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初心者向けスナップ講座
特別編02 露出変更と測光の基礎知識
 

露出で写真を演出する
露出と測光方式のいろいろ
 
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2005/01/26

 

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    デジタルカメラのしくみ


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Model : 藍 海夏
写真 : 神崎洋治

 
■露出で写真を演出する
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 前回のスナップ講座特別編、露出の調節方法は如何でしたでしょうか?
露出の設定は、中級者の方にとってはもちろんご存じの基本操作ですが、「簡単撮影ゾーンユーザーの方には役に立てて頂いたかな」と思っています。
さて、今回も露出についてもう少し詳しく解説していきましょう。

●露出設定を変えた写真の例

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<写真A>
ヒストグラムで確認すると、白飛びや黒潰れを抑えた、ある意味で完璧な露出設定の写真です。しかし、私が撮りたかった写真ではないのです。
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<写真B>
私が撮りたかった写真はこれです。カーテンは白飛びしても、部屋の明るい雰囲気を出したかったのです。露出+1.7。
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<写真C>
更に露出をプラスに設定して、まぶしい感じに演出した写真です。露出オーバーですが藍海夏の明るさにはこれがピッタリかも(笑)。更に露出+1.7に補正。

  まずは前回の復習です。
 EOS Kiss Digitalをはじめとして、一般にカメラには自動露出(AE:Auto Exposureの略)機能が搭載されていますが、カメラ任せの露出ではなく、自分で露出の設定値を変更することで、暗い被写体を明るくすることもできるという話をしましたね。露出の設定を誤ると写真が台無しになってしまうので、簡単撮影ゾーンでは露出の変更はタブーとされています。しかし、応用撮影ゾーンで自分の撮りたい写真を演出するには、露出の補正は実に有効な方法です。

 例のように室内の写真の場合、窓から光が直接差し込んでいる場所とそうでないところには明暗がくっきりと現れるため、自動測光の簡単撮影ゾーンに頼ったままで適正露出に設定することはとても困難です。

 特に例の場合は、デジカメは白飛びを避けようと暗めに露出設定しますが、私は意図して「朝陽が差し込む明るい部屋」を演出したかったので、露出オーバーによる白飛びは覚悟で明るい方向に露出設定を変更しました。それが右の3つの写真です。

 上から自動露出の写真A、露出をプラスに一段設定した写真B、二段設定した写真Cです。写真Cは明らかに露出オーバーですが、この記事の例として撮影しました。とはいえ、明るく清楚な製品イメージを演出したい場合などには、このように露出オーバーめの写真を用いる場合もあります。特に部屋の中の写真で、窓の外の風景は飛んでも構わない、という場合は、このくらいの明るさでも良いでしょう。

●適正な明るさは撮影時に決める

 「明るさはレタッチ調整で後でどうにかなる」というコメントをよく目にします。しかし、中級者はそんな乱暴なことは言いません(ため息混じりで言うことはありますが・・(笑))。レタッチは階調の欠落が発生するので、できるだけ最小限に抑えたいものです。その意味で、適正な露出(演出を含めて)こそが写真に最も大切な要素のひとつなのです。

 自ら露出計を使っているプロカメラマンでも露出設定にはとても気を使います。多くの場合、同じカットでも露出を変えながら3枚ずつ撮影するカメラマンも多いのです。適正と思われる露出と、それに±した露出を1カットずつ抑えで撮っておくのです。デジカメの場合、撮った画像を現場ですぐにチェックできるのでその必要性も薄れましたが、それでも確実な仕事を重んじるカメラマンはそうやっていくつかの露出設定のパターンで撮影します。

■露出と測光方式のいろいろ
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 露出について書き始めると、膨大で難解な話になってしまうので、今回ここでは基礎知識だけをサラッと解説しておきます。

●入射光式と反射光式

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<写真D>
入射光を露出計で測光する方式がありますが、AEの場合は反射光をレンズで捉える方式です。

  プロのカメラマンやそのアシスタントが露出計などを被写体にかざして、測光している光景をみることがあると思います(ドラマや映画などでも)。あの作業は「入射光式」と呼ばれ、被写体を照らす光を直接測光する方法です。一方、一般に使われているデジカメ内部で測光する自動露出(AE)機能の場合は、被写体に反射してカメラに届く光(照度)を測光する「反射光式」なので、露出計と比較するとどうしても精度は落ちてしまいます。
 スナップで撮影する場合、いちいち露出計を傾ける人もいないでしょうから、高性能とは言っても、カメラ内蔵の測光に頼っていると、自分の意図とは反した露出設定になる場合が出てきます。そこで露出設定はいろいろ変更してみることが中級者にはベターな手法となるのです。

●評価測光と部分測光

<写真E>
部分測光ができるAEロックボタン。被写体をファインダーの中央に位置させ、ここを押してシャッターを半押しすると「部分測光」になります。ファインダー内の下部に「*」が表示されたらセット状態で、後は被写体をファインダー内で適当な位置に配置します。

  前回、EOS Kiss Digitalには優れた測光技術が搭載されている、と書きました。実際にはとても高度な「評価測光」が標準で、通常はほぼこれに頼ることになります。他に「部分測光」と中央部重点平均測光があります。部分測光は「AEロックボタン」(右写真)を押すことで設定できます。

 「評価測光」とは写真全体をいくつかに分割して測光した数値を元に露出設定を決定する方法です。結果として写真全体の光の加減に左右されます。
 一方、「部分測光」とは写真全体ではなく、部分的に測光した明るさで露出設定する方法です。例えば、被写体の顔を測光して、そこを適正露出に合わせれば、顔は比較的見やすく写ります。ただし、顔より極端に明るい場所は白飛びしたり、逆に暗いところは黒く潰れるかもしれません。
 部分測光もいいですが、露出変更してあれこれ試すと勉強になります。デジカメなら失敗してもお金の損にはなりませんしね。

 次回は、露出で失敗しないための必殺技(?)、「AEブラケティング」を紹介します。とても便利な機能で、特に初中級者にもお勧めです。
 お楽しみに。

 

 
 
 
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