プログラムシフト
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プログラム AE
プログラムシフト
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プログラム AE
カメラの自動露出決定 ( Auto Exposure = AE ) 方式の一種を 「 プログラム AE 」 と呼ぶ。
写真の適正露出は、ISO 感度 ( 光センサーの感度 ) が一定なら、シャッター速度とレンズの絞りの組合せで決定される。しかし、その組合せは1種類だけはない。
プログラム AE では、何通りもあるシャッター速と絞りの組合せのうち、あらかじめプログラムして決めている1種類だけを採用するようになっている。
たとえば、カメラの内蔵露出計で測定したある光景が、ある明るさの場合、125 分の 1 秒のシャッター速で F11 のレンズの絞りで適正露出となるように〜という具合だ。
しかし、実際には、シャッター速を倍の速さの 250 分の 1 秒にし、その分センサーが受け取る総光量が半分になるので、絞りを倍の明るさの F8 にしても適正露出だ。同様に 30 分の 1 秒のシャッター速として倍の倍=4倍長い時間センサーに光が当たるようにしておき、その分レンズを通過する光を 4 分の 1 になるように絞りを F22 にしても適正露出である。
このように、まず適正露出による1種類のシャッター速と絞りの組合せを定め、その適正露出状態を維持してシャッター速と絞りの組合せを変更することを 「 プログラムシフト 」 と呼ぶ。
笠井アキラ