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フォトショップの
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■合成する写真の選び方 |
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さぁ、今回からは複数の写真を合成して一枚の写真を作るテクニックを紹介していきましょう。 まずは「人物+背景」の合成テクニックです。手順は簡単、人物だけを切り抜いて背景写真の上に乗せればいいだけです。ただ、それを合成っぽく見せないためには細かなテクニックが必要となります。
●写真選びのポイント
まず最初に必要なテクニック。それは素材写真の選び方です。次のようなポイントに気をつけて写真を選びましょう。これは人物と背景の写真、それぞれに共通することです。
| 1. |
光が当たっている角度が同じものを選ぶ |
| 2. |
できるだけ光の色味と明るさが同じものを選ぶ |
| 3. |
写真を撮った時のアングルが同じものを選ぶ |
| 4. |
同じ焦点距離のレンズで撮ったものを選ぶ |
もし光の角度が違う写真をそのまま合成すると、合成したことが一見してわかってしまいます。また、白熱灯下で撮った人物写真と晴天下の屋外で撮った背景写真を合成するのはかなり難しいといえます。さらにローアングルで撮った人物写真とハイアングルで撮った風景では、はっきり言って合成できません。レンズの焦点距離も真実味のある合成写真を作るには重要なポイントです。極端な例をあげると、望遠レンズで撮った人物と、広角レンズで撮った背景では、レンズによってできる歪曲収差によって合成しにくい写真になってしまいます。
今回使っているサンプル写真、画面1と画面2は、そういった意味で合成しにくい写真です。人物写真は曇天下のベランダで撮影したものでローキーですし、背景は弱い日差しに照らされたビーチです。陽射しの角度も左右逆になっています。また、人物写真はローアングルからの撮影ですが、背景は立った状態で撮ったものです。こんなサンプルでは真実味のある合成はかなり難しくなります。合成テクニックを説明するためにわざと使ったと言えば聞こえはいいんですが、実のところは私が風景をほとんど撮らないので、ちょうどいい背景写真がなかったんですな。というか、もっと本当のことをいうと、画面2には人物が写っていたんですが、Photoshop
で人物を消して風景だけにしたんです。
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■人物を切り抜く |
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●背景写真に人物写真をコピー
まず、画面3を参照して背景写真に人物写真をコピーしましょう。やり方は簡単。人物写真の
[ レイヤーパレット ] にある「背景」 [ レイヤー ] を背景写真の上にドラッグ&ドロップするだけ。コピーされた人物写真のレイヤーは変な位置にあるので、
[ 移動ツール ] を使って全部見える位置に移動しましょう。 [ ビュー ] メニュー の [ スナップ
] にチェックが付いていて、[ スナップ先 ] に [ ドキュメントの端 ] が選ばれていれば、移動中に画像がドキュメントの端に近づくと、勝手にスナップされます。
●人物の輪郭をトレースする
画面4は人物
[ レイヤー ] の余分な背景を大雑把に削除しているだけですね。特別やる必要もないので、画面5に進みましょう。(
だったら載せるな… )
人物の輪郭のトレースには、 [ ペンツール ] を使いましょう。
( [ ペンツール ] の使い方はこちらを参照
)
今回は人物の輪郭です。ベジェ曲線を描くことに慣れていないとちょっと難しいかもしれません。それでもポイントは第4回のときとまったく同じです。初めから綺麗な曲線を描こうとせずに、大雑把に全体をトレースしてから、
[ パス選択ツール ] でアンカーポイントを移動したり、方向線を使って曲線を修正していくと良いでしょう。[
ペンツール ] は後から何度でも部分的に修正ができるので、こうした複雑なトレースに最適なツールです。
トレースのもう一つのポイントとしては、実際の輪郭よりも少し内側でトレースしていくことです。これは、トレースした輪郭を後から [ 選択範囲 ] に変換した際、1ピクセルでも余計な背景が入るのを防ぐためです。
輪郭のトレースが終了したら、必ず [ パスパレット
] で [ パス ] に名前を付けて保存しておいてください。そのままで作業中の [ パス
] となり、新規に [ パス ] を描いたりすると、それまでの [ パス ] が消えてしまいます。
●パスを [ 選択範囲 ] に変換する
画面6ではトレースした輪郭を [ 選択範囲 ] に変換する手順を紹介しています。トレースした
[ パス ] はそのままでは何の意味もありませんが、画面6の手順をすれば、人物だけを切り抜くための [ 選択範囲 ] に変換できるわけです。
このときのポイントは、[ パス ] に沿って適度なぼかしを与えてやることです。もしぼかしを
「0」 にして、[ アンチエイリアス ] も与えないと、人物の輪郭がギザギザになってしまいます。ぼかしと
[ アンチエイリアス ] を与えることで、輪郭がスムーズになり、背景と馴染むようになるわけです。
[ 選択範囲 ] ができたら、ここでお馴染みのワザ、Ctrl
+ J キー を押します。何度も書いてますけど、この表記は Ctrlキー
を押しながら J キー をチョンと押すことです。この操作で、選択されている範囲だけが新しい
[ レイヤー ] にコピーされます。頻繁に使うワザなので是非覚えておいてください。このとき注意することは、コピー元になるのは選択されている
[ レイヤー ] だということをです。お忘れなきよう…。
●なんか変だな
画面7が人物だけを切り抜いたものです。変でしょ? 違和感がありますよね。このままでは合成写真だぁなどと口が裂けてもいえません。光の当たり方が変ですし、だいたいが海の上に立ってるなんてありえません。
次のステップに進む前に、ナニが原因でこうした違和感を感じるのかをよく考えてみてください。次のステップでは、その原因を潰すためのテクニックを紹介していきます。
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■光とアングルを変えて違和感をなくす |
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●背景写真を左右反転させる
画面7をよ〜く見ると、背景と人物で光の方向が違います。わかりにくいですかね?砂にできた影を見ればなんとなくわかるかもしれませんね。いずれにしても、太陽がふたつあるわけはないので、光の方向をひとつに統一してあげましょう。さてどうやって?
安直に考えると人物写真を左右反転させることを思いつくかもしれません。でも、いくら人間が左右対称だとはいえ、それでは真実味に欠けてしまいます。やっぱりここは背景写真を左右反転させましょう。
背景を左右反転させるには、画面8の手順を踏みます。まず、背景
[ レイヤー ] はロックされているので、一度複製を作ってからそれを左右反転させます。Photoshop
では [ イメージ ] メニューにも [ カンバスの回転 ] → [ カンバスを左右に反転 ] というコマンドがありますが、これは全ての
[ レイヤー ] に効果が適用されてしまうので、ここでは意味がありません。[ 編集 ] メニュー の
[ 変形 ] → [ 水平方向に反転 ] を使えば、選択されている [ レイヤー ] だけに効果を適用できます。
●カメラアングルを同じにする
画面7をもう一度見てください。背景と人物の写真で、撮影時のカメラアングルが異なるのがわかると思います。人物写真ではかなりローアングルに撮っていますね。これによる違和感を解消するには、背景のカメラアングルを下げてやればいいわけです。それには、画面9の
[ 遠近法 ] という [ 変形 ] の機能を使います。背景の上辺よりも底辺を大きくして台形状に変形させてやることで、カメラアングルが見た目に下がったようになるわけです。わかりますか?
今回使ったサンプルではあまりにもアングルが違いすぎるので、アングルの違いによる違和感を完璧になくすことはできませんが、[
遠近法 ] による [ 変形 ] によってそれなりに修正できたのがわかるでしょうか。
●次回は光の違和感をなくします
さて、今回はこれでおしまいです。まだ全然合成写真になっていませんが、次回以降ご紹介するテクニックで、違和感がどんどん修正されて真実味が増していきます。次回のテーマは
「光」 です。お楽しみに。
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| 初出:2003/08/20 更新:2005/05/16 |
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