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デジカメPopeye II
第40回 秘密にしたいファイルにパスワードを付ける方法
     秘密のファイルは勝手に見ないでね !
 

大切な情報が書かれたファイル、

他人に見られたくない写真…。

勝手に開かれないように
パスワードを追加する方法ってないかな?

おう、あるぞ(左画面)。

(2008/04/02)

 

■ 大切な情報はパスワードで守りたい

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いつも使っているパソコンには、みなさんにとって大切な情報がたっくさん詰まっていますよね。

例えば、大切な企業のデータ、かけがえのない家族や趣味で撮った写真、会員登録情報やオンラインショップのパスワード…。もちろん家族に見られたくないファイルだってひとつやふたつあるかもしれません。

そんな大切な情報があるにも関わらず、意外とパソコンは無防備です。

秘密にしたいファイルや画像…誰にでも見られちゃう状態かも

パソコンを起動することができる家族や関係者は、ハードディスクに保存したあなたが実は秘密にしておきたいと思っているファイルを簡単に開いて見ることができませんか?

万が一、ファイルが盗まれても見られたくないファイルがある

情報流出事件は後を絶ちませんが、インターネットから見知らぬハッカーがやってきて、あなたが実は秘密にしておきたいと思っているファイルをコピーし、簡単に開いて見るなんてことはありませんか?

パスワードをまとめてテキストファイルに保存している

会員登録やオンラインショップのホームページなど、いろいろ利用した結果、なんでもかんでもIDやらパスワードやらを入力しなければならず…、それらの情報を入力したテキストファイルを「パスワード.txt」なんて名前のファイルで保存していませんか?
物騒ですが、気持ちはわかります。でもその中身が誰にでも見られるのは大問題です。あなただけが知っているパスワードを追加したいですね。

メールでファイルを添付するときにパスワード付きにしたい

企業の情報や個人情報、会員情報やパスワードをメールで送るときにパスワードを付けられたら、安全性が上がるのになぁ、と考えたことはありませんか。

「こんな無防備な状態じゃあ…まずいよなぁ」
と感じていながらも、どうして良いかわからない人も多いはず。

今回はWindows XPの標準機能を使って、ファイルにパスワードを付ける方法を教えます。
もちろん、パスワードをかけたからと言ってハッカーにかかっては完璧な安全などありませんが、一般の人にはたやすく見られる状態に比べると格段に秘匿性は向上します。

その操作にはWindowsのファイルの圧縮機能(Zip)を使います。


■ ファイルの圧縮とは何か?
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Windows XPには「圧縮」機能が標準で搭載されています。世界標準で利用されているZipです。

パソコンで行う「圧縮」には2通りの目的があります。

ひとつは複数あるファイルをひとつのファイルにまとめること。例えば、図×のようにテキストファイル「パスワード.txt」とJPEG画像「秘密の写真.JPG」の計2個のファイルを圧縮して、ひとつのファイルにすることができます。パッキングとも呼ばれています。

もうひとつは容量を小さくすることです。
ファイルを電子メールで添付する際など、できるだけファイルの容量を小さくしたい場合に利用します。圧縮とは本来、情報を簡素化かる技術からきています。テキストファイルやワード(Microsoft Word)、エクセルなどのファイルはとてもコンパクトに圧縮することができます。

残念ながら既に高度な圧縮技術を駆使しているJPEGファイルはそれほどコンパクトには圧縮できません。しかし、同じ画像ファイルでも「BMP形式」(Windowsビットマップ)の画像は劇的に小さく圧縮できます。つまり効果のほどは、ファイルの形式によって異なる、というわけですね。

圧縮したファイルを元に戻したり、中身が見られる状態にすることを「解凍」と呼びます。

ファイルを解凍するときにパスワードの入力が行えるようになれば、あるレベルでの秘匿性が確保できるわけで、その機能がZipには装備されているのです。

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テキストと画像の2つのファイルを圧縮してできた「パッケージ.zip」(赤枠内)。「パッケージ.zip」はひとつのファイルなので、他のフォルダにコピーしたり、メールに添付して送信することができます。ジッパーが付いたフォルダのようなアイコンです。
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このファイルをダブルクリックすると、圧縮ファイルの中身を見ることができます。圧縮ファイルの中身は他のドライブやフォルダにコピーすると自動的に解凍してコピーされます。圧縮した状態ではアプリケーションで開けない場合がありますが、別のフォルダにコピーしたり解凍したファイルは通常のファイルと同様にアプリケーションで開いたり編集ができます。圧縮ファイルはWindows XPでは、まるでフォルダのように扱うことができます。

 

■ まずはファイルの圧縮
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ファイルを圧縮してみましょう。

まず、圧縮したいファイルを選択します。複数のファイルを選択したい場合はマウスをドラッグして囲んだり、「Shift」キーや「Ctrl」キーを押しながらクリックして選択します。

マウスを右クリックし、ポップアップメニューが表示されたら「送る」→「圧縮(Zip形式)フォルダ」を選択します。

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例題として、テキストとJPEG画像の2つのファイルを圧縮してみましょう。
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(1)圧縮したいファイルを選択する(複数選択可)。
(2)マウスを右クリックし、ポップアップメニューから「送る」を選択。
(3)「圧縮(Zip形式)フォルダ」をクリック。
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同じフォルダに圧縮されたファイル(この場合「パスワード.zip」)が生成されます。

圧縮ファイルが生成され、同じフォルダに表示されます。圧縮ファイル名は選択したファイル名と同じモノが自動的に付けられます。(別の名前にしたいときは、圧縮ファイルを右クリックして「名前の変更」を選択して入力します)

 

■ パスワードを追加する
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圧縮したファイルにパスワードを設定することで、原則としてパスワードを入力しないとファイルを開けなくすることができます。

パスワードを設定しましょう。
圧縮ファイルをダブルクリックして圧縮されているファイルを一覧します。

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メニューバーから「ファイル」→「パスワードの追加」を選択します。

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パスワードの追加ダイアログが表示されますので、上段と下段にそれぞれ設定したいパスワードを入力(計2回)し、OKを押します。

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これでパスワードの設定は完了です。

パスワードを追加した圧縮ファイルに保存されたファイルをダブルクリックして開こうとすると、パスワードの入力画面が表示されます。例題の場合は、テキストファイルとJPEG画像の両方にパスワードが追加されています。正しいパスワードを入力すれば開くことができます。

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こうして、例題ではテキストファイルをパスワード付きの圧縮ファイルにできました。メールで送ったり、ディスクに入れて持ち歩いても安全性が高くなりましたね。
ただ、ディスクに元々あったテキストファイルをそのまま放置していたら、誰から見られる可能性がありますので、元のファイルは削除した方がいいでしょう。

なお、圧縮したファイルは上書きができません。例題のようなテキストファイルに文字を追加したり訂正して保存したい場合は別のファイル名で保存し、再度、本ページの手順で圧縮とパスワードの追加を行いましょう。

ちなみに追加したパスワードを解除して誰でもファイルを見られる状態にするにはメニューバーから「ファイル」→「暗号化解除」を選択します。

圧縮とパスワード設定の手順、わかりましたか?
大切な情報の管理や見られたくない画像の管理に役立ててくださいね。

では、また。



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