3D 画像を編集するときに、もっとも使う機能が [ ツールボックス ] にある [ 移動ツール ] です。 [ 移動ツール ] を選択すると、専用の [ オプションバー ] が表示されますが、このとき、右端に [ 3D モード ] オプションがあることに気づくでしょう。この [ 3D モード ] は、2D 画像の編集時にはグレーアウトしていて使えない状態です。3D 画像のレイヤーを選択していると使えるようになります。
[ 3D モード ] にある各ツールは、図2の機能を持っています。C〜Fのツールは、3D オブジェクトとビュー/カメラの両方で使います。これらの使い方の詳細は次回以降に譲ります。Gの 「 ビューを拡大・縮小 」 は、3D パネル ( 図1のC ) でビューが選択されているときに表示され、マウスを上下にドラッグすることでビューを拡大・縮小できます。左右にドラッグするとビューが左右に移動します。Hの 「 3D オブジェクトを拡大・縮小 」 は、3D パネルで 3D オブジェクトが選択されているときに表示され、マウスを上下にドラッグすることで 3D オブジェクトを拡大・縮小します。ただし、「 3D 選択範囲 」( 次回以降に解説 ) が表示されている場合は、「 3D 選択範囲 」 の機能が優先されます。
● マウスポインターに注目
図2の [ 3D モード ] の各ツールは、3D オブジェクトと 3D カメラの両方の操作、編集の際に使います。ことのき、各ツールで選択しているオブジェクトによって、マウスポインタが図3のように変化することに注意する必要があります。実際に操作してみるとわかりますが、Photoshop の 3D 画像編集においては、3D オブジェクトを選択しているつもりが、いつのまにか 3D カメラを選択していることがあるからです。常にマウスポインタを確認しながら操作することで、こうしたミスを防げます。
次回からは 3D 画像編集で使う3つのパネルを、ひとつずつ紹介していきます。
解説1
★クリックで拡大
▼図1
CS6 の 3D 編集画面
3D 画像を編集するときに使う、Photoshop CS6 の各種ツールとパネル類。
解説2
★クリックで拡大
▼図2
[ 移動ツール ] の [ オプションバー ]
[ 3D モード ] のオプションは、 [ レイヤー ] パネルで 3D レイヤーが選択されているときにのみ利用できる。
解説3
★クリックで拡大
▼図3
[ 3D モード ] 各オプションのマウスポインターの変化
[ 3D モード ] の各オプションは、選択しているオブジェクトによってマウスポインターが変化する。3D 画像編集時には、マウスポインターによって現在選択しているオブジェクトがなんなのかを知ることが重要になる。