スタジオグラフィックス プロが教えるデジタルカメラの写真撮影&レタッチテクニック 公式 Official WebSite
SGギャラリー

柴田誠のフォトレポCP+2016 レポート #03

Posted On 08 3月 2016
Comment: Off

new_CP300_RR

TOPIX

2016年2月25日(木)~ 2月28日(日)まで4日間開催されたCP+2016。公称の入場者数も残念並みを確保し、盛況のうちに終了した。しかしながら、会場を2か所に分けたことによる、来年以降の課題も見えてきた。そんなCP+2016の全体を振り返ってみよう。

■ 昨年並みの来場者数にとどまったが…

2月28日(日)に終了したCP+2016。最終日の登録来場者数 14,688人。4日間の合計来場者数は67,792人( 前年67,617人 )で、ほぼ昨年並みにとどまった。大桟橋ホールの来場者数というのは発表されていないが、御苗場の参加者など、向こうの会場だけにいた人も少なくなかったであろうことを思うと、イベント全体の来場者数はもう少し多かったのではないだろうか。

35mmフルサイズ、PENTAX K-1の登場で人気を集めていた。< リコー >

35mmフルサイズ、PENTAX K-1の登場で人気を集めていた。< リコー >

D5、D500をはじめ、一眼レフのタッチ&トライコーナーが充実していた。< ニコン >

D5、D500をはじめ、一眼レフのタッチ&トライコーナーが充実していた。< ニコン >

ペッパー君と記念写真が撮影できた。< オリンパスブース >

ペッパー君と記念写真が撮影できた。< オリンパスブース >

レンズの体験コーナーやクリーニングコーナーも充実していた。< キヤノンブース >

レンズの体験コーナーやクリーニングコーナーも充実していた。< キヤノンブース >

おかげでメーカーのブースを訪れたい人と、作品を見たい人、それぞれがゆったり会場を見てまわれるようになったというメリットは確かにあったが、課題もある。作品作りをする人に見て欲しい商品を展示していたプリント関連のメーカーにとっては、大桟橋ホールの来場者にこそ見て欲しかったに違いないからだ。来年以降、この課題をどうクリアするのかを見守っていきたい。

ドローンの実演には、多くの来場者が集まっていた。< DJI >

ドローンの実演には、多くの来場者が集まっていた。< DJI >

ポータブルSSDをはじめ、各種メモリーカードを展示。< サンディスク >

ポータブルSSDをはじめ、各種メモリーカードを展示。< サンディスク >

あちこちのブースで見かけたレンズクリーニングコーナー。どこも順番待ちの列ができていた。< タムロン >

あちこちのブースで見かけたレンズクリーニングコーナー。どこも順番待ちの列ができていた。< タムロン >

4K撮影が可能なコミュニケーションデジタルカメラCM10。< パナソニック >

4K撮影が可能なコミュニケーションデジタルカメラCM10。< パナソニック >

Go To Top

■ CP+以降のカメラ業界はいったいどうなるのか

最終日、CP+で発表されたワールドプレミア製品の中から、来場者の投票でグランプリを決定するアワードの発表と授賞式が行われた。来場者が選ぶというユニークな試みだが、告知が足りないのか、まだまだ浸透していないという印象が正直なところ。これも今後どうなるのか、注目していきたい。ワールドプレミアアワードの対象となる製品は、4カテゴリー32製品で、結果は以下の通り。

● レンズ交換式カメラ部門
EOS-1D X MarkII( キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社 )

● レンズ一体型カメラ部門
PowerShot G7 X MarkII( キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社 )

● 交換レンズ部門
50-100mm F1.8 DC HSM | Art( 株式会社シグマ )

● フォトアクセサリー部門
激落ちくんカメラレンズクリーナー( 株式会社ケンコー・トキナー )

■ 激落ちくんカメラレンズクリーナー の実売価格を見る! ■

フォトキナの前哨戦として注目されているCP+2016だが、会場を訪れた海外のプレスは、昨年よりも少なかったとのことだった。CP+2016では、注目される新製品の発表は確かに多かったし、日本だけを見れば景気回復の兆しが見え始めている。しかも夏にはオリンピック、秋にはフォトキナが開催される年だけに、カメラ業界としても大きな期待を持っているに違いない。しかし、ワールドワイドのマーケットがそれに応えてくれるかどうかは別問題だ。中国の景気後退をはじめ、北米や欧州も不安要素は少なくない。また、アジア諸国の所得増がカメラの販売に必ずしも結びつくわけではない。最盛期の3/4程度にまで落ち込んでいるカメラの売り上げは、新製品の登場だけで左右されるものではないのだ。

根強い人気のあるフィルムスキャナー。中判フィルム対応の新製品だ。< ケンコー・トキナー >

根強い人気のあるフィルムスキャナー。中判フィルム対応の新製品だ。< ケンコー・トキナー >

強化ガラス採用のプロテクトフィルターEXUSα( 参考出品 )の鉄球落下デモを行っていた。< マルミ光機 >

強化ガラス採用のプロテクトフィルターEXUSα( 参考出品 )の鉄球落下デモを行っていた。< マルミ光機 >

ソニー製のカメラにシグマ、キヤノンマウントのレンズが装着できるマウントコンバーターMC-11。< シグマ >

ソニー製のカメラにシグマ、キヤノンマウントのレンズが装着できるマウントコンバーターMC-11。< シグマ >

雑誌「 CAPA 」とのコラボ商品ハイブリッド一脚—土屋スペシャルを展示。< ベルボン >

雑誌「 CAPA 」とのコラボ商品ハイブリッド一脚—土屋スペシャルを展示。< ベルボン >

ちなみに、4月22日から北京のカメラショーChina P&E、5月4日からはソウルのカメラショーInternational Photo & Imaging( 通称P&I )が開催される。その頃にはCP+2016で発表された製品が幾つか販売開始されているだろう。これらのこの春の新製品が、アジアでどのように評価され、人気を集める機種はどれなのか、その動向を注目していきたい。北京とソウルのカメラショーの様子は、いずれこのサイトで紹介しよう。
来年のCP+2017は、2017年2月23日(木)~2月26日(日)に開催される予定になっている。

来場者の投票によって選ばれるワールドプレミアアワードの授賞式の様子。

来場者の投票によって選ばれるワールドプレミアアワードの授賞式の様子。会場の片隅でという感じが残念。

ワールドプレミア商品にもなっていたオリエンタルのモノクロフィルム。< サイバーグラフィックス >

ワールドプレミア商品にもなっていたオリエンタルのモノクロフィルム。< サイバーグラフィックス >

日本カメラ博物館のコーナーではカメラと観光材料の進化をテーマに展示。

日本カメラ博物館のコーナーではカメラと観光材料の進化をテーマに展示。

写真の町、東川町も出展。映画化が決定した「写真甲子園」も紹介していた。

写真の町、東川町も出展。映画化が決定した「写真甲子園」も紹介していた。

フォトアクセサリーアウトレットは、商品がなくなるほどの盛況ぶりだった。

フォトアクセサリーアウトレットは、商品がなくなるほどの盛況ぶり。

海外プレス向けにプレスパスは英語、中国のものが用意されていた。

海外プレス向けにプレスパスは英語、中国のものが用意されていた。

Go To Top

柴田誠
著者について
1964 年生まれ。2012 年春に 24 年間勤務した出版社を退社し、フリーのフォトジャーナリストとなる。その後、香港に個人事務所 CYBER DRAGON HKG LIMITED( 數碼龍珠( 香港 )有限公司 )を立ち上げ、フォトキナをはじめとする国内外のカメライベント、写真フェアなどを中心に取材活動を行い、香港をベースにして国内や海外のカメラ雑誌や ウェブマガジンに執筆している。ちなみに日本在住。出版社在籍中には、カメラ誌の製品担当者で組織する「 カメラ記者クラブ 」にも通算 16 年間在籍。編集者時代に培った幅広い人脈と豊富な経験を活かした活動をするとともに、「 日本の写真文化を海外へプロジェクト 」を主宰。業界の活性化と後進の指導にも積極的に取り組んでいる。中国のカメラ雑誌「 撮影之友 」の編集顧問も務める。日本写真家協会( JPS )会員、日本写真協会( PSJ )会員、日本香港協会( JHKS )会員。
メルマガ登録