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「今週末、父の日でしょ。家族でご飯食べに行くんだけどよかったら
ゆきぴゅーも来ない?」
そう誘ってくれたのはあの“札束とーちゃん”を父に持つお友達。
「なんでもゆきぴゅーにまた聞いて欲しい話があるらしくってね。
ぜひ誘えってうるさいのよ」
あのおとーちゃんの相談とくれば、札束がまた矢のように飛んでいく画が頭をよぎります。ムスメはいたって普通なのにおとーちゃんの金銭感覚といったら価格comでも話題になっちゃうくらい計り知れないものがありますの。ともあれ、週末は一家の会食にご一緒させていただくことになりましたの。おとーちゃん今回は一体何を言い出すですの〜。
日曜日。父の日はうなぎやさんでのお食事となりました。席についたおとうさま、おかあさま、そのむすめ+ゆきぴゅー。
「やぁやぁゆきぴゅーさん。お元気でしたか。近頃もかーちゃん連れてあちこち
撮りに行ってるんですよ、なぁおかあさん。アジサイとかね、花菖蒲とかね。
梅雨の時期もすてたもんじゃないですよね」
今日もすこぶるご機嫌のようですの。
「でもね、ゆきぴゅーさん。この時期湿気には気をつけないといけないらしい
ですよ。カビはえちゃったらたいへんですからね、ワタシはこの間お店で勧
められて防湿庫買いましたよ」
「大切な機材ですものね。必要ですわね」
「そうなんですよ。お店でいろいろ聞いたらね、一眼レフが55台まで収納でき
るっていう一番大きいのを買っちゃったんですよ」
「ご、ごじゅうごだいですの?なんだってそんな大きなものを、、、」
おかあさまも口を挟んで、
「ホント困っちゃうんですよ。いきなり大きな金庫みたいなのが届くんですから。
びっくりですよ」
「大は小を兼ねるっていうじゃないですか、ゆきぴゅーさん。ガハハ!!!」
それにしても一番大きいやつって、、、きっとそれは一番高いのでもあるにちがいないですわ。一体カメラ何台持つ気なんですの。
そのうち特上うな重が運ばれてきましたの。炭火で焼いた蒲焼の香りがなんとも食欲をそそりますわ〜。うなぎが大好物のゆきぴゅーはがっついて食べ始めました。
「ゆきぴゅーさん。それがね、、、」
と、いきなりひそひそ話になったおとーちゃん。
「ん?なんですの?」
「それがね。わたしレンズ3本買ったでしょ。それのね、そのう、、、撮影してると
交換がいちいちめんどうだと思いませんか」
「え?そうですか?わたくしは別に・・・」
うな重に夢中のゆきぴゅー。
「でね、いいこと思いついたんですよ」
「・・・なんですの?」
「それが、、」
「・・・!」
ま、まさかっ!!!まさかまさかまさかまさかまさか・・・
ゆきぴゅーは気を落ち着かせるためにお水をいっぱい飲みました。
「おおおおお、おと〜さま!!!そ、そりはもしかして、ボ、ボ、ボディをもう一台
買う、、とか・・・」
「そうなんですよ(即答)」
っまいがーー!!!札束がぁぁぁぁ
「さすがゆきぴゅーさんよくわかってくださる」
わかりませんっ!わかっていませんっ!
「あ、あ、あのっ、おと〜さま!ボディをもう一台買うとですね、重くてこんどは
持ち歩きがとっても大変なんじゃないかと思いますのよ」
「いやいやたいしたことないですよ、それくらい。わたしはご覧の通り体だけは
大きいんでね」
「でもでもでも、たしか白くて長〜いレンズとか買いましたわよね、あれもとって
も重いじゃないですか」
「大丈夫ですよ。だってプロの先生方はもっとたくさんカメラをお持ちなん
でしょう」
「そ、それはたしかに・・・でもでも、ぷ、ぷ、ぷろ、ですから・・・」
「大丈夫ですよ、カメラバッグも買ったし」
「か、買った?カメラバッグだけですか?もしかしてすでに・・・カ、カ、カメラも?」
「ええ、実はせんだって注文してしまいました。ガハハ」
「・・・」(←放心状態)
「どんどん腕を磨いて突撃取材してもらえるように頑張りますよ、ガハハ。
あ、ゆきぴゅーさん、よかったらわたしが使わないときは1台使ってていいです
からね。いつでも遠慮なく言ってくださいね」
そう言って美味しそうに肝吸いをすするご本人は、念願の突撃ゆきぴゅーの取材ではないにしろ「タダごは」に3回も登場する最強キャラになっていることには気付きもせず、(友人の)父の日のうなぎ代はやはり(友人の)父の懐から出て行ったのでした。
ごちそうさまですの(合掌)
「ところでゆきぴゅーさん。ソニーから来月出るアルファとかいうデジカメ、
あれはどうなんでしょうかね。ぜひとも使ってみたいですよね」
「・・・」(←失神中)
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