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                            |  |  | 薮田織也のフォトショップ早わかり Photoshop Tips & Manual
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 ●撮影したときは抜けるような青空だったのに…  
                空を背景にした撮影をした後、写真を観て空の色の冴えなさにがっかりしたことはありませんか? あんなに抜けるような青空だったのに、なぜかくすんだ空の写真になってしまう…。これは、空気中の水蒸気やホコリによって起こる乱反射が原因です。撮影時にPL(偏光)フィルタを付けて上手に撮影すれば防げる問題ですが、ここではレタッチで問題解決といきましょう。
 
  ●レタッチ操作の流れ  
                ここでは、以下の機能を使って補正します。
 
 
                 
                  | 1. | [チャンネル]パレットで、青の情報を持っている「ブルーチャンネル」を[アルファチャンネル]としてコピーします。 |   
                  | 2. | その[アルファチャンネル]を[選択範囲]として読み込み、新規レイヤーにコピーします。 |   
                  | 3. | コピーしたレイヤーの[描画モード]を[焼き込み(リニア)]に変更して、[不透明度]を調整します。 |   大まかな流れは、こんな感じです。
  ●レタッチのポイント − [焼き込み(リニア)]  
                このレタッチでキーになっているのは、[描画モードの[焼き込み(リニア)]です。焼き込みとは、フィルムを印画紙に焼き付ける際、ある特定の部分だけ色を強く出したり、コントラストを高めるときに使うテクニックで、特定の部分以外をマスキングして、光をより長い時間当てることで、マスキングしていない部分の色を強調します。それと同じことをするのが、フォトショップの[焼き込み(リニア)]です。複数のレイヤーを重ねたとき、上のレイヤーを[焼き込み(リニア)]にすると、下のレイヤーと重なる色を「濃く」、「コントラストを強く」してくれます。
 
 ●[チャンネル]には色の情報がある  
                  この[焼き込み(リニア)]の特性を使って、空の「青」をより強くしてあげようというのが、ここでのポイントです。それには、「青の情報」だけを範囲選択する必要があります。
 そこで、登場するのが[チャンネル]パレットです。[チャンネル]パレットを開くと、[RGB]チャンネルのほかに、[レッド]チャンネル、[グリーン]チャンネル、[ブルー]チャンネルがあります。これらは、それぞれ表記されている色だけの情報を持つチャンネルというわけです。たとえば[ブルー]チャンネルには、その画像の青い部分だけの画像が格納されています。
 となると、[ブルー]チャンネルの情報を範囲選択できればよいということになりますね。
 
 ●[ブルー]チャンネルを[アルファチャンネル]に  
                [チャンネル]を[選択範囲]に変換するのは簡単です。それは、[ブルー]チャンネルを[アルファチャンネル]としてコピーしてあげればいいのです。その方法は、操作1の画面1〜画面4の手順に従うだけです。[チャンネル]パレットでコピーされた各色の[チャンネル]は、そのまま[アルファチャンネル]として保存されますから、それを後から、[選択範囲]として読み込めばよいのです。
 ●[アルファチャンネル]は[選択範囲]  
                [アルファチャンネル]と聞くと、難しいと思いがちですが、なんのことはありません。[選択範囲]の情報を保存しておく場所なのです。保存した[選択範囲]を読み込むには、 操作2の画面5のように操作します。この操作で[選択範囲]を読み込むと、[アクティブ画像領域]に点線が表示され、範囲選択されたのがわかります。
 
 ●[選択範囲]を新規レイヤーにコピー  
                範囲選択した領域を新規レイヤーにコピーするには、操作3の画面7のように操作します。新規レイヤーを作って[コピー]と[ペースト]ではダメです。[ペースト]では[レイヤー]の重なりがずれてしまいますし、画面7の手順であれば、新規レイヤーを自動的に作成してくれるので便利です。画面7の手順は 
                Ctrl キー + J というショートカットキーでも同様の操作ができます。
 ●[不透明度]で色の濃さを調整する  
                コピーした[レイヤー]の[描画モード]を[焼き込み(リニア)]に変えたら、仕上げは[レイヤー]の[不透明度]を調整します。上にある[レイヤー]の[不透明度]を下げていくことで、下の[レイヤー]に対する影響力を弱めていくことができます。写真によっては、[不透明度]を調整しないと極端に色が濃くなってしまう場合があるので、[不透明度]の調整は必須の操作です。    ●関連ティップス  
              [レイヤー][チャンネル]
 [描画モード]
 [選択範囲]
 
 [アルファチャンネル]
 [焼き込み(リニア)]
 [レイヤー]のコピー
 [レイヤー]の[不透明度]
 
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                            | ▼例 | ここで紹介するテクニックを使うと青い色が濃くなります |  |   
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                            | ▼画面3 | チャンネルを複製ダイアログボックスを操作する |  |   
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                            | ▼画面4 | ブルチャンネルをコピーしたアルファチャンネルが完成 |  |   
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                            | ▼画面6 | アルファチャンネル「ブルーのコピー」を読み込む |  |   
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                            | ▼画面8 | 描画モードを「焼き込み(リニア)」に変更する |  |   
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