このコンテンツのトップページへ 実践!デジカメ生活の快適化
Tripper Next 活用術
第1回 便利な『Tripper』とチョットした要望点
 
1. 一気に大容量化したデータ容量
   
2. 『Tripper』ってこんな製品
   
3. ちょっとだけ進化を期待していたこと…
   
4. 新しい『Tripper Next』に期待
   
  2004/07/08
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■一気に大容量化したデータ容量
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●デジタルカメラの普及率はすごいですね。
 
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デジタル一眼レフカメラブームの火付け役となったキヤノンの『EOS Kiss Digital』。有効画素約630万画素、22.7×15.1mmという大型サイズの撮像素子(CMOS)が生み出す画像データは、今までのコンパクト・デジカメに比べると膨大なデータ容量となっている。
 
   結婚式などに参列すると、そのデジカメ率の高さに驚かされたりします。メカ好きそうな若い男性陣はもちろんのこと、ドレスをまとった女性陣も小さなコンパクトタイプのデジタルカメラを取り出してパチパチと撮影している姿は決して珍しくありません。もう、デジタルカメラは生活の一部には完全に入り込んでしまったといっても過言ではないくらいほどです。
 そんなデジタルカメラの中での注目株はなんといってもデジタル一眼レフカメラ。そう、レンズ交換ができるタイプの製品です。この『スタジオグラフィックス』を読んでいらっしゃる皆さんも、デジタル一眼レフカメラをお使いの方も多いのではないしょうか。なんといっても、今まで使用していた高級一眼レフカメラ用のレンズ群が豊富に使えるデジタルカメラのボディが、今や10万円台で購入できるんですから…。いやぁ、隔世の感があります。
 レンズ交換によって撮影の楽しさがグンと広がるデジタル一眼レフカメラですが、良いことずくめというわけではありません。デジタル一眼レフカメラで問題になってくるのは、撮影時のデータ容量。何てったって、今までのデジタルカメラよりも画素数が多いだけでなく、遙かに大きな撮像素子を使っていますから、シャッターを切るたびに今までのコンパクト・デジタルカメラの比ではない大きな容量のデータが記録されていきます。しかも、パソコンも高速になってきたので、RAWデータの扱いが少し前に比べると気軽になってきましたから、RAWデータで撮影する機会も増えています。RAWデータは、JPEGに圧縮された通常の撮影データとは比べものにならないほどの容量を必要とします。シャッターチャンスが満載の子供の運動会やサッカーの試合をRAWデータで撮影した日にゃぁ、メモリカードを何枚か持って撮影に出なきゃぁ撮影が続けられないしまうほどです。まさに、恐るべし最近のデジタル一眼レフカメラ、ですね。
   
■『Tripper』ってこんな製品
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●外出先で活躍するトリッパー
 
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パソコンに接続しなくても、CFカードスロットにメモリカードを指して『Tripper』のパネルで操作するだけでHDDにデータを転送してくれる。CFカードタイプのアダプタを使用すればSDカードなどでも『Tripper』に画像データを転送することは可能だ。
 
 そんな状況に救世主として人気があるのがパソコン用周辺機器の『Tripper(トリッパー)』です。『Tripper』は、CFカードのスロットを装備した、外付けタイプのポータブルHDD。デジタルカメラで撮影した画像データが入ったCFカードを『Tripper』のスロットにセットすると、この外付けHDDにデータを転送できるようになります。この『Tripper』のスゴイところは、パソコンの周辺機器でありながら、パソコンが無い単独の状態で動作するしてくれるのです。しかも、内蔵バッテリーを装備しているので、屋外での使用も可能。つまり、外出時にでデジタルカメラで撮影した画像をパソコンなしでHDDに転送できるというわけです。データがHDDに入っていれば、メモリカードのデータを消去してしまっても問題ありません。つまり、CFカードの残り容量を気にしながら、あと何枚しか撮れないからここはシャッターを押すのはよそう、と撮影をあきらめたり、デジカメの液晶とにらめっこしながら不要な写真を一所懸命探し出して消したり、といった煩わしい操作は一切不要になるのです。ちなみに、CFカードから『Tripper』へのデータ転送は、コピーだけでなく移動させることも可能。つまりCFカードのデータをHDDへ移動させてしまえば、CFカードにはデータが入っていませんから、『Tripper』から取り出したCFカードをデジタルカメラにセットして、すぐに撮影を開始することが可能になります。
   
●パソコンに接続しても使えるトリッパー
   また、『Tripper』は、単独で使用する場合にだけ優れているわけではありません。パソコンに接続したときにも他のポータブルHDDよりも威力を発揮するように設計されています。まずは、インタフェース。パソコンとのデータ速度を大きく左右する重要な位置を占めるのがこのインタフェースですが、『Tripper』ではUSB2.0を採用しています。パソコン側もUSB2.0のインタフェースが装備されていれば、大容量データを高速に転送できます。少々古めのパソコンには、USB2.0が装備されていることは稀ですが、多くの製品はUSB1.1が装備されています。USB2.0は上位互換規格となっていますから、USB1.1とのデータのやりとりは可能です。データ転送は少々遅くなってしまいますが、データのやりとりが全くできないケースに比べれば使えるシチュエーションが広いので、便利だといえるでしょう。そして、『Tripper』をパソコンに接続している間は、『Tripper』のCFカードスロットも周辺機器として使うことができるようになっています。つまりCFカードリーダとしても運用することが可能なわけです。また、CFカードタイプのアダプタを使えば、SDカードやメモリスティックも『Tripper』に認識させることができますから、CFカード以外のメモリカードを使用したデジタルカメラや携帯電話のデータもパソコンや『Tripper』のHDDに転送することができます。(ただし、携帯電話で撮影した画像データを『Tripper』に転送することに関しては動作保証外になりますので、ご注意ください。)
 なお、トリッパーにどのような機能が搭載されているかといったことや活用方法などについては、『Tripper Plus』を使った詳しい使用記がバックナンバーの「トリッパー活用術」に掲載されていますので、そちらをご覧ください。
   
■ちょっとだけ進化を期待していたこと…
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●不満と進化を考える
 
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1つのファイルがどれくらいコピーされたかという進行状況は分かるのだが、全体でどれくらいのコピーが進行したのかが分からず、思わずイライラしてしまうことも…。
 
 こんな便利な『Tripper Plus』ですが、使っているうちに少し要望点も出てきました。ホンの些細なことなんですが、この「チョットしたこと」によって時にはストレスがたまったりしちゃうものなんですよね。では、いくつかその具体例を挙げてみましょう。

【コピーの所要時間は短く…もっと速く!!】
 CFカードから『Tripper Plus』へ、大量の画像ファイルをコピーするので、「より速く、もっと速く」という希望はでてきます。気分的な問題なのかもしれませんが、ホンのもう少しだけ短い時間でコピーが完了してくれるとありがたいな、と思うことがあります。

【どれくらいコピーが終了したのかしりたい】
 『Tripper Plus』では、CFカードから『Tripper Plus』にファイルのコピーをしているときに、進行状況が%で表示されて、どれくらいコピーされたかが分かるようになっています。ただし、進行状況は、それぞれのファイルについてしか表示されないんですね。あとどれくらいのファイルをコピーすれば終了するか、というのは確認することはできないわけです。もちろん、残りのコピー数が分かったところで、じっと我慢して待つしかないのでどうしても必要な機能ではないんですが、残り時間が分からないというのは、時としてイライラしちゃって精神衛生上良くないんですよねぇ、これが。まだまだ残り時間が多いな、といったことが分かれば、時間があるからレンズのメンテナンスをしちゃおうかな、とかポジティブに行動できるようになりますからね。

【秘密の画像だってあるんです】
 デジタルカメラは現像が不要ですから、チョット他のヒトに見られると困るというようなあーんな画像やこーんな画像もあるわけですよ。あ、いえいえ、皆さんが想像しているような恥ずかしい画像ではなくって、例えばわたくしの場合なら発売前の製品を撮った画像や内密に調査を進めている工場建設予定地などといった、いわゆる機密事項の写真画像などですね。あ、最初からそう思っていました?失礼しました。とにかく、そんな画像データが他のヒトに見られたり、活用されたり、あるいはネットで配布されちゃったりしたら困ってしまうわけです。画像っていうのは、そういう悪用のおそれが一番あるものなんですよね。『Tripper』の場合は、その中身はほとんど画像データなので、悪用のネタの宝庫ともいえるわけです。でも、『Tripper』を会社の机の上に置いておいたら、誰かが操作してしまう可能性はあるわけなんですよね。これは、チョット心配なので、どうにか改良されないかなぁ、と思っていたのですが…。

   
■新しい『Tripper Next』に期待
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●Tripper Nextの登場
 
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ブラックボディに変わった新生『Tripper Next』。どのような新機能が追加されているかは次回のお楽しみ。
 
  そして2004年夏、わたくしの声を反映してか(笑)、『Tripper』シリーズに新しい仲間が加わります。その名も『Tripper Next』。まず、外観のカラーが大変身。現行の主力機種『Tripper Plus』では、コンパクト・デジカメのようなライトグリーンのメタルカラーが使われていましたが、『Tripper Next』では精悍なブラックボディを採用。流行のデジタル一眼レフカメラと一緒に持ち歩いたらカッコイイ!、って感じですよね。もちろん、新しい機能も追加搭載されています。わたくしの要望点がいくつ解決されているかと楽しみなのです。
 さぁ、次回からはいよいよこの新しい『Tripper Next』を触った使用記を紹介していきます。お楽しみに!
   
 
 
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