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写真レタッチ講座
第3回 部分的にレタッチするコツ <前編>
〜  [ クイックマスク ] と [ ブラシツール ]  〜 2003/06/18
 
今週のお題・流行のツルツル顔を作る
顔だけ範囲選択して編集する
   
  来週の後編では瞳をキラキラさせて白目をより白くするコツを紹介します。

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  ■今週のお題・流行のツルツル顔を作る ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

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Before 修正前  Clickで拡大
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  なんですか、最近街角で、ツルッツルの顔したポスターを見かけませんか?あの有名な男性の歌手(古い言い方だ…)と女性の歌手(アーティストと言え)です。ガクなんとかさんと、ハマなんとかさんの広告ポスターです。当人たちを知らない人が見たら、「まぁなんてことざんしょ、この人はマネキンみたいな肌して…」とこうなるに違いありません。確かにあのお二方は普通の人より肌がキレイなんでしょうが、あれは極端ですよね。まぁそれはどうでもいいことなんですが……。

●今週のお題

 そういうわけで、本講座でもあれを真似してみましょう。「流行のツルツル顔を作る」です。ただあんまり極端にやるのは個人的に好きじゃないので、ちょっとだけ、優しく、そんな感じでやってみたいと思います。

 使った写真はコレです。それをコンナ感じに修整します。「どっかで見たな〜」、そうです。このページのタイトルバナーの写真と同じです。以前、このイメージの作り方を紹介すると宣言してましたから、そろそろやろうかな、というわけです。またまた前置きが長くなってきたので、そろそろ本題に入っていきましょ〜。

  ■顔だけ範囲選択して編集する ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

● [ クイックマスク ] で選択

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画面1 [ クイックマスク ] の使い方   Clickで拡大
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画面2 [ 選択範囲 ] の反転
 
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 Photoshopには、範囲選択をするためには欠かせない重要な機能があります。それが [ クイックマスク ] 。 [ クイックマスク ] は、[ ブラシツール ] や [ グラデーションツール ] などの描画ツールを使って範囲選択をするための機能です。通常の [ 描画モード ] で [ ブラシツール ] を使うと、本来の機能通り、画像に描画してしまいますが、 [ クイックマスク ] を使ったモードで [ ブラシツール ] を使うと、ブラシで描画した部分以外が [ 選択範囲 ] になるのです。言葉ではわかりにくいと思うので、画面1画面2の手順で実際に操作してみてください。画面2手順a)を操作すると、[ ブラシ ] で塗りつぶした部分以外が選択されているのがわかると思います。 [ クイックマスク ] とはクイックにマスクする機能です。(そのまんま)。ところで、塗装するときに使うマスキングテープというのをご存知ですか?たとえばスプレーで車のボディを塗装するとします。窓に塗料が付いたら困るので、窓の部分だけ紙を貼って、マスキングテープでフチを密閉しますね。この行為をマスクと言うんです。

  Photoshop でも同じ、これから行なう編集作業の効果を適用したくない部分をマスクするために使うのが [ クイックマスク ] なのです。 [ クイックマスク ] モードにして [ ブラシ ] で塗った部分はマスクされます。これを通常の [ 画像描画モード ] に切り替えると、マスクした部分以外が範囲選択されるのです。ところが、ここでは塗りつぶした顔の部分を選択したいわけですから、画面2手順c)を使って、 [ 選択範囲 ] を反転させているわけです。わかりましたか?

● [ 選択範囲 ] を新規 [ レイヤー ] にコピー

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画面3 [ 選択範囲 ] をコピー
 
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画面4 ダスト&スクラッチ
 
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画面5 眉・目・口だけをコピーする
 
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画面6 顔だけ明るくする
 
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画面7 補正後   Clickで拡大

 顔が選択できたら、今度は画面3の手順で選択した範囲を新規 [ レイヤー ] にコピーします。 [ レイヤー ] とは画像を重ね合わせるために使う透明な薄いガラス板だと考えてください。たとえば紙焼きプリントされた写真があるとします。この上に透明な薄いガラス板を置いてみましょう。透明な板なので写真は透き通って見えますね。今度は赤い絵の具をブラシに付けて、ガラス板の上から何か描いてみてください。真上からみると、写真の上に絵の具で絵を描いたように見えるはずです。しかし、ガラス板を取り外すと写真は元のままですね。これが Photoshop の [ レイヤー ] の機能なのです。Photoshop では、後から何度でもやり直しができるように、この [ レイヤー ] を使います。 [ レイヤー ] は何枚でも重ねることができます。 [ レイヤー ] には、[ ブラシ ] で直接絵を描くこともできますし、他の写真を置くこともできます。なんとなく [ レイヤー ] というものがわかりましたでしょうか。

●顔に [ ダスト&スクラッチ ] をかける

 次は、コピーした顔の [ レイヤー ] を選択して、この [ レイヤー ] にある [ フィルタ ] をかけます。今回使う [ フィルタ ] は [ ダスト&スクラッチ ] 。これは画像を滑らかにする [ フィルタ ] です。どんな効果があるのかは、画面4の手順を操作して実際に自分で試して体験してみてください。
 [ ダスト&スクラッチ ] のポイントは、[ 半径 ] と [ しきい値 ] の数値です。[ 半径 ] に大きな数値を入力するほど画像はのっぺりした感じになります。同時に画像の輪郭も潰れてしまいます。輪郭は際立てて、その他の部分だけに [ ダスト&スクラッチ ] をかけたいときは、[ しきい値 ] に数値を入力します。この数値を大きくしていくと輪郭が際立っていきます。このみの効果になるまで、なんども数値を入力して試してみてください。

●眉・目・口をはっきりさせる

 顔全体に [ ダスト&スクラッチ ] をかけると、当然ですが顔のパーツにも効果が適用されてしまいます。すると、眉、目、口ものっぺりとした感じになってしまいます。それじゃあ駄目じゃん、ってことで、眉、目、口はくっきりはっきりさせましょう。どうすればいいのでしょうか。それは、画面1画面2画面3と同様の手順を踏んで、背景 [ レイヤー ] にある画像から眉、目、口を範囲選択して、新しい [ レイヤー ] にコピーします。それを画面4で [ ダスト&スクラッチ ] をかけた [ レイヤー ] の上に移動してやればいいのです。画面5の手順で試してみてください。

 顔を選択するときも、眉、目、口を選択するときも、ボカシのある [ ブラシ ] を使っているのはコピーされた画像と下の画像の境界を曖昧にするためです。もしここでボカシのない [ ブラシ ] を使ってコピーしたとすると、境界がくっきりしてしまい、不自然になってしまいます。

●顔を明るくする

 次は顔全体を明るくしてみましょう。これは前回紹介した [ トーンカーブ ] の [ 調整レイヤー ] を使います。それでは顔だけをもう一度選択してみてください。「え〜!また顔を選択するんかい〜」。そうですよね、大変ですよね。でもここで超簡単な方法をご紹介します。それが画面6の手順b)です。ここでは顔だけを新規 [ レイヤー ] にコピーしてあるわけですが、この方法を使うと、その [ レイヤー ] にある画像をもとに、 [ 選択範囲 ] を表示できます。簡単でしょ?

  後は手順通りに進めて、 [ トーンカーブ ] の [ 調整レイヤー ] を使えば、画面7のように顔だけを明るくすることができるというわけです。

 さて、前編「流行のツルツル顔を作る」はどうでしたでしょうか。 女性なら誰もがお肌の荒れ具合が気になるものです。もっとツルツルのお肌になりたい……、と常々思っている彼女(とか奥さんとか)のお肌を、せめて写真の上だけでも実現させてあげてください。美しく仕上げれば、きっと喜んでくれるはずだと思うわけで多分きっと……。

 次週は、この後編になる「瞳キラキラと白目をより白く」をお届けします。お楽しみに。

 

 

 
初出:2003/06/18
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