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トリッパーシリーズ 活用術
第8回 携帯電話とコラボしてみました
 
1. 今年の夏は短かったですが…
2. 大活躍した「携帯電話」

3.

いい気になりすぎてピンチ!その時…
4. 携帯電話のメモリ画像をTripperにコピー!!
5. 禁断のコラボレートにも挑戦してみました
   
   
  2003年9月3日
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■今年の夏は短かったですが…
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 今年は、10年に1度というレベルの冷夏だったとのこと。どうりで暑くなかったわけですね。とはいえ、夏は夏。みなさんも休暇を活かしてあちらへこちらへと大忙しだったのではないでしょうか。かく云うわたくしも、富士山に登って御来光を見て参りました。いやぁ、ホント疲れましたねぇ。ふぃ。実は、富士登山挑戦は2回目。去年、チャレンジしたのですが、台風の影響をもろに受け、強風に負けて8合目までで断念したのでした。台風の影響といっても、遠く離れた台湾の方に抜けるところだったはずだったんですがねぇ。自然の力はスゴいもんです。
 さて、今回は台風が近くに居ないことを何度も確認してのリベンジでしたから、万全の装備で富士登山をすることにしました。

■救世主登場『Tripper Plus』

 そんな悩みを抱えているときに巡り逢ったのが、飛鳥の『Tripper Plus』という周辺機器。これは、USB/USB2.0インタフェースで接続する外付けタイプの2.5インチハードディスクです。しかし、普通の外付けハードディスクとは違って特別な機構を備えています。それは、CF(コンパクトフラッシュ)カードスロットを装備しているのです。そのため、デジカメで撮影した画像をCFカードから『Tripper Plus』のハードディスクに高速にコピーすることが可能なのです。しかも、しかも、このCFカードからハードディスクのコピーをおこなう際に、パソコンを使わなくてもOK、という驚きの機能が装備されているのです。そう、この『Tripper Plus』さえあれば、パソコンを持ち歩かなくてもデジカメのCFカードからバンバン画像データのコピーが可能になるのです。
 あ。この説明だけではパソコンを持ち歩くのに比べてどれくらい楽なのかが分かりにくいですね。では、外観などを紹介していきましょう。

 

富士山頂まで持参した『Tripper Plus』。もちろん、標高3776mの高地でもガッシガシ好調に動作してくれた。
  とはいっても、山登り用のグッズの話ではなくっってカメラの方。頂上まで登ってそこから御来光を拝むという予定を立てたので、デジタルカメラは重いのも気にせずOLYMPUS E-10を持参。さらにやめればいいのに三脚も持参。しかも、ポケットタイプではなくって、縮長560mm、重量1.2kgという4段三脚というシロモノ。アホですなぁ。そしてそして、もちろん、持っていきましたよぉ、『Tripper Plus』。さすがにノートパソコンは持っていけませんからね。



 
■大活躍した「携帯電話」
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 去年は須走口というところから登って敗れ去ったので、今年は富士吉田口というルートから登ってみました。去年は、登山者がほとんどいなかったのですが、富士吉田口はヒトだらけでビックリ。しかも、下は小学生から、上は年配の方まで…。さらに、おばちゃん達の会話に耳を傾けてみると、なんでも400人で来ているツアーも居るとか…。ひぃ。そうなると困ってしまったのがペース配分です。登山道は大部分が2〜3人しか横に並べない程度、所々には1人しか歩けないところがあります。当然、そんな場所は前のヒトのペースに合わせないといけないわけですが、これが意外に疲れるんですよね。特におばちゃま達の後なんかはねぇ…。最初のウチは軽快にE-10を出してパチリ、パチリと撮影していたのですが、そのうちにそんな元気もどこへやら。

夜明け後に山頂から登山道を撮影した様子。御来光の時間までに頂上にたどり着けなかった人々が…8合目までビッシリ!
携帯電話「J-SH53」を使って撮影した画像。なんとノーレタッチ。フレアやスミアが思わぬ効果を生み出してイイ感じの写真に仕上がっている。…と思いません?(笑)

   去年8合目で断念しているだけに、御来光までに頂上までたどり着けないペースで登っているんじゃぁないかなんて焦りや、日頃の不摂生、そして慢性的な体力不足も手伝って、9合目を過ぎた頃には、頭の中が飛んで飛んで廻って廻って、ってな軽い高山病状態になってしまいました。とほほのほ。夜の8時頃に登り始めて、ようやく深夜の2時半にたどり着いたのですが、その頃には、ホントにもうヘットヘト。もうE-10を取り出す元気もありませんでした。ふぃ。

 そんな時に役にたってくれたのが携帯電話。そう、カメラ付き携帯の「カメラ」の部分ですね。わたくしが購入したのはシャープの「J-SH53」。Jフォンがキャリアになっている機種です。カメラ部分はなんと100万画素のメガピクセルCCDを搭載。まぁ、CCDサイズが小さいので、単体製品となっているデジタルカメラの画質と比べると、かなり物足りなかったりハイライト部分が白飛びしちゃうんですが、メガピクセルいっぱいいっぱいの1144×858ドットではなく640×480ドットのVGAモードで撮影すると意外に見られる画が撮れちゃったりします。しかも、2.4インチのQVGA(320×240ドット)という大きな液晶画面とつきっぱなしになる夜間撮影用のストロボランプのおかげで、意外に夜でも山小屋前のような明るい場所だと人物のスナップ写真くらいなら充分に満足できる画像が撮れるんですよ。実は、気力と体力が復活した御来光の時間になってもJ-SH53は大活躍でした。

 写メールで御来光写真を送ろうとしたこともあったのですが、デジカメでは撮れないようないい感じの画像が撮れちゃったりしたんですよ。これは、CCDが小さいために御来光などというコントラストの差が大きい画像を撮ろうとすると、フレアやスミアが出まくっちゃうんですが、逆にこれが良い味を出してくれまして…。そんなわけで、撮影担当重役の面目を果たすだけの撮影枚数を確保できました。ほ。


 
■いい気になりすぎてピンチ!その時…
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 ところが、バシバシ撮っているうちに気になる点が…。いえいえ、バッテリーではありません。使い捨ての充電池を確保していましたので、その点はぬかりありません。そう、メモリの容量残が気になりだして…。「J-SH53」は、メモリカードにデジカメ部分で撮影した画像を記録するのですが、このメモリカードがSDカードなんですよ。E-10用のCFカードの予備は持っていたのですが、これは使えないし…。しかも、同じJ-SH53を持っていた友人の桑さんが「僕が撮影した画像もコピーしておいてあげるよ。」なぁんてわたくしのSDカードにコピーしてくれるし…。うーん、これでは下山中の撮影がピンチに! だって、もう下山中にE-10を引っ張り出す元気は残っておりませんでしたから。(笑)  しかし、そこで活躍してくれたのが『Tripper Plus』です。運良く、『Tripper Plus』には、CFカートタイプのSDカードアダプタがセットしてあります。これならSDカードのバックアップは可能です。『Tripper Plus』は、デジカメで撮影したCFカードをバックアップするのが原則ですが、携帯電話のメモリカードもバックアップできるだろう、というので試してみました。

 
■携帯電話のメモリ画像をTripperにコピー!!
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 まず、『Tripper Plus』電源をオンにしてSDカードをセットしたCFカードアダプタを『Tripper Plus』にセットします。メイン画面が表示されたら、[▼]ボタンを押してメニューを表示。「クイックバックアップ」が選択されますので[ENTER]キーを押します。これでバックアップ開始です。しばらく待っていると「コピー中です」の表示と共にコピーしているファイル名が次々に表示されては消えていきます。J-SH53用にセットしたSDカードには半角カナのフォルダ名が作成されてしまうのですが、これも一瞬ですが見ることができました。うんうん。フォルダ名にビックリしてエラーすることなくコピーしまくってくれています。日本語完全対応製品の強みですね。やがて無事に「バックアップ終了」の文字が画面に登場。おー、バックアップできましたなぁ。

 感嘆の声を挙げていると、同じJ-SH53を持っている桑さんが「なに感心しているの?」とのぞき込んできます。これこれこう、と説明すると、「おー、じゃぁコレもバックアップしておいてちょ」とSDカードを手渡されてしまいました。じゃぁ、ってんで、今度は混乱しないように名前を変えてバックアップすることに。

 メニュー表示の状態で[▼]を押して「バックアップ」に手のアイコンを合わせます。[ENTER]を押すと各種情報を確認したあとファイル名を決定する画面表示に。ここで[左矢印]ボタンを押して「編集」が反転表示させ[ENTER]を押します。そしてファイル名の変更。左右の矢印で変えたい文字を反転させて上下の矢印で文字を変更させていきます。[ENTER]でファイル名の決定になるので、他の文字を変えたいときに[ENTER]を押さずに左右の矢印を押すのが注意点になりますね。それと、『Tripper Plus』が提示してくれているファイル名は、「6文字」+「3文字」になっていますが、「8文字」+「3文字」まで設定することができます。例えば「.」の左側の何も無いところで反転表示させておいて[▲]を押すと「0」が表示されます。今回は、最初「030824 .005」と表示されていましたが、「KUWA0824.005」というファイル名に変更して[ENTER]。ファイル名を変更したら「決定」を反転表示させて[ENTER]を押します。「バックアップを実行します」という確認画面が表示されますので、[ENTER]を押せばあとはバリバリバリーっとコピーを開始していきます。「ピクチャ」や「SH_フォルダ」なんていう日本語が一瞬表示されては消えていくのを見守っていると、やがて「バックアップ終了」の文字が。これで、桑さんのSDカードのデータも『Tripper Plus』にバックアップ完了です。うーん、便利便利。

 ちなみに、注意すべき点は2点ですね。1つは『Tripper Plus』の「CFファイル削除」を使わないこと。これで一気にカード内の空き容量が増えることになりますが、J-SH53の場合は、デジカメ画像以外にもファイルが記録されているので、これも消去されてしまうからです。それと、メモリカードの内容を全部『Tripper Plus』の中にバックアップしてしまうので、あーんな画像やこーんな画像を撮影してSDカードに記録していたり、電話番号データをSDカードにコピーしている場合は、それも『Tripper Plus』バックアップしてしまいます。ですから、今回のように他のヒトのSDカードをコピーする場合には、細心の注意を払って、相手によくSDカードの中身を確認してからバックアップしないといけないでしょう。こんなことで友情が壊れてもつまらないですから…。


 
■禁断のコラボレートにも挑戦してみました
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 自宅に戻って『Tripper Plus』をパソコンに接続してみると…。おー。ちゃんとJ-SH53のSDカードの中身も記録されていました。丸ごとバックアップですから、フォルダ構造もそのままコピーされているんですよねぇ。
 そこで…。さらに保証外の実験を試してみました。パソコンで作ったJ-SH53用の壁紙をSDカードにコピーし、それJ-SH53の壁紙にしてしまおうという試みです。「そんなのパソコンとカードリーダを使って転送できるから、別にどうでもいいんじゃないの。」と云われるかもしれません。でも成功すれば、パソコンを持ってないヒトにパソコンの無いところで壁紙や撮影データをあげたりすることができるようになるわけです。しかも、『Tripper Plus』には、同名ファイルがあったときにコピーをせずにスキップしてくれるという機能がついています。これを利用すれば、SDカード内のファイルを変更したりせずに壁紙にしたいファイルだけをSDカードにコピーすることができるはずです。
 では、実験開始です。まず、J-SH53のSDカードを『Tripper Plus』にバックアップします。調べてみると、J-SH53で壁紙を設定するときに、SDカードを閲覧する設定にしたときには、SDカード内の「PRIVATE\SDJPHONE\データフォルダ\ピクチャー(本来はカタカナは半角になっている)」というフォルダを参照することが分かりました。『Tripper Plus』の該当するフォルダにパソコンで作成したファイルをコピーしておきます。
こんな画像を作ってJ-SH53の壁紙に設定してみることに。このとき、J-SH53用のカードに転送するのに『Tripper Plus』を利用してみた。
『Tripper Plus』を使ってSDカードに転送し、壁紙に設定してみたところ。パソコンが無いところでもバッチリ転送が可能だ。

  そして、『Tripper Plus』で、SDカードにコピーします。メニューの「CFへコピー」に手のアイコンを合わせて[ENTER]。壁紙ファイルを仕込んである、先ほどバックアップしたフォルダを指定して、確認のメッセージに[ENTER]で応えます。次に「同名ファイルがあった場合」の指定がおこなえますから、[▲]ボタンを押して「スキップ」に手のアイコンを合わせます。これで、新しく仕込んだ壁紙のファイルだけをコピーしてくれるはずです。
[ENTER]を押せばコピー開始。コピーせずにどんどんスキップしていくので、高速に処理が終わり、あっというまに「コピー終了」と表示されます。あとは、SDカードをJ-SH53にセットして壁紙に設定するだけです。しかし、1回目はあえなく失敗。40KB以下のファイルでないと壁紙にできないとエラーが出てしまいました。それでは、ということで今度は40KB以下にしてコピーを実施。そして壁紙に設定すると…おー、見事に壁紙として指定できました。これで、ファミレスなどでも気軽に画像データを渡すことができますね。
こんな画像を作ってJ-SH53の壁紙に設定してみることに。このとき、J-SH53用のカードに転送するのに『Tripper Plus』を利用してみた。

★ 今回は、『Tripper Plus』とJ-SH53の両メーカの動作保証外となる実験を紹介しました。あくまでも実験的な活用方法ですので、試してみる場合でも各自の責任に於いて行ってください。また、各メーカおよびスタジオグラフィックスへの本ページに関する質問はご遠慮ください。

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