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日々タダでごはんをねらっているゆきぴゅーですが、時々うれしい逆オファーがあるんですの。
以前から「タダでごはんに出たい出たい出たい」と言い続けていらっしゃったのが朝日新聞社の無料会員制サイト“アスパラクラブ”のプロデューサーY氏。
実はゆきぴゅー、今年の初めからこの“アスパラクラブ”でコラムを書かせていただいているのですが、Y氏と打ち合わせなどでお会いするたびに、
「どうやったらタダごはに出してもらえるんでしょうかねぇ」
と言われていたんですの。
「あれは、とびきり美味しいものを食べさせてもらったときしかネタにしないんですのよ」
ゆきぴゅーは相手の懐を読みながらそうさらりと言っておきましたの。
「そうでしょうね。あそこに書いてもらうには、かなりかなりインパクトのあるものを
ご馳走しないとダメなんでしょうね。それに登場人物がかなりアクの強い人ばかり
ですもんねぇ、、、」
そう言って真剣に考え込むY氏を見ながら、ゆきぴゅーはほくそ笑んでいたのでした。
(しめしめ!これで相当美味しいものを食べに連れて行ってくださるに違いないですわ〜)
そして先日。ついにY氏からの正式なオファーがありましたの。
「コラムのほうも無事軌道に乗って順調ですし、ここらでひとつ一席設けましょう。
築地でおいしいマグロの手ごね寿しを食べさせてくれるお店があるんですよ。
いかがですか。もちろんタダでごはん、ですよ」
行くですわー!
行くですわー!
築地でマグロだなんて美味しいに決まってますわ。待ってたかいがありましたわ〜。
もちろんふたつ返事でお受けしたゆきぴゅー。コラムの弟子入り取材先としてお世話になった、根津の『伊藤風呂店』さん一家もお誘いすることになり、当日は合計5人のプチ宴会となったのでした。
ところで、伊藤風呂店さんのお父さんは今ではめずらしいヒノキの箱風呂を造る職人さん。
その娘さんのあずささんはまだ20代と若いながらも将来は跡を継いで5代目となる女職人さんなんですの。そして二人の職人さんを影で支えるお母さん。とっても気さくなご家族なんですの。
「ゆきぴゅーさん、うちに修業に来て作った腰掛け使ってますか?」
「もちろんですわ。もったいないのでお風呂では使っていませんが、時々
高い所のものを取るのに踏み台にしてますわ」
使い方がちょっと間違っているかもしれませんが、世界でたったひとつの自分で作った腰掛けは宝物なんですの。
さて肝心のお料理ですが、そこはさすが、築地。びっくりするくらい美味しいお刺身の盛り合わせが出てきましたの。とろけるような中トロに、身のしまったアジのタタキ、大好物のツブ貝は甘くて美味しいし、めったに食べることのない生白魚なんかもあって、ゆきぴゅーは皆さんとの会話もそっちのけで食べることに没頭中、、、。
「おいしいですわ〜おいしいですわ〜」
と連発しながら食べていると、それを見ていたY氏。
「さ、さすが。ごちそうしがいのある
食べっぷりですね」
と目を丸くしてびっくりされておりました。
そして、宴もたけなわという頃、いよいよ今日のメイン、〆の手ごね寿しが出てきましたの。
飯台に盛ってこられたそれは、絶妙の味付けで、なんといってもマグロが贅沢に入っていて、ふりかけられた大葉とゴマの香りがさっぱりとしていてお腹いっぱいだというのに不思議とまだまだ食べられるんですの。伊藤風呂店のお父さんは飯台を持ち上げたり裏を見たりして「これは機械で作ったものだろう」とか「ここの仕事がイマイチだ」とか職業柄細かいチェックをしていらっしゃいましたがそんなことはゆきぴゅーには関係ないですの。
おいしけりゃいいんですの。
さっき食べたボリューム満点のアジフライですでにお腹いっぱいだという皆さんを横目に、ほぼ一人で飯台一杯を平らげたゆきぴゅーは信楽焼きのタヌ公にも負けないお腹を抱えてお店を出たのでした。
「満足していただけましたか、ゆきぴゅーさん。これでタダでごはんに登場できるかな」
「もちろんですわ〜とってもおいしゅうございましたわ〜」
ほろ酔いのプロデューサーY氏はこのうえなく満足気の様子で、もちろんゆきぴゅーもお腹いっぱい大満足ですの。
「それでは今後もコラム期待してますよ。くれぐれも半年で打ち切りなんてことに
ならないように頑張ってくださいね」
「はっ、ははー。が、がんばりますですわ〜」
(それにしても久々においしいごはんでしたわ〜)
、、、と気付くとすっかりオチもない“タダごは話”になってしまいましたの。
そんなことよりもうひとつ、落とそうにもなかなか落ちないタヌ公のようなゆきぴゅーのお腹のお肉、こればかりはどうにかして夏までに落とさねばと真剣に悩む今日この頃なのでした。
■ゆきぴゅーがぺろりと食べたおいしい手ごね寿しを出すお店はココですの。
路地裏の酒亭
雄太
中央区築地6丁目12-10 TEL:03-3541-9918
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