こんな写真も楽しいでしょ？　あら、普通の道路に落書きしたわけじゃないわよ。イタズラを描いてもいい場所で描いたんですからね。忠告の投書はしないでね。

	ねぇねぇ薮田さん、「Eos Kiss デジタル」っていいカメラなの？
	いいんじゃない？
	なによその関心まるでありませんって言い方は！
	いや、いいカメラだと思うよ。レンズ交換型の一眼レフデジタルで、この価格は良心的だし、留美さんのような一眼初心者でも扱いやすいよ。
	じゃぁオススメってことじゃないのよ。

	俺、自分のカメラとしてEos Kiss デジタルを使ったことないからオススメってのはなんとも…。でもちょこっと使わせてもらったことがあるんだけど、操作性は悪くはない。ただ、これは個人の好みなんだけど、描画の色味が少し派手な感じがするんだよねぇ。フォトレタッチでフィニッシュをしたい人には「そこは俺にやらせて」って思うかも。これはキヤノンのカメラ全体に言えなくもない性格なんだけど。
	わたしはレタッチなんてできないもん。だから、最初から色味が鮮やかな方がいいわ。
	なに〜！「写真レタッチ講座」あれだけ教えたじゃないかぁ！
	台本どおりにしゃべらされてただけだしぃ〜。あら、これって書いちゃいけないことだったのかしら？　まぁそんなことはどうでもいいわ。わたし、この「Kiss」ってのが気に入ったわ。価格もそんなに高くないし！　わたし、これいただくわ！

歩道を歩いていたら、すんごく熱い眼差しに気が付いたのね。誰！？　誰がわたしを見つめているの！　って思ったら、なんと可愛いワンコちゃん。カメラを向けてもじっとわたしを見つめてるの。もう〜、犬にまで好かれるんだわわたしって。うふっ！

	お客様がご覧になっているのは本体のみでして、こちらにレンズがセットになったタイプがあります。どちらになさいますか？
	あら、先週登場したビッグカメラの店員さんね。…えっ？　じゃぁこの○万円ってのはレンズが無しの価格なの？
	はい。一眼レフですから。
	え〜、そんなのひどい〜。レンズがなければカメラじゃないじゃない！　ビックさんはカメラ売ってんでしょ！
	（苦笑）
	おいおい、別にひどかぁないよ。お店が嘘ついてるわけじゃあるまいし。ちゃんと店員さんだって、レンズ無しの価格だって教えてくれてるじゃないか。それに、一眼レフはユーザーが好きなレンズを買えるのが面白さのひとつなんだからさ。

	だって、わたし、○万円なら安いって思ったんですもの〜。
	そりゃ、ズームレンズ付きでこの価格なら安いさ。
	レンズ…。ねぇ、林さん（スタグラ専属フォトグラファー）ってキヤノン使ってるでしょ？　レンズもらえないかな。　プロなんだからいっぱい持ってるでしょ。貸してくれるだけでもいいから頼んでみようかな。
	ずうずうしいなぁ。レンズは自分で買わなきゃダメ！
	じゃぁ安いレンズ探して〜！

わたしの会社のタレント、坂梨亜里砂ちゃん。中学三年生よ。これまでのスタグラでは登場する機会が少なかったけど、そのうちいっぱい登場してもらうわ。よろしくね。

	Eos Kiss デジタル専用のEF-Sレンズは、別売のレンズよりもお買い得ですよ。
	うん。そうだね確かに。このレンズはデジタル専用に設計されているから、画角も、当然、焦点距離もかわらないしね。下手に別売の標準マクロを買ってもデジカメに付けた時点で、1.6倍の焦点距離になっちゃうから、望遠マクロになっちゃうわけだ。
	じゃぁそれでいいわ。
	おいおい、留美さんはマクロエッセイのためにカメラ買うんでしょ？
	そうよ。それがどうかした！
	だったら、マクロレンズにしなけりゃ。
	なによマクロレンズって。この専用レンズだってマクロ撮影できるんでしょ！

	できないことはないだろうけど、一眼レフ買ってまでマクロ撮影するってぇのに、標準マクロを買わないでどうすんのさ。ズームなんてダメダメ。まずは単焦点でマクロ撮影の練習しなよ。
	マグロに標準だの短小だのって、薮田さんは魚河岸の仲買人のつもり〜？
	（ぷぷっ）
	恥ずかしいから、そういう早耳やめてくれる？
	大変申し訳ありませ〜ん、前を失礼しま〜す。これを置かせてくださ〜い。
	あら、もうひとりの店員さんだわ。ん？　何を置いていくのかしら。
	あらららら、「Tripper Next」のモックアップ（サンプルのこと）だよ。
	なんだか、こうやって文中に登場させると、まるで宣伝しているみたいね。
	事実、店員さんが置きにきたんだからいいじゃない。
	まぁいいわ。それより、ねぇ、あっちのちっちゃいカメラも見てみたいわ。
	一眼レフ、あきらめるんかい。
	違うわ！　他のも見てよく研究するのよ！
	それではこちらへどうぞ。

　今回は何気にカメラの知識をちりばめてみたわ。ちりばめたっていっても、聞きながら書いただけで、わたし自身、まだよくわかってないんだけどね。まぁ、とにかく、そういうわけで、来週はコンパクトカメラのコーナー前での掛け合いをお送りするわ。 お楽しみに！

（この回も、半分がた本当の話です　註：薮田）