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写真レタッチ講座
第8回 背景との合成テクニック<2>
〜 自然な光を演出する 〜 2003/09/03
 
人物を背景に馴染ませる
人物の影をなくす
背景と人物の彩度を調整する

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  ■人物を背景に馴染ませる ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

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画面1 [ フリンジ ] の削除
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 「背景との合成テクニック」後編です。今回も真面目にいきますよ〜。

● [ フリンジ ] の削除

 前回切り抜いた人物の [ レイヤー ] を拡大してよーく見てみましょう。(画面1) 人物の輪郭に余計なものがあるのがわかりますね。 [ アンチエイリアス ] をかけた [ 選択範囲 ] をコピーしたときに、本来選択していないはずの境界線の周囲にある画素が [ 選択範囲 ] に含まれることがあります。これを [ フリンジ ] といいます。切り抜いた画像に [ フリンジ ] があると、輪郭の周囲に縁取りがされたようになり、重ね合わせる背景によってはキレイに馴染まなくなります。

  [ フリンジ ] を削除するには、画面1の手順で[ フリンジ削除 ] コマンドを使います。 [ フリンジ削除 ] コマンドは、輪郭にある余計な色の画素を、近くにある画素の色に置換するコマンドです。画面1では 「 1pixel 」 分の [ フリンジ ] を削除していますが、 [ フリンジ ] の大きさによって数値を増やし、削除する [ フリンジ ] の大きさが変更できます。

  [ フリンジ ] を削除することで、重ね合わせた [ レイヤー ] をキレイに馴染ませることができます。

 

  ■人物の影をなくす ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

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画面2 影を明るくする
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画面3 人物レイヤーと調整レイヤーの結合   Clickで拡大

 前回の画面10を見てください。人物写真と背景に違和感を感じますよね?これは前回も書きましたが、一番大きな原因は人物の体にある影です。背景写真は日中の屋外なのに人物のお腹や脚に影があります。つまり、背景においては太陽がほぼ真上から当たっているのに、人物に対しては背中の方から光が当たっているわけです。これを修正して、違和感をなくしましょう。

●影を明るくする

 体にできた影だけを明るくして、影のできていない部分と同じ明るさにすれば、影はなくなりますね。どうすればそうなるのでしょうか。今まで当講座を読んできた方なら、方法はすぐ思いつくでしょう。そう、影だけを範囲選択して、 [ トーンカーブ ] で明るくしてやればいいわけです。画面2の手順を見てください。お馴染みの [ クイックマスクモード ] でぼかしのあるブラシを使って、影の部分を大雑把に選択。 [ トーンカーブ ] の [ 調整レイヤー ] で、影の部分が影ができていない部分と同じくらい明るくなるまで中間調を上げていきます。

●はみ出た部分は?

  画面2では人物の輪郭からはみ出るように大雑把な範囲選択をしています。これだと輪郭からはみ出た部分も明るくなってしまいますが、画面3の手順で [ トーンカーブ ] の [ 調整レイヤー ] と下の人物の [ レイヤー ] を結合すれば、はみ出た部分だけが消えます。

 一度の操作では体にある影のすべてを明るくすることはできませんね。より強い影の部分は、画面2画面3の手順を繰り返して明るさを調節しましょう。

 
  ■背景と人物の彩度を調整する ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

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画面4 人物の彩度を下げる
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画面5 より自然になった
 
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 体にできた影は消えましたが、まだ違和感は拭えません。原因を探ってみましょう。

●鮮やかさが違う?

 画面3をよく見てみると、背景と人物で色合に違いがあるのがわかります。これは、背景写真がわずかながら太陽が出ている時に撮影したのに対して、人物写真は曇天下のベランダで撮影したものだからで、光の色温度の差があるからです。?だとしたら人物写真の方がくすんで見えるんじゃないの?と思うかもしれませんね。でも、この人物写真はデジタルカメラのホワイトバランスを 6500k に設定して撮影しているので、少し赤っぽくなっています。また、画面2で暗かった写真を明るく調整しているので、赤さが強調されてしまっているわけです。

●人物の彩度を下げる

 背景よりも人物の方が鮮やかな色合なわけで、こういう場合なら背景の彩度を上げてやって調整すればいいんじゃないのかと思うかもしれませんね。でも、暗かった人物写真を [ トーンカーブ ] で無理やり明るくしているので、この写真の鮮やかさは少し不自然です。よって、画面4の手順で人物写真の鮮やかさを下げて背景と馴染ませることにします。この方がより自然な合成写真になるはずです。

 さて、今回はここでおしまいです。次回はこの合成写真の一番面白い部分をご紹介します。お楽しみに。

 
初出:2003/09/03
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