ社の商標です。
 
初出:2010/09/21
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