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デジタルカメラABC
第4回 ピントの合わせ方 ちょいテク編
 
■元気のよろしい海夏ちゃんをバシッと捉えていきたい!
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さて、今回は前回に引き続いてピント合わせについてです。
それにしても師匠、こないだお教え頂いたフォーカスロック、あれいいですねぇ。今まで被写体を真ん中に撮る記念撮影スタイルしか知らなかったんで、けっこう表現の幅が広がりましたよー。

つーても、まだまだじゃけどなぁ……。

んまあ、構図っていうんですか? もっとプロっぽくいうと、絵作り、なんていうんですかね、えへへ、まだ教わってないですし……。

ま、それはおいおい、な……

ところでお師匠様、前回登場した、あのカワイイ海夏ちゃんですけどね、まだまだいっぱい、撮ってきたんですよー。でも、こないだのフォーカスロック、使ったつもりが意外とうまく撮れてないんですよねぇ。

ほほう。なるほどなぁ。今、デジカメも含めてほぼすべてのカメラには、シャッターボタンを半押しするだけでピントが合うオートフォーカス機能が付いているが、小坊主、おぬしはもう、オートフォーカスばかりつかっておるじゃろ? オートフォーカス、たしかに便利じゃが、必ずしも万能じゃないのだよ。

と、いいますと?

花や食べ物のように、動かないものを撮影するなら、ゆっくりピントを合わせればいい。でも、(1)の写真のように、海夏ちゃんが動いていたらどうじゃろう。ピント合わせている間に、シャッターチャンスを逃しちゃうのじゃよ。

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(1)元気のいい海夏ちゃんは最高ですが、ピントが背景に合っちゃってます…
モデル:藍 海夏
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(2)海夏ちゃんバリバリ動いてますけど、ちゃんと置きピンで捉えましたよー
モデル:藍 海夏

うーんでも、動きに合わせてマニュアルで合わせる、なんてもっと難しくないですか?

もちろんじゃ。それはハッキリ言ってムリ。ワシでも、ム・リ。

むむっ……いやに強調しますねぇ。んじゃ、どうすればいいんですか?

ある程度、どのくらいの距離に被写体がいるときに撮影するか、見当を付けて、そこにマニュアルでピントを合わせておくのじゃ。

いや、おっしゃる意味がゼンゼンわかりませんが……。

つまりじゃ、海夏ちゃんが向こうからこちらに走ってくるとしよう。その間、常におぬしと海夏ちゃんの距離は変わっておる。これじゃ、オートフォーカスは使えん。わかるな?

はい。

そこでじゃ。モードをマニュアルフォーカスモードにまずしておく。そして、「ここまで近寄ったときに海夏ちゃんを撮りたい!」そういう距離に、あらかじめマニュアルで合わせておくのじゃ。

ふむふむ。

そして、実際に海夏ちゃんがそこに来たら、あとはシャッターを押せばOK。シャッターを押すタイミングがなかなかシビアじゃが、オートフォーカスでは絶対に撮れない絵を撮ることができるぞ。(2)を見てみぃ。ばっちし動きを捉えておるじゃろ?

なーるほどー。ちなみにこのテクニック、どんな呼び名がついてるのですか?

焦点を合わせる位置を、動かすのではなくて、一定の位置に固定してシャッターを切るので「置きピン」なんて言ったりするぞ。

ふむふむ。置きピンですか……。

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(3)イイ表情なのにまたもやピントが…悔しいですねぇ
モデル:藍 海夏
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(4)マニュアルでバシャリ。夕暮れ時だったのでオートが迷いました…
モデル:藍 海夏

ちなみに、オートフォーカスの弱点を教えておこう。周りが暗いとき、しかも画面の中心以外のところにピントを合わせようとしたときなんかは、得てしてオートフォーカスは素っ頓狂な位置にピントを合わせてしまうことがある。そんなときはマニュアルを使うとよいぞ。(3)は、ピントが迷って背景にいってしまっておる。せっかくイイ表情をしておったのに、もったいない…。ちょっとピントが調子悪いな、と思ったら、すぐにマニュアルに切り替えて(4)のような写真を撮る。臨機応変。これが上達の秘訣じゃ。

なるほど。今回も勉強になりました。お師匠様、私3歩あるいたらもう、学習したことを忘れてしまうので今日はこの辺にしましょう。

お、そうか。それじゃ、またな……毎週ワシが助けると思うなよ……

 
 
 
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