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■印刷の前に解像度を理解 |
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●忘れてました…
2週間のご無沙汰です。さて、先日、何人かの某氏からメールをいただきました。某氏とは言っても苗字が「某」というわけじゃありません。(うわっ、手垢のついた冗談…) そのメールのうち、私のハートを鷲づかみにしたのが……、「毎回楽しみにしているけど、いつになったら印刷方法を説明してくれるんだ!俺は印刷したいんだぁ!印刷させてくれ〜!」というメールでした。まぁ、実際はこんなふざけた書き方だったわけじゃ決してありませんが、確かにうっかりしてました!忘れてました!ごめんなさい。というわけで、今回はPhotoshopを使った印刷の方法を説明しましょう。
●印刷前の予備知識
Photoshopも以前のバージョンに比べて、印刷が大変簡単になりました。次のセクションで説明する「プリントプレビュー」機能を使うと、比較的簡単に印刷することができます。が、しか〜し、本講座は「プロが教える…」ですから、もうちょっと深く、印刷についての知識を紹介したいと思います。それは、「解像度」です。
●解像度とは
解像度とは、画像の情報量を表す基準になる言葉です。一般的には解像度が高いと、高品質な画像であると言えます。解像度の単位は「dpi」や「ppi」が使われます。「dpi」は「ドット・パー・インチ」の略で、1インチの幅に、画像を構成する最小単位の画素(ドット)が何個収まっているかを表します。「ppi」は「ピクセル・パー・インチ」の略で、「ドット」と「ピクセル」はここでは同じ意味で使われているので、「ppi」と「dpi」はイコールです。たとえば、「72dpi」という解像度は、1インチの幅に72個のドット(点)が収まっているということになります。
●印刷に必要な解像度
一般的に画像の解像度は300dpiもあれば、高品質な印刷ができます。業務用印刷の場合でも、300dpiから350dpiの解像度の画像を使っていますから、十分だということがわかりますね。
最近のインクジェットプリンタは4800dpiといった解像度がありますが、こんな高解像度に画像をぴったり合わせる必要はありません。もし、L判サイズ(9cm×13cm)に印刷できる画像を4800dpiで作ったとすると、その画像のファイル要領は約1.17GBにもなってしまいます。また、そんな高解像度で印刷したものと、300dpiで印刷したものを比べても、人間の目にはたいして違いがわからないのです。
なぜ300dpiで十分高品質な印刷ができるのかというと、それはほとんどのプリンタが300dpiの倍数の解像度を持っているからです。たとえば4800dpiも300dpiの16倍、一頃主流だったプリンタの解像度も2400dpiで、300dpiの8倍です。つまり、300dpiの画像を2400dpiのプリンタで印刷する場合は、画像を構成する最小単位のドット(ピクセル)を8倍に拡大して印刷していることになるわけですね。画像のドット(ピクセル)は正方形ですので、倍数関係にある解像度に拡大するのであれば、品質を損なわずに拡大できるのです。もし、使っているプリンタの解像度が2880dpiであるなら、画像を288dpiの解像度にすると良いでしょう。
●自分のデジカメの解像度って?
印刷の解像度についてはなんとなくおわかりいただけたかと思いますが、「じゃぁ今自分が使っているデジカメの解像度ってどの程度なんだ?」と思うことでしょう。デジカメで解像度を表すのに使われているのは、「○○万画素」とか「○メガピクセル」という言葉です。しかしこれでは印刷に必要な解像度はすぐにわかりません。「なぜデジカメは印刷の解像度を表示しないんだ?」と思う方もいるはずですね。その理由は、デジカメの解像度と印刷の解像度は違うものだからなのです。ここが解像度を難しいものにしているポイントですので、次をよ〜く読んでくださいね。
●画像解像度と印刷解像度
デジタル画像というものは、最小単位であるドット(ピクセル)の集まりでできていることはわかりますね? 次に知って欲しいのは、画像データのドットには物理的な大きさというものが存在しないということです。物理的な大きさがないから、ドットは縦横何ミリといったサイズを表示できません。データとしてのドットはあくまでもコンピュータが扱う画像の最小単位ということで、コンピュータ上の論理的なものなのです。
ドットは、プリンタで印刷するときに初めて物理的なサイズを持つことになります。たとえば、72dpiというのは1インチ(2.54cm)中に72個のドットがあるわけですから、2.54cm÷72で、一個のドットサイズが縦横0.035cmということになります。これが300dpiなら、縦横0.00846cmです。そして、この印刷の解像度は同じ画像でも切り替えて使うことができるのです。ちなみに、画面3を参考にして、同じ画像の印刷解像度を変えてみてください。画面3は幅2560ドット、高さ1920ドットの画像を、異なる解像度にも設定できることを説明しています。[ピクセル数]の幅と高さを変更しなければ、[ドキュメントサイズ]の解像度を変えてもファイル容量は変わらないことがわかります。また同時に、144dpiのときは幅45.16cm高さ33.87cmで印刷できるのに、300dpiにすると、幅21.67cm高さ16.26cmと、印刷できるサイズが小さくなってしまうことがわかります。このことから、画像の解像度と印刷の解像度は異なるものだということがおわかりいただけたでしょうか。
●画像解像度から印刷のサイズを計算
では、デジカメの解像度についてもう少し詳しく説明しましょう。 たとえば、最近スタジオグラフィックスの「女性の撮りかた講座」で使っているカメラ、OLYMPUS
E-20 は500万画素(5メガピクセル)の性能があります。E-20の500万画素は、幅2560ドット×高さ1920ドットの大きさがあります。この数値を実際にかけてみると、2560×1920=4915200。500万画素にはちょっと足りないようですが、メーカーの公称値は区切りのいい数字を表記するものなので、まぁこんなものです。さて、幅2560ドット×高さ1920ドットのピクセル数を持つ画像は、どの程度のサイズで印刷できるものでしょうか。それには以下の式を使って計算してみましょう。
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一辺の画素数÷印刷解像度×2.54cm=印刷サイズの一辺(cm) |
この公式に幅2560ドット×高さ1920ドットを当てはめてみましょう。印刷解像度は前述したように、300dpiあれば高品質な印刷ができるので、ここでは300dpiとします。2.54cmとは1インチですね。となると……。
| 幅 |
2560÷300×2.54=21.6746666… |
| 高さ |
1920÷300×2.54=16.256 |
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結果は、幅21.67cm高さ16.26cmと、画面3の[画像解像度]ダイアログで設定したものと同じになりました。つまり、E-20の場合はA4サイズ(21cm×29.7cm)にはちょっと足りないけど、2L判で印刷するには十分な画像解像度だということがわかります。
「じゃぁ、500万画素クラスのデジカメではA4サイズは印刷できないのか」と思うかもしれませんが、そんなことは決してありません。A4以上のサイズともなれば、人は印刷物から少し離れて見るはずなので、300dpiもの解像度は必要ありません。A4に印刷したければ、解像度を落としてA4サイズに調整しても問題はないはずです。
さて、以上のことが理解できれば、上手な印刷方法を80%理解したも同然です。後は、実際の印刷の工程を踏みながら得ていく知識ばかりですので、不安になることは何もありません。それでは、Photoshopの印刷方法を紹介していきましょう。
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