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初心者向けにポージングやアングル、ストロボや絞りなどを解説し、大好評のうちに終了した初心者向けスナップ撮影術が、特別編として帰ってきました(ちょっとだけ)。今回から数回に渡って、EOS Kiss Digitalの操作を例にした簡単な初級撮影術を紹介します。特別編のテーマはズバリ、簡単撮影ゾーンを脱皮して応用撮影ゾーンへの第一歩を踏み出す! ことです。
●特別編では露出について解説したいぞ、と
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| 明るい陽射しが挿し込む白い部屋で。でも、簡単撮影ゾーンではなかなかこんなにきれいに撮れない? その理由は・・ |
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読者の皆さん、今年もよろしくお願いいたします。昨年末、最終回で美しく幕を閉じましたが、読者の方から「明るさを調整する撮影方法を教えて欲しい」「応用撮影ゾーンの注意点を教えて欲しい」等のご意見を頂戴致しました。そこでそんなご質問にお応えして、EOS Kiss Digitalの操作を例にして初級者から脱皮する一歩進んだ撮影技術を教えちゃう「特別編」を数回やることになりました。担当は引き続き神崎(こうざき)です。
どぞ、どぞ、よろしくお願いいたします。
本編のスナップ講座で常に言ってきましたが、写真のキモは「光」であります。簡単撮影ゾーンと応用撮影ゾーンの違い・・もっと大まかな分類で、コンパクトカメラと一眼レフの違い・・のキモもまた実は「光」であると私は思うわけです。 |
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●真っ黒な写真はいやだ
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<写真A-1>
まぶしい陽の光が挿し込む白い部屋・・のはずなのに・・・部屋は暗く感じて・・ |
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<写真A-2>
撮った写真は逆光で、被写体は暗く・・・もっと白い部屋の明るい雰囲気を出したいのに・・(涙;)・・って感じで・・ |
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なんのこっちゃ? ですよね。ではまず、右の2枚の写真を見て下さい。
これは薮田氏の新連載「女性の撮りかた講座 Part II」での撮影風景を、私が簡単撮影モードで撮影したものです。EOS Kiss Digitalを構えてたんにシャッターを押して撮った写真です。
なんすか、この写真は・・(汗;)。窓から挿し込む冬の低い日差しに翻弄された写真です。撮りたい人物が真っ黒で、さえない写真ですよね。ただ、初心者が室内や木陰で撮影した写真は、案外こうなってしまうことが多いですよね。「どうすればこうならないのか解らない」という声も多いようです。
もちろん、真っ先に考えるのがストロボを強制的に使うことですよね。そうすれば真っ黒にうつっている人物は明るくなります。しかし、ストロボを使ったら、窓から挿し込むきれいで暖かい雰囲気の自然光は台無しになることは想像が付くでしょう。
ではどうしたら良いのでしょうか?
ちなみに、EOS Kiss Digitalの名誉のために言っておきますが、これはEOS Kiss Digitalが悪いのではありません。EOS Kiss Digitalにも光を調整する先進技術が搭載されていて、かなり高レベルで光の具合を調整してくれます。それでもこういう写真になってしまうことがあるのは、それだけこのシチュエーションが自動では難しいシーンだったりするわけです。
●露出の調整にはリスクが伴う
そういうときに調整するのが「露出」です。露出というのは大雑把に言うと「光の量」で、写真全体の明るさに影響します。被写体の光の量を測ることを「測光」と呼び、通常はカメラが自動で測光して露出は決められています。光の量が多すぎれば白飛びし、少なければ暗い写真や黒潰れの写真ができてしまいます。言い換えれば、変な露出設定をすれば写真は台無しになるということです。だから露出は通常はカメラが決めてくれるものなのです。それこそが失敗の少ない基本なのです。
露出のことを全く知らない人が、いろいろ設定をいじれる一眼レフカメラを使っていても、そんなひどい失敗はありませんよね(手振れやピンボケは別として)。特に簡単撮影ゾーンで撮影しているとひどい失敗がないのは自動露出のおかげなのです。だから露出をユーザーがいじった瞬間に、露出の設定ミスによって全くダメな写真になるリスクが発生します。だから露出は応用撮影ゾーンでのみ変更できるものなのです。なにせ露出はプロカメラマンが最も気を配るもののひとつなのですから。
だからといって、露出から逃げて、カメラ任せにしていてはステップアップはあり得ません。自分の撮りたい写真にはならないのです。露出を変えることによって新しい世界に踏み出してみましょう(そんな大げさな話でもないですが・・)。是非、露出の調節に挑戦してみて下さい。
そこで今回は、応用撮影ゾーンの初級として、露出を自分で変更する方法を解説します。
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●露出を変えて撮った写真の例
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<写真B>
カメラ任せの露出で撮った上の写真と、露出をプラスに変更して撮った下の写真。撮りたいのはどっち? |
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右はお馴染みの藍海夏を室内で撮影した写真です。窓から挿し込む低い太陽光が部屋や被写体を照らしています。
光が明るいほど影は暗くなります。カメラは被写体である藍海夏を含めて全体を自動で測光しますが、窓からの太陽光の影響で白飛びするのを防ぐため、露出は比較的暗め(アンダー)に自動設定されます。
写真Bの上は、カメラが測光した状態のものです。写真Aと同様に人物が暗い写真になってしまいます。露出を+に変更していった写真が写真Bの下です。このように露出を変えることで写真全体の明るさが変わり、写真の持つ印象も全く変わります。
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●被写体が暗いときに明るく露出を調節する
応用撮影ゾーンを例にして、この時行った露出調整の手順を紹介します。例の写真Bように、明るいところと暗いところがはっきりと分かれているとき、または逆光のときなどは、次の手順で露出の調節をやってみて下さい。
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<操作1>
いよいよ応用撮影ゾーンへの旅立ちです。まずはダイアルを「P」に合わせて |
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<操作2>
シャッターボタンを半押しすると露出の表示が出ます(黄枠)。露出調整ボタンは液晶パネルの右横(赤枠)です。 |
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<操作3>
露出補正設定ボタン(赤枠)を押しながら、電子ダイアル(緑枠)を回すと露出補整ができます。 |
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<操作4>
電子ダイアル(緑枠)を回すと露出を示すマークが移動します。それぞれ上下の露出設定と撮った写真Bを比べてイメージしてください。 |
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まずは応用撮影ゾーンの「P」(プログラムAEモード)に合わせます。被写体にカメラを向けてシャッターボタンを半押しします。オートフォーカスの状態ならそこでピントが合いますよね。そのときカメラは被写体を測光して、最適と思われる露出と、それに基づいてシャッタースピードと絞り値を決定します。それらの数値はファインダーの中や操作液晶に表示されるしくみです。
EOS Kiss Digitalの場合、露出は操作液晶パネルの中央下段に表示されます(右の黄枠)。<操作2>の画面では測光した数値をそのまま採用する設定「0」(プラスマイナス0)の位置にマークされています。このマークを「+」側に移動させれば明るくなり、「-」側に移動させれば暗くなります。これが露出の調節です。
露出を調節するには本体の背面、操作液晶の右に配置されている露出補整設定ボタン(赤枠)を押しながら、シャッターボタンの手前の電子ダイアル(緑枠)を回します。そうするとマークが移動して露出が強制的に変更できます。
シャッターボタンを半押しした状態で被写体が暗めに露出設定されている例を想定すると、ダイアルを右に回して「+」側に露出補整します。試しに1〜2段階程度「+」に設定し、シャッターを本押ししてみてください。露出がプラス補整されて明るくなった写真が撮影できます。
露出を調節して明るくすると、もともと明るく光が当たっているところは白飛びするかもしれません。部分的な露出オーバーです。でも、最初はそんなこと気にせず、自分のイメージの通りの写真に近づくように露出をいじって楽しんでみてはどうでしょうか。
次回は、更に露出の基礎知識や、設定変更で楽しむ撮影術を解説しますのでお楽しみに。
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