●簡単撮影ゾーンでは露出はカメラがやってくれるけれど
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<写真B>
今回もこのシーンを例にあげて攻略していきましょう。被写体、背景のボケ、手前の噴水の水しぶき、あなたならどんな写真を撮りたいですか? |
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カメラ撮影の書物には必ず冒頭に「露出」というテーマが出てきます。つまり撮影にとって露出は最も重要な項目の一つで、避けては通れないのです。ただ、初心者にとっては最も難解なものであることも事実。だからこそ、多くの初心者は簡単撮影ゾーンを利用しています。簡単撮影ゾーンなら難解な露出の設定を避けて通れるからです。
簡単撮影ゾーンでは露出はカメラが自動で合わせてくれます。これはまぁ、ご存じのことだと思いますが、それで済ませるのではなく、カメラがどのような設定を行っているのか、少しでも詳しく知ることで、写真を撮るという行為がもっと面白くなるはずです。きっとそうです。
露出は「絞り値」と「シャッタースピード」で決まります。「絞り」はF2.8とかF16とかのアレで、F値とも呼ばれます。「シャッタースピードは、1/250秒とか1/2秒とかのアレです。このふたつの組み合わせで決まりますが、同じ露出にするのにはいくつものパターンがあります。絞りの数字を少なくした分、シャッタースピードを速くすれば露出は同じにできます。シャッタースピードを速くすると動いているモノが止まって写せます。
例えば、下記の表にある露出はすべて同じになります。絞り値を変更したら、それに合わせてシャッタースピードも変更すれば同じ露出になります。(絞りを一段上げ下げすると、シャッタースピードも一段上げ下げして調節されます)
【絞りとシャッタースピードの関係表】
| 絞り値 |
シャッタースピード |
| F16 (↑背景がはっきり) |
1/30秒 |
| F11 |
1/60秒 |
| F8 |
1/125秒 |
| F5.6 |
1/250秒 |
| F4 (↓背景がボケやすい) |
1/500秒 |
同じ露出になるという関係を示した表です。これに合わせればいつでもきれいな写真が撮れるという意味ではありません。
※通常の場合、シャッタースピードは分母だけを表示します。
ところが同じ露出でもできあがる写真は同じではありません。上記の「F16の1/30秒」で撮影した写真と「F4の1/500秒」で撮影した写真では同じ露出なのに、できあがる写真は明らかに異なります。では、どのように変わるのでしょうか。
また、自動の簡単撮影ゾーンでは、同じ露出のその写真、上記のどれで撮ってくれるのでしょうか。
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| EOS Kiss Digitalのモードダイアル。初心者は「全自動」モードか簡単撮影ゾーンの各モードにセットして撮影すれば、ひどい失敗はありません。人物撮影でよく使うモードは「全自動」「ポートレート」「風景」「スポーツ」「夜景ポートレート」です。 |
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全自動 |
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ポートレート |
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風景 |
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クローズアップ |
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スポーツ |
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夜景ポートレート |
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ストロボ発光禁止 |
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●「ポートレート」では背景をボカして、
「風景」では背景を活かす、
「スポーツモード」では動きを止める
大雑把に傾向だけ言うと、絞り値が少ないと背景がボケた写真になります。絞り値が大きいと背景がボケにくい写真になります。つまり、「F4の1/500秒」は背景がボケた写真、「F16の1/30秒」で撮影した写真は背景までよく見える写真になります。
EOS Kiss Digitalでは、右図のように撮影ゾーンが設定されています。カメラが自動で判断する適正な露出はひとつなら、上記の絞りとシャッタースピードの関係表のどれをカメラは選ぶのでしょうか。カメラからみりゃあ「どれでもいいじゃん」なんですが、そこに撮影者の意志を加えます。
「ポートレートモード」なら
カメラは絞り値を少なく(開放気味に)セットして、それに合わせてシャッタースピードを調整してくれます。例えば、F4で1/500秒でパチリ、被写体くっきり、背景ボケてスッキリ。
「背景モード」なら
カメラは絞り値を大きく(絞り気味に)セットして、それに合わせて、適正な範囲でシャッタースピードを調整してくれます。例えば、F16で1/30秒でパチリ、被写体も背景もハッキリ。
「スポーツモード」なら
シャッタースピードを速めにセットして、それに合わせて絞り値を調整してくれます。
標準モードならその中間です。
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