ダウンロードした素材の中から、「 Ayame-Mizusawa.psd 」 というファイルを Photoshop で開いてみてください。 この写真は、「林英吉の女性の撮りかた講座」 のフォトグラファー、林英吉氏が撮影した水沢彩ちゃんで、今回の講座用に拝借しました。と、それよりも本題ですね。この PSD ファイル(Photoshop が作成するファイル形式)には、彩ちゃんの輪郭をぐるっとトレースした [ パス ] データが含まれています。 [ パス ] データってなんだ? という読者は、「 第25回 素敵な壁紙を作ろう <3> 〜 ペンツールの使い方 〜 」 と、「 第26回 素敵な壁紙を作ろう <4> 〜 フェラーリのトレース! 〜 」 を読んでおいてください。 上記した2つの講座では、 [ パス ] の使いかたを解説しています。[ パス ] を使うと、写真から人物だけを切り抜くといったことができるようになるわけなんですが、なんだか面倒そうだなぁって思う読者もいるかと思います。でも、Photoshop で高度な合成写真を作りたいと思うなら、避けては通れない機能なので、一度は挑戦しても損はないと思いますよ。
今回のレタッチで使う 素材をすべて ダウンロードする
●背景画像を開いて人物を乗せる
次は、前回までに作成した背景画像を開きます。(初めての読者は、素材ページから背景画像をダウンロードしておいてください) 背景画像が開けたら、ふたつの画像のウインドウの両方が見えるように、ウインドウを並べておきましょう。 [ レイヤー ] パレットには、アクティブな画像のものが表示されます。人物画像の方をクリックして、アクティブにして、先ほど切り抜いた人物だけの画像が入った [ レイヤー ] を選択します。ここで、操作 13-1 の手順72 を参考にして、人物だけの [ レイヤー ] をドラッグして、背景画像のウインドウでドロップしてコピーします。この方法で [ レイヤー ] をコピーすると、コピー先での画像の位置は、ドロップした(マウスボタンを離した)場所に左右されます。ですから、ドロップした場所によっては画像がウインドウ枠から大きく外れて、ウインドウ上に見えないことがあります。
● [ レイヤー ] コピー時の小技
● 背景画像の [ レイヤー ] を結合する
さて、次は人物の足元に「水面の波紋」を作くる準備をしましょう。あれ? どこかで同じようなネタが…。そうですよ、筆者は芸がないんすよ。どうせ。まっ、そのうち、もっとホットなネタを紹介しますから、今は使いまわしのネタで我慢してください。
● [ レイヤー ] の結合に関する小技
●波紋を作りたい場所を矩形で選択する
●画像の輪郭を [ 選択範囲 ] にする小技
● [ 変形 ] - [ ジグザグ ] フィルタ
操作 14-2 で作った [ 選択範囲 ] に [ ジグザグ ] フィルタをかけて、水面の波紋を作ります。( 操作 15-1 ) 蛇足ですが、 [ ジグザグ ] フィルタがある [ 変形 ] グループには、[ 波紋 ] フィルタがあります。なぜ、「波紋」を作るのに [ 波紋 ] フィルタを使わないのかと思う読者もいることでしょう。ところが、Photoshop の [ 波紋 ] フィルタは、本来の日本語の「波紋」の意味を表す効果ではなく、どちらかというと「波面(はめん)」に近い効果が得られます。日本語の「波紋」とは、「水に石を投げたときなどに水面に生じる、輪の形にひろがる波の模様(三省堂辞書)」のことで、この効果が得られる Photoshop の [ フィルタ ] は、実は [ ジグザグ ] フィルタなのです。ややこしいですね。
操作 15-2 では、 [ 楕円形選択ツール ] を使って、波紋の輪に沿って [ 選択範囲 ] を作成しています。このとき、 [ オプションバー ] で [ ぼかし ] を「20px」に設定して、 [ 選択範囲 ] の境界線をぼかしています。この処理をしないで、 [ 楕円形選択ツール ] で選択すると、 [ 選択範囲 ] を新規の [ レイヤー ] にコピーした際に、境界線がくっきりとしてしまいます。
水面の波紋ができたら、今度は人物の水面への映り込みを作ります。ポイントは人物の下半身を新規の [ レイヤー ] にコピー( 操作 16-1 ) して、その [ レイヤー ] に [ 波形 ] フィルタをかけます。( 操作 16-2 ) ……? これもどこかで見たテクニックですか? はいはい。そうです。「 第28回 素敵な壁紙を作ろう <6> 〜 水面の映り込みを作ろう 〜 」 でやってます。しかも、そのときよりも、今回はかなり手抜きでやってます。でもそれでもいいんです。全体的に雰囲気が出てるから……。ダメ? もっとリアルな水面への映り込みを作りたいなら、「 第28回 素敵な壁紙を作ろう <6> 〜 水面の映り込みを作ろう 〜 」 を参考にして、ご自分でチャレンジしてみてください。