●夢の全自動フォーカスカメラはやはり夢だった
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<写真B>
"ピピッ"。パシャッ。「あ、しまった。」一番近い、つまり突き出た部分にフォーカスしてしまいました。視線入力じゃないですよ(汗;)、決して。 |
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中央だけで合焦するのはよくない、ということでいつしかカメラはファインダーの中にいくつものフォーカスポイント(フォーカスフレーム)を持つようになりました。ちなみに『EOS Kiss Digital』はファインダーを覗くと分かると思いますが、7つのフォーカススレーム(EOS Kiss Digitalの場合は「AFフレーム」と呼びます)があります。7つですわ、7つ。
そこでちょっと話を脱線して。ハイテクに溺れるとロクなことがないぞという話。
ちょっと長い話になりますが、実は私は銀塩フィルム式カメラのボディはオマケとしか思っていないんです。いや、これは個人的な所感ですよ。銀塩フィルム式カメラの場合、ほとんどがレンズ部分とフィルムの性能であって、ボディはフィルムに像を焼き込むだけの仕事をするだけ。高速にピンを合わせるのもレンズの仕事だし、明るい像をそのままフィルムまで運ぶのもレンズの仕事(いや、デジタルカメラは違いますよ。ボディに技術の要の撮像素子がのっかってるわけだし)。で、そんなことを考えるヤツ(私ね)に限って、ボディに何かの機能を求めるわけです。そこで何を求めたかというと「視線入力」。世界初の視線入力オートフォーカス機構を搭載した往年の『EOS 5』ですよ。こりゃあ、すげ。
視線入力とは「配列された5つのフォーカスポイントから、ピントを合わせたいポイントを選び、そこを見つめるだけで自動的にオートフォーカスが機能する完全自動の夢の機能」(キヤノンのWebページより)なわけ。ね、夢でしょ。こんなもんに感動するわけですよ、私は。で、買ってみたらメッチャクチャ。見たところを避けてピントが合う(笑)。まるで視線を上手によけて違うところにピントが合う。あざ笑うかのようにあさってのところでピントが合う。つまり全然ピンボケ。
もちろん、人によっては凄い性能だと言うんですが、私の場合はまるでダメ。キャリブレーションという調整を何回やってもダメ。そのうち、気が付きました。だいたいなんだってフォーカスポイントが5つもあるんだ。真ん中1個じゃ、なんでダメなんだ、と。原点回帰。結局、真ん中で合掌するように設定変更をして・・・ハイテクに溺れるな。と。戒める。
●EOS Kiss Digitalだって真ん中しかアテにならない
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<写真C>
被写界深度が浅い、背景をボカした、アップの写真を撮ろうとすると、ピントが合っている距離の範囲は狭くなってくるので、ピンボケがしやすいのです。 |
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で、話を戻すとEOS Kiss Digitalは実に7つのAFフレームを持っています。すげ。よしなさいって。で、7つのAFフレームから合掌するとピピッと音がして赤丸が点灯します。しかし、これを信用しすぎるとまずい。近いところに合焦し易いのボリューム満点な女性だといろいろナニナニ。かと思えば、7つのうち中央のAFフレームのみラインセンサーを十字に配置したクロスセンサーなので、縦方向に強い。つまり、7つのAFフレームが平等に合掌しやすいというわけではなく、カメラを横に構えたときに、縦の被写体では、中央以外の横列にある左右4つのAFフレームは"ピピッ"となって赤丸がついても如実にピンをはずすことが多いのですから・・残念。ようするに気持ちよくリズムに合わせてシャッター切りまくってると、予測不能のAFピントは外しまくること請け合い。
まとめますと、夢の5点フォーカスポイントの視線入力『EOS5』であっても、7点AFフレームの『EOS Kiss Digital』であっても、やっぱり合焦すべきは真ん中で、というわけなんです。更に言えば、『EOS Kiss Digital』では7点AFフレームの中からカメラマンが手動で選択できる「任意選択」機能があるにもかかわらず、簡単撮影モードでは「自動選択」に固定されているのです。「任意選択」によって、カメラマンがAFフレームを自分で選択することが理想なのですが、簡単撮影モードを使っている限りは、やっぱり被写体は一旦真ん中に置いてフォーカスロックし、好きな構図になるようにカメラの角度を変えないようにズラす、というのが原則なのです。
矛盾。 つじつまが合わないこと。物事の道理が一貫しないこと。撞着(どうちやく)。)〔論〕〔contradiction〕(ア)論理学で、二つの命題が相互に一方が真であれば他方は偽であり、一方が偽であれば他方は真であるという関係にあること。例えば「 A である」と「 A でない」。また、そうした二命題の連言命題。例えば「 A でありかつ A でない」。「反対(contrary)」とは区別される。
(大辞林 第二版より)
真ん中はダメだと言ったり、真ん中で合わせろ、と言ったり・・・。初心者向け講座のくせに分かりにくいぞ、と言われるかもしれませんが、講釈はたれておきたひ。
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