コンテンツのトップページへ 髭達磨・薮田織也のプチ日記
 2005年 3月 13日 日曜日 中国雑技団
 
国に来たなら雑技団を観ないで帰るのは許しがたいとばかりに、北京在住の中国人から半ば強引に観劇を薦められた。雑技団なら上海だろう、北京の雑技団なんて二流じゃないのお? と、自他共に認めるひねくれものの髭は考えていたのだが……。結論から書けば間違いでした。まぁ上海の雑技団を生で観たことないので比較はできないけど、二流だなんて考えた髭が馬鹿でした。中国人ガイドいわく、「ここの劇場に出演できる雑技団は、中国で一二を争う」とのことなので、二流であることはまずないし、演技を見れば、二流だろうが三流だろうがそんなこと関係ないことがわかる。あれはまさしく人間技じゃない。


ず驚いたのが、観劇中の撮影が OK だということ! うっそ〜? えっ、ほんとに? 日本では考えられないよね。もし、雑技団の日本公演があったとしても、絶対に撮影禁止だよね。まったく期待してなかったのだけど、会場までカメラ持ってきてよかった〜。(いや、決して盗み撮りするつもりじゃなかったんだけど) しかも 50-200mm ( 35mm 換算 100-400mm ) のレンズと、1.4 倍のテレコンバーターレンズをなぜか持ってきている。つまり組み合わせれば 560mm で撮影できるわけだ。これなら雑技団のキレイなおねえちゃんの鼻の穴までとはいかないまでも、表情ならはっきり撮れるじゃないかとホクソエム。席はなるべく中央寄りにして、引きの写真から寄りの写真まで撮れるように前列よりも後列寄りがいい。さらに後の人に迷惑がかからないように、後席との間が空いている席を…。ありました。ちょうどいい場所が。コンサート会場なら PA 席になるような場所が空いているじゃぁないですか。そこに陣取ってカメラの用意。


レコンバーターを付けようか迷ったが、つけてしまうとミニマムで 140mm になってしまい、引きの写真が撮れないし、実演中にレンズ交換なんかしていたらシャッターチャンスを逃していまうからと、テレコンバーターは使わないことにした。でも 400mm もあれば充分に寄れる。問題は望遠につきものの手ブレ対策だ。会場に来るまで撮影できるだなんて思ってもいなかったから三脚がないのだ。仕方ないので前の席に両肘を置いてカメラを固定。でもこれだと前の人に迷惑がかかる。悩んだ挙句、澤口留美に髭の前の席に座ってもらって、彼女には我慢してもらった。(笑)


然だが、こうした会場でストロボ撮影は大きなマナー違反。出演者の気が散るし、他の観客に対しても迷惑だ。しかし、多分コンパクトカメラによるものだろうが、会場はストロボの嵐に見舞われていた。こういうことが続くと、中国もそのうちに会場で撮影禁止になってしまうのだろうなぁ。 まぁ、マナー違反がどうのこうのというよりも、ストロボ使った写真では舞台の雰囲気を表現できないし、コンパクトカメラのストロボでは光量も不足しているのであまり意味がないと思うのだが…。


ずれにしても、髭はストロボをはなから使うつもりはない。でも、ストロボを使わないとすると露出不足をどう補うかだ。雑技団の演者の動きは速いので、シャッタースピードはできれば 1/100 秒は欲しい。でも照明はそんなに明るくない。カメラの ISO 感度を上げるのは必須だが、800 以上はノイズが増えるので使いたくはない。まぁ ISO 400 が妥当だろうと決断した。そうなると、シャッタースピードは 1/100 秒以上はまず無理なので、限界ギリギリの 1/80 秒まで落とすことにした。それでも露出不足は否めないので、後は、絞りをなるべくレンズ最大解放値に近い数値を使えるようにと、望遠レンズを最大の 400mm まで使いきらずに、後でトリミングすることを前提にして、撮りたい構図よりも少し引いて撮影することにした。


は、雑技団を観るのが初めてだから、どんな演目があって、どんな演技をするのか皆目わからない。だから、連続する演技をとにかく連射!連射!連射! E-1 の 12 枚連射をフルで使い切りながら撮影しまくった。露光モードはシャッタースピード優先にして、1/80 秒に固定。フォーカスはもちろんマニュアル。オートフォーカスじゃ、広いステージのどこにピンが合うかわかったもんじゃないからだ。また、動いている演者の場合は、演者がその位置に来るだろうと予測した位置であらかじめピントを合わせておいて撮った。被写体の動きによるブレは仕方ないが、手ブレやピンボケだけは御免だよね。



だ。そんなこんなで撮ったのが右の写真たち。 ん? なんで女性の写真ばかりなんだ? 雑技団に男性はいないのか? と、お思いだろう。いや、ちゃんと男性もいるし、力強くて素敵な演技を見せてくれたのは事実。でも、なぜ女性の写真ばかりなのかというと、女性演者の演目は比較的動きが遅いからという撮影上の理由がひとつ。そして最大の理由が、髭が男にまったく興味がないからなのであるのだよ。スタグラ愛読者ならわかってくれるよね。……こんな風だから、スタグラに女性読者が増えないんだろうな。わかってはいるんだけどね。でも、仕方ないじゃない。男を撮りたくないんだから。
 
▼写真1  
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北京市内にある北京雑技団の劇場の緞帳。「雑技世界」と書いてある。ガイドいわく、「中国で一番うまい雑技団しか舞台に上がれない」とのこと。

▼写真2  
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後方の席だったが、400mm でここまで寄れた。動きの緩やかな演技だったが、 1/80 秒でも被写体ブレしてしまう。 ISO を 800 にして 1/125 秒で撮ればよかったと悔やむ…。

▼写真3  
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このお姉さん、ネットで北京の雑技団の写真を探すと、よく見かける。花形役者なんですな。

▼写真4  
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▼写真5  
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▼写真6  
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姉さん達もすごいなーと思うが、それを支える自転車にも感心。それにしても、この形、フェイスハガーに似てませんか? ん? なんだそりゃですか? いえ、知らなければいいんです。大変失礼なことなので。
 
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