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写真レタッチ講座
第2回 レタッチの極意は範囲選択にあり
〜 自動選択ツールと調整レイヤー 〜 2003/06/11
 
範囲選択とは?
背景だけを暗くしてみよう
人物だけを明るくしてみよう

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  ■範囲選択とは? ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

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画面1 補正前 Clickで拡大

 先週、写真全体の色調補正についてご紹介しましたね。全体の補正は、手順さえ覚えてしまえば、後は比較的簡単だったと思います。(もちろん感性は必要ですけど) さて、今週は、部分的に補正する方法をご紹介します。たとえば、顔だけを明るくしたいとか、目の充血を直したいとか、歯を白く見せたいなど。こうした部分的な補正は、写真全体の色調補正では補正できません。写真全体を明るくすれば顔も明るくはなりますが、他も同時に明るくなるので、コントラストに変化はありません。それでは、部分的に補正するにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、画面1の写真を題材にして、部分的に補正する方法を紹介しましょう。

●プロの技「範囲選択」

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画面2 範囲選択の表示
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 Photoshop の基本ともいえるのが「範囲選択」で、読んで字のごとく画像の範囲を選択することです。Photoshopで画像を範囲選択すると、画面2のように選択された範囲が点線で表示されます。Photoshop のほとんどの編集機能は、範囲選択された部分にだけ効果が適用されるのです。

 「いきなりそんなこと言われてもまだピンとこねぇよ〜」かもしれませんが、Photoshop を使いこなすには、どれだけ自由に範囲選択ができるかがポイントと断言してもいいかもしれません。世に言われるフォトショッパーと呼ばれる達人たちは、範囲選択のプロとも言え、個々に範囲選択における独自の技術みたいなものを持っているはずです。「なんでそこまで範囲選択が重要なんだよ〜」と今は思うかもしれませんが、この講座を読み進めるうちに、きっとあなたにも「範囲選択」の重要性が理解できることと思います。だから、今回の範囲選択の講座は、きっちりと覚えておいてくださいね。

●「範囲選択」ツールの種類

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画面3 各種範囲選択ツール
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画面4 各種範囲選択ツール
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範囲選択するにはどんなツールを使うのでしょうか。Photoshopを使いこなすには、範囲選択が大変重要だと書きましたが、画面3画面4を見てもらえばわかる通り、Photoshopには「範囲選択」に使えるツールがとてもたくさんあります。たとえば画面4の(B)、「チャンネルパレット」など、「こんなツールをどうやって範囲選択に使うんだ?」と思うかもしれませんが、これがまた、女性の写真をレタッチするときに大変便利な「範囲選択ツール」になるんですね。

 「あ〜、お前の講釈はどうでもいいから、早くテクニックそのものを教えろ〜」という声が聞こえてきそうなので、そろそろ本題に入りたいと思います。(私は講釈が好きなんですよ、講釈が……)

  ■背景だけを暗くしてみよう ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

●背景を範囲選択する

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画面5 自動選択ツール
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 それでは画面1の写真を使って補正をかけていきましょう。まずは、画面1の黒い背景をさらに暗くして、次に人物を明るくすることで写真全体のコントラストを上げてみましょう。
 「?これって前回やった [ トーンカーブ ] を使えばいいんじゃないの?」と思った方。あなたは偉い。でも、それだと人物上にある背景に近い色も 一緒に暗くなってしまいます。ここでは、背景だけを暗くするので、まずは背景だけを範囲選択する必要があります。

 背景を範囲選択するにはいろんな方法がありますが、ここでは画面5の手順で、 [ 自動選択ツール ] を使って背景を選択してみましょう。 [ 自動選択ツール ] は、クリックした部分の色を検知してそれと同じ色がある場所を自動的に選択するツールです。ここでのポイントは ( b ) の [ 許容値 ] の設定です。また、 [ アンチエイリアス ] [ 隣接 ] にチェックを付けることも重要です。 [ 許容値 ] に入力した数値は、 [ 自動選択ツール ] でクリックした場所の色を基準にしてそれに近い色の範囲を指定するものです。ここでは 「15」 という数値を入力しましたが、ちゃんと背景だけが選択されるようになるまで、いろんな数値を入力して試してみましょう。 [ アンチエイリアス ] は、選択された範囲の境界をぼかす機能です。また、 [ 隣接 ] は、 [ 許容値 ] に入力した数値をもとに、クリックした部分に隣接する似通った色だけを選択するオプションです。このオプションは、 [ 許容値 ] の範囲を超える色で遮られてしまうと、それより向こうにある似通った色は選択しません。 [ 隣接 ] のチェックを外して [ 自動選択ツール ] を使うと、画像上の全ての似通った色を選択します。

● [ トーンカーブ ] で背景を暗くする

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画面6 [ トーンカーブ ] の使い方
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 背景だけが選択できたら、画面6の手順で [ 選択範囲 ] の境界をぼかし、 [ トーンカーブ ] を使って背景を暗くします。

  [ 選択範囲 ] の境界をぼかすのは、背景を暗くしたときに人物と背景の境界が不自然にならないようにするためです。画面5の手順で [ アンチエイリアス ] をかけてはいますが、画像の大きさによって [ 選択範囲 ] の境界をぼかした方がよい場合があります。

 前回も出てきた [ トーンカーブ ] ですが、ここで使っているのは [ 調整レイヤー ] という機能の中にある [ トーンカーブ ] です。 [ 調整レイヤー ] のことはいずれまた詳しく紹介しますが、前回紹介した [ トーンカーブ ] と、 [ 調整レイヤー ] 上の [ トーンカーブ ] の違いだけでも今紹介しておきましょう。前回紹介した [ トーンカーブ ] は、画像に補正をかけて保存してしまうと、元に戻したり後から再補正することができません。 [ 調整レイヤー ] にある [ トーンカーブ ] は、 [ レイヤー ] という機能を利用した [ トーンカーブ ] で、後から何度でもやり直しがききます。 [ 調整レイヤー ] を削除してしまえば、元の画像に戻すこともできます。 [ 調整レイヤー ] には [ トーンカーブ ] 以外の補正機能が搭載されています。大変便利な機能なので、今はその存在だけでも覚えておいてください。

●背景が暗くなった

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画面7 背景が暗くなった
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 画面7が背景だけが暗くなった写真です。画面5と比べてみてください。こうすることで、少しアンダーで低コントラストだった写真も、コントラストが強くなって被写体が浮かび上がってきました

 それでは次に、被写体の方を明るくしてみましょう。

  ■人物だけを明るくしてみよう ひとつ前のページに戻るこのページのトップへ  

●背景の [ 選択範囲 ] を反転する

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画面8 [ 選択範囲 ] の反転
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 人物だけを明るくするには、今度は人物だけを選択する必要があります。「また背景を自動選択ツールで範囲選択するのかよ〜」と、いやいや、もっと簡単な方法をお教えしましょう。それが画面8です。 [ レイヤーパレット ] の [ レイヤー ] をCtrlキーを押しながらクリックすると、その [ レイヤー ] にある画像の範囲が選択されます。ここでは、背景の範囲が選択されるわけです。後はこれを反転させてやれば、人物だけが選択されるというわけです。簡単でしょ?

●レベル補正で人物を明るくする

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画面9 レベル補正の使い方
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画面10 補正後  Clickで拡大

 今度は「レベル補正」の [ 調整レイヤー ] を使って明るさの調整をしてみましょう。画面9の手順で操作してみてください。どうでしょう。人物が明るく、そしてコントラストが強くなりました。画面10

  冒頭で書いたように、範囲選択ツールは今回紹介した [ 自動選択ツール ] 以外にたくさんあります。 次回からは範囲選択にもう少し踏み込んで、もっと高度なレタッチテクニックを紹介していきましょう。

 
初出:2003/06/11
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