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第4回 クイック補正とスタンダード編集
〜2つの顔を使い分ける〜 2005/10/12
 
1.天高く、秋空きれいねうれしいね・・・と
2.寝ている画像を起こす(回転)
3.クイック補正とスタンダード編集

レタッチで最初にやりたいことって画像の向きを変えること、そして色の補正でしょうか・・。初級者がデジカメ写真のレタッチによく利用する「画像の回転」や「画質調整」を操作するにはクイック補正が便利です。
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1.天高く、秋空きれいねうれしいね・・・と
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画像A .
3分割法を使って、撮りたい被写体である乗馬風景を下に配置して撮影。空をバックにすると気持ちいい拡がりがでます。パナソニック LUMIX DMC-FZ1。

 

 すっかり秋ですね。
晴れた日は、秋、独特の抜けるような青い空が綺麗ですから、青い空をたくさん入れた構図でデジカメ撮影したいところです。

 右の写真Aは、先日200万画素のデジタルカメラ(パナソニック LUMIX DMC-FZ1)で撮影したもので、カラー補正はしていません。何の労なく、とても綺麗な青い空が表現されています。前段の通り、構図には青い空をめいっぱい入れました。

 カッコいい写真を撮るには・・

 ところで、「オヤジがキスデジで撮る!初心者向けスナップ講座」(7回めの旅:イカした構図、広告っぽい構図?を考える)でも解説したのですが、「日の丸構図ではなく、フレームを3分割して構図を考える」とカッコいい写真になりやすいことを解説しました。撮影の時に被写体をど真ん中に配置して撮影するのではなく、3分割して中央以外のどちらかに被写体をズラしてフレーミングする撮影方法です。

 実はこの方法で撮影したとき、もうひとつの課題として、被写体を中心からズラした分、空きができたスペースには何が見えるか、ということが重要になってきます。そりゃあ、バックですから、撮影した場所によっていろんなものが見える可能性がありますよね。

 紅葉の山並みかもしれませんし、ゴミの山かもしれませんし、無数のイナゴの群れかもしれませんし、東京タワーに巣くったモスラの繭かもしれません・・・・。でも、そこがあまりゴチャゴチャしていると被写体が引き立つどころか、やかましい写真になってしまいます。
というわけで、やっぱスペースには青空でしょ。この季節は特に。青い空がババーンと入っていると3分割フレーム法で撮った写真が一層、引き立つってもんじゃないですか・・・。だから秋の晴れ渡った空は迷わずどかーんと構図に入れて下さい。
ね。

 

2.寝ている画像を起こす(回転)
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画像B .
Photoshop Elements でレタッチを行う操作画面には「写真のクイック補正」(クイック補正)と「写真の編集と補正」(スタンダード補正)の2種類があります。
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画像C
「イメージ」-「回転」をクリックし、画像を回転する方法を指定します。
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画像D
「イメージ」-「回転」をクリックし、画像を回転する方法を指定します。

 

 さてはてレタッチの話題です。
前回、ちょっと小難しい話をジャブで入れましたので、今回はまた基本に戻った話をします。実は冒頭のこの写真、縦で撮影したので画像は横だったんです(ややこしい言い回しですが)。

 とにかく画像は横長です。それをまず縦に変更して、更に自動で色補正をやってみましょう。とても基本的な作業です。(別の方法や、簡単な方法もあるかもしれませんが、いつも私がやっている方法をいくつか紹介していきます)。

Photoshop Elements でレタッチを行う操作画面には「写真のクイック補正」(クイック補正)と「写真の編集と補正」(スタンダード補正)の2種類があります。今回のテーマである縦横を変えて、自動で画像補正をする、という作業なら「写真のクイック補正」の方が手軽にできます。

画像B、まずは目的の画像をPhotoshop Elementsで開きます。私はいつも、Photoshop Elementsを起動しておいて、マイコンピュータから目的の画像ファイルをつまんでドラッグアンドドロップします。
縦で撮影した写真画像が開くと、横に寝ころんだ状態で表示されますので、90度回転させます。

画像C、メニューバーから「イメージ」-「回転」を選択します。画像を回転させるためのメニューが表示しますのでやりたい回転をクリックします。今回の場合は「90°(時計回り)」を選択すると、ちょうど良い縦画像になりますね。

この手順は「写真のクイック補正」と「写真の編集と補正」で同じ操作方法でできます。


 

 

 

 

 

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画像E
左が初心者にも見やすいクイック補正モードです。回転は画面右側のパレットエリアにある「一般補正」でも操作できます。右は中級者向きのスタンダード補正モード画面です。

 
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3.クイック補正とスタンダード編集
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画像F
写真のクイック補正モード画面。画面右側で各種画質の調整ができるようになっています(1)。「補正前と補正後」を選択すると補正の結果を並べて確認することができます(2)。
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画像F
補正の結果を並べて表示したところです。やってみて気に入らなければ画面のツールバー「取り消し」ボタンを押せば、すぐに元に戻せます(2)。

 

 青い空はこれでも十分きれいなんですが、自動で画質の補正をするとどのように色が変わるのかを試してみたいと思います。

 Photoshop Elementsで画質補正をするのに最もお手軽な方法は、各種自動画質補正機能を使うことです。「画質調整」には、自動スマート補正のほかに、自動レベル補正と自動コントラスト、自動カラー補正があります(これらの具体的な効果は次回解説します)。

 前述のとおり、Photoshop Elementsにはクイック補正モードとスタンダード編集モードがあり、自動画質補正機能を使うことに限って言うと、クイック補正モードはとても簡単で便利な操作画面になっています。

クイック補正 モード画面

 初心者にも解りやすい「写真のクイック補正」モードでは、画面右側で各種画質の調整ができるようになっています(画面F 1)。「自動」ボタンをクリックすれば自動の補正が実行されます。スライダーを操作して手動で補正することもできます。

 調整した結果はすぐに確認したいものですが、「写真のクイック補正」モードではその点が実に親切にできています。画面左下の「表示」欄(画面F 2)で「補正前と補正後」を選択すると補正の結果を並べて確認することができます(画面G 1)。自動補正をやってみて気に入らなければ画面のツールバー「取り消し」ボタンを押せば、すぐに元に戻せます(画面G 2)。

 試しに、「自動スマート補正」をやってみてください。画面右の「パレットエリア」(画面F 1)にある「一般補正」の「スマート補正」にある「自動」ボタンをクリックするだけの操作です。この機能を使うと全体的なカラーバランスが補正され、シャドウとハイライトがより鮮明に補正されます。この補正は自動ではありますが、ユーザーがその度合いを数値で指定することができます。

 

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画像E
スタンダード編集 画面。ヒストグラムを表示するには、「ウィンドウ」-「ヒストグラム」をクリックします。
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画像F.
ヒストグラム ウィンドウ。

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画像G.
「画質補正」-「自動スマート補正」をクリックします。
 

スタンダード編集 モード画面

 中級者向けの多機能な「スタンダード編集」モードは、クイック補正モードのような、わかりやすさはありませんが、多彩な機能が利用できます。画面左に並んだツールボックスがそれを表しています。例えば、補正の効果を感じるためにも、今後のカラー補正上達のためにも、画面上にはヒストグラムを表示するのが良いでしょう。ヒストグラムについてはコチラ「ヒストグラム入門」を読んで下さい。このPhotoshop Elements講座でも機会をみてやさしい言葉でヒストグラムの解説するかもしれませんが、今日のところはこれを読んで下さいね。「レタッチとヒストグラム」も併せて読んで頂くとなお良いです。

画像E、F
メニューバーの「表示」-「ヒストグラム」を選択します。画面上にヒストグラムが表示されます。ヒストグラムが表示されたら「チャンネル」で「カラー」を選択してとりあえずこれでOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告? 自由自在にカラー補正したい
さて、次回は自動スマート補正、自動レベル補正と自動コントラスト、自動カラー補正などの効果を見ていきましょう。また、カラー補正は決して「自動」だけではありませんよね。好きなように「手動」調整できるようになれば、下の画像のように、ちょっとだけドぎついブルー・ブルー・スカイだって作れます。
次回はこのあたりにチャレンジしましょうか? (なぜ疑問文…)
お楽しみに? (なぜ疑問文…(笑))

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ブルー・ブルー・スカイの演出
いつか見た青い空 。 左が元画像、右が特定の色(ブルー)だけ補正した画像。

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※Photoshop等はアドビシステムズ社の商標です。
 
初出:2005/10/12
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