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夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座
第42回 瀬戸大橋のライトアップが美しい香川・坂出夜景の撮り方

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Photo : Takuya Iwasaki

TOPIX

今月の夜景写真家・岩崎拓哉の夜景撮影講座は 「 香川・坂出夜景の撮り方 」 をお届けします。ライトアップされた瀬戸大橋の撮影ポイントを詳細に解説しております。それではご覧ください。 by 編集部

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GWが終わり、いよいよ来月からは梅雨入りしますが、5月は4月に比べても気候が安定していて、夜景がキレイに撮れる日も少なくありません。今月は香川県の坂出市を中心に瀬戸大橋のライトアップ夜景が撮れるスポットを解説します。ライトアップは主に週末や長期連休に限られますが、撮影にもおすすめの被写体です。

写真1 ライトダウン後の瀬戸大橋

ライトダウン後の瀬戸大橋
瀬戸大橋のライトアップ時間は限りがあるため、1日で回れる撮影スポットには限りがある。偶然、ライトダウン後に撮影したが、光が弱くても長時間露光で予想よりキレイに写すことができた。

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■香川県の特徴

香川県は人口約96万人で面積が全国一小さい都道府県としても有名である。面積の小ささは大阪府と僅差を争うほどで、人口の4割以上は高松市に集中している。四国4県の中でも愛媛県と並んで夜景スポットが充実しており、瀬戸内側には工業地帯も多いことから、人口規模からは想像がつかないほどのスケール感ある夜景が楽しめる場所が充実している。

写真2 香川県の地図

香川県の地図

坂出市は香川県の中でも比較的面積が狭く、人口も少ないが、工業が発展していることもあり、街明かりも多く感じられる。

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■香川県の夜景撮影のポイント

香川県での夜景撮影は特段難しいわけではありませんが、瀬戸大橋のライトアップスケジュールを確認し、移動手段をしっかり確保することが重要になってきます。夜景スポット間の移動時間もさほどかかりませんが、昼間のうちにロケハンをしておくと、夜景撮影時は、よりスムーズに移動できることでしょう。

写真3 屋島の夜景(高松市)

屋島の夜景

作例は屋島の代表的な夜景スポット「獅子の霊巌」で撮影。西向きに視界が広がり、トワイライトタイムはまさに絶景が楽しめる。瀬戸大橋は距離があるため、ライトアップされていなくても、十分にきれいな夜景が撮れるだろう。

(1)瀬戸大橋のライトアップは土曜日が基本

瀬戸大橋は毎日ライトアップしているわけではなく、主に土曜日にライトアップされる。連休や祝日もライトアップされることが多いが、点灯時間も日によって異なるため、本四高速の「公式サイト」でライトアップスケジュールを確認の上、出掛けるようにしよう。。

(2)瀬戸大橋のライトアップ日以外は高松の夜景もおすすめ

瀬戸大橋が絵になる夜景スポットは坂出市と宇多津町に集中するため、瀬戸大橋の消灯日は高松市内の屋島などからの夜景撮影もおすすめ。

(3)現地での移動は車が基本

ゴールドタワーなど公共交通機関だけでも訪問しやすい場所はあるが、ほとんどの夜景スポットは車移動で無いと厳しい。坂出駅や宇多津駅でレンタカーを借りるのも良いだろう。

(4)標準レンズ・望遠レンズを持参

瀬戸大橋を間近で撮影できるスポットもあれば、距離が離れた場所もあるため、望遠レンズも忘れず持参しよう。山間部など風の強い場所も多いので、なるべく丈夫な三脚を持参したい。周囲が真っ暗な場所もあるため、懐中電灯も忘れず。

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■撮影スポット(1):与島PA

瀬戸中央自動車道海峡部のほぼ中央に位置するパーキングエリアで、瀬戸大橋を眺めるには絶好のロケーション。PA内には一段高い広場があり、ここから瀬戸大橋を見渡せる。作例のように瀬戸大橋だけを写さず、パーキングエリアの雰囲気を写し込むのも良いだろう。日中はさぬきうどんのお店も営業している(地図)。

写真4 広場から瀬戸大橋を写す

与島PA

[ ボディ:CANON EOS 6D / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:26mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F8.0 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(2):瀬戸大橋記念公園

瀬戸大橋を間近に見渡せる公園。公園内は開放感があり、立ち位置によって構図の変化も楽しめる。作例はほぼ正面から瀬戸大橋を写しているが、カバー画像のような作例を撮るにはもう少し公園内の西側に移動すると良いだろう(地図)。

写真5 瀬戸大橋を間近に写す

瀬戸大橋記念公園

[ ボディ:CANON EOS 5D Mark2 / レンズ:SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / 焦点距離:50mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:20秒 / 絞り数値:F9.0 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(3):常盤公園

瀬戸大橋から少し離れた場所にある公園で、ドライブコースとしても人気。公園内に視界が広がるポイントがあるが、車の往来もあるため、訪問時は安全面にも十分気をつけて欲しい。街明かりはあまり見えないため、望遠レンズで瀬戸大橋だけを撮るのも良いだろう(地図)。

写真6 瀬戸大橋と工業地帯を写す

常盤公園

[ ボディ:CANON EOS 5D  Mark2 / レンズ:SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM / 焦点距離:70mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:13秒 / 絞り数値:F8 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(4):天使のすむ丘 サン・アンジェリーナ展望台

香川県では有名な結婚式場に併設された展望台。イベントなどが無ければ、開館時間中なら自由に出入りできるようだ。正面に瀬戸大橋が見渡せ、雰囲気も良いので、女性グループでも訪問しやすいだろう(地図)。

写真7 トワイライトタイムに瀬戸大橋を写す

天使のすむ丘 サン・アンジェリーナ展望台

[ ボディ:CANON EOS 6D / レンズ:EF16-35mm F4L IS USM / 焦点距離:35mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:6秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:200 / WB:白色蛍光灯 ]

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■撮影スポット(5):青ノ山展望台

香川県内で最大級の夜景スポット。駐車場から真っ暗な道を少々歩くため、懐中電灯が必要だが、労力に見合うだけの素晴らしい絶景が楽しめる。瀬戸大橋とは距離があるため、街明かりを中心に瀬戸大橋をアクセントに入れるような構図が良いだろう(地図)。

写真8 瀬戸大橋と街明かりを写す

青ノ山展望台

[ ボディ:CANON EOS 5D Mark2 / レンズ:SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM / 焦点距離:112mm / 撮影モード:マニュアル露出 / シャッター速度:20秒 / 絞り数値:F9 / ISO感度:400 / WB:白色蛍光灯 ]

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■今月のお勧めスポット「うだつ臨海公園」

「恋人の聖地」にも認定された道の駅にあるデートスポットだが、夕日の名所としても知られており、春~秋にかけては瀬戸内海方面に沈む夕日が見渡せる。瀬戸大橋も見渡せるが、やや距離があるため、夜景に関しては撮影よりは観光メインでの訪問が良さそうだ。ここで夕日を撮影して、暗くなる前に他の夜景スポットでトワイライトタイムから撮影を始めるコースもおすすめ。

スポット名 うだつ海浜公園

営業時間:終日(駐車場は夜間閉鎖する日があり)

所在地:香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁5−1

アクセス:JR宇多津駅から徒歩約15分

料金:無料

URL:恋人の聖地 うたづ臨海公園

写真9 うだつ臨海公園の雰囲気

うだつ臨海公園から見える夕日

天気が良ければデッキからきれいな夕日が見えるが、訪問した日は曇がかかっていて、残念ながらきれいな夕日は望めなかった。

岩崎拓哉
著者について
■ 夜景写真家 岩崎 拓哉 ■1980年生まれ。大阪府出身、神奈川県在住。法政大学経済学部卒。 2003年より夜景写真家を志し、日本全国や海外で夜景を撮影。 Webエンジニアの経験も活かし、「夜景INFO」などの夜景専門サイトを立ち上げる。カメラ雑誌の原稿執筆、夜景撮影の講師経験も豊富。総合・国内旅行業務取扱管理者の資格も持つ。 著書に「プロが教える夜景写真 撮影スポット&テクニック(日経ナショナルジオグラフィック社)」「夕景・夜景撮影の教科書(技術評論社)」。
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